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07
『喋っちゃダメだよ』
直輝の言ってる意味が今になってわかった
「や、っ!ひ、ああっ!」
「祥また喋ってる、猫はにゃーしか言えないだろ?」
「ぁあっ!痛いっ!」
「ふふっ痛いだけ?おちんちんの先からよだればっかり垂れてるけど」
俺の背中に覆い被さるようにして意地悪く耳元でそう言った直輝が離れると再び空気を裂く音がしたあとにビリビリと刺激が駆け巡る
直輝が言った言葉の意味、
俺が言われた通りに喋らなくなる迄きっと直輝の手のひらは俺のお尻を叩き続ける
パンっ パンっ、と繰り返されるスパンキングの音と
背中がしなる度にチリンッと音を立てる首輪につけられた鈴
痛い筈なのに段々それも気持ちよくなってきて
叩いてくる癖に声も触れ方も優しくて頭の奥が段々ぐちゃぐちゃになってくる
「祥のお尻真っ赤、このまま腫れ上がるまで叩かれたほうが好き?」
「ひゃ…っ!ぁあっ!」
「ほら、鳴いて」
「い…んぅっ!ああ、あーっ!」
「ダメだろ勝手にイったら」
「ふ…っ…う…ぅ」
ビクッビクッと体が小刻みに痙攣を繰り返してペニスから白濁液が溢れ出す
後ろから直輝にだき抱えられて体を起こされると座り込んだまま足をM字に大きく開かされた
「ひゃっ!さわっな…いで…っ」
「祥はいつになったらちゃんと鳴けるの?」
「ァアーッ!い、や…っ!」
「だらしないオチンチンにも首輪付けたほうがいいかもな」
「ふぁ…っ!…ああっ…あー」
もう直輝が一度こうなったら止まる事はない
普段も意地悪だけど
スイッチが入ると桁違いに意地悪だ
沢山虐められて焦らされて強請らされて
俺が求めるまで直輝はくれない
それが俺も嫌じゃないんだから
本当にどうしようもない
直輝に虐められると意地悪く耳元で囁かれるとヒクヒクとアナルが収縮を繰り返して
言葉と直輝の匂いだけでも達してしまいそうだ
「ここに俺の欲しくない?」
「欲し…い…」
「じゃあ分かるだろ?」
「………っ」
直輝の足に邪魔をされて閉じたくても閉じれないまま
その真ん中に存在する勃ちあがったペニスの裏をスーッとなぞられて
欲しくてグチャグチャにして欲しくて堪らないアナルをわざとクルクルとくすぐってくる
恥ずかしいから出来なくて
口を結んでいたけどもうおかしくなりそうだ
早く、欲しい
いつもみたいに泣いても逃げても許してくれないまま何度も何度も絶頂を与えられて
直輝の低くて甘い声に名前を呼ばれて
意地悪なのに優しく頭を撫でられて
大好きなキスをしたまま奥をグチャグチャに掻き乱してほしい
「…にゃあ…っ」
「ふふっいい子」
「ひゃっ…!んぅ〜〜っ…にゃ…ん…っぅう」
「祥可愛い大好き」
何言ってるんだろほんとに
にゃんだなんて男が言ってもただ鳥肌がたつだけなのに
それを強要してくる直輝は変態以外の何物でもないって思うのに
酷く興奮している自分が居るから死にたくなるほど恥ずかしくて堪らない
でも…だけど…
直輝の熱いものがアナルの入口を行ったり来たりとして
やっと挿入れて貰えるんだ
中に直輝の熱を感じられると思ったとき
その温度はスッと消えて行った
「ふっなんでって顔してる」
「んぅっ!あ…っ」
「ちゃんと言えたけどまだあげない」
「――ッ?!」
「その前に尻尾ちゃんと付けなきゃ、ね?」
「ふ…っうう…っ!」
悪魔だ
意地悪通り越して悪魔だ
疼いて堪らないのにそれを分かってる癖に
それでも焦らすなんて
じわっと目に涙が溜まってきたのを
直輝の熱く赤い舌が舐めとる
その感触にさえヒクンッと体が跳ねたのを見て直輝がもっと意地悪く微笑んだ
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