イヤらしく色香を放ってそう言った怜さんの手がするすると肌を撫であげる たったそれだけの刺激なのに 下腹部は簡単に熱を持って痛いほど布を押し上げた ｢もう効いてきたのか？｣ ｢…っん！んん！｣ ｢コレ、付けてるから何言ってるか分からないなー｣ ｢………｣ なんかこの状態納得出来ない 人に弄ばれるのも、リードされるのも俺は多分好きじゃない まるで俺を縛り付けてるとでも言われてるようで好きじゃないんだ ｢ンンッ！｣ ｢おっと、乳首感じるんだな？耀にも沢山虐めて貰ったか？｣ ｢………っ…ッ！｣ ｢耀の名前を出した途端声抑えるだなんて妬けちゃうな～そんなに耀が好き？｣ ジュクジュクと身体中が熱くて堪らない 腹の底からどんどん熱は増えてきて頭の奥がぼんやりとしてくる だから、怜さんの言葉も良く聞こえなくてもおかしくないのにさっきから耀さんの名前だけは嫌ってほど頭に響いて頭痛がした 俺が… ………耀さんを好き？ 好きって気持ちも 愛し方も分からない俺が 耀さんを好きだって？ そんなこと、あるわけない ｢――っ？！おっ、と…危ね…｣ ｢………｣ ｢なになに～？俺の腰に足巻き付けちゃってやる気になった？｣ ｢……ん｣ ｢いいねえ俺、そういう瞳大っ好き｣ 怜さんの腰に巻き付けた足をもっと引き寄せる 俺の顔の横に手をついて見下ろしてきた怜さんがペロッと赤い舌を覗かせて唇を舐めあげた 分からないから考えたくない 今は知らなくていい 何が本当なのかもわからないし 分かりたくもない 俺が欲しいのは縛り付けられない愛と その時だけ満たされる満足感だけ 後の他は要らないし そんなの面倒くさいだけだ ｢んぅっ……ん…ふ…、っンン！｣ ｢あっは、俺の事おかしなカマ野郎とでも思ってるんでしょ｣ ｢ふっ｣ ｢生意気な目、抉りとってやろうか｣ 肯定するように鼻で笑って示すと そんな俺を見た怜さんは一層愉しそうに顔を歪める グチグチと水音を立てだしたペニスを容赦なく扱きあげては俺が達するのを見て満足そうに嘲笑していた 薬のせいなのかたったそれだけなのに簡単に達してばかりで苦しくて堪らない このままこれが続いたら確かに結構やばそうだと思うくらいには既に意識が霞んでいた ｢ンンッ！ンーーッ！｣ ｢あーらら、また出しちゃってだらしないなチンコの穴も塞ぐ？｣ ｢――っ？！｣ ｢ふーん、遊んでるけどこういう事はまだした事無いんだ？｣ ｢んっ！んぅ！｣ ｢暴れちゃってか～わいい～｣ 流れ落ちる汗を赤い舌がいやらしく舐めあげて 顎から骨格をなぞるように確かめるように怜さんの舌が、つぅと舐めあげる度にその不快感に堪らなく顔をしかめてしまった そんな俺を見てたいそう楽しそうに微笑むと手に持つ細長い鉄で出来たものを見せびらかしてくる 例え使ったことがなかったとしても 知識ぐらいはあるし、 知識がなかったとしても勘が良ければ それをどこに挿すかぐらいはわかる ドクドクと心臓が嫌な音を立てて その手から逃れる為に手首を動かしてもただ虚しくカチャカチャと音が鳴るだけだった ｢怯えられるの最高にそそるよ｣ ｢ん…、ぅ…ん｣ ｢大丈夫、壊しはしないから、ほらいれちゃうね？｣ ｢――ッ？！んんんっ！んぅ！｣ ｢あははっそんなにこれが好きか？痛いのがいいんだ？｣ ｢んぅ！ぁ…ん…！ふ…っ…う…！｣ 勃ち上がったペニスの先端に尿道バイブがあてがわれる 逃げ出そうとする俺の腰をガッチリと抱え込むと、あろう事か怜さんは先っぽだけを尿道の中に何度も浅い位置で抜き差しを繰り返した ｢ふ…っ！！う…ぁあっ！んぅ！｣ ｢どんどん拡がってる、わかるか？｣ ｢ンーーー！ンンーー！｣ ｢涎垂れてるよ？ああ、そっか犬みたいに口輪付けられてたんだっけか、悪い悪い｣ 本当にこの人とは気が合わない 耀さんの恋人じゃないなら今頃蹴りぐらいは入れてるだろう だけどそれをしないのはこの人は耀さんにとって特別な人だからだ それに俺が今こうなってるのも 反抗出来ないのも自業自得でもあるわけだし尚のこと腹ただしい ｢ほら｣ ｢ンンーーーッ！！！｣ ｢あははっすげえ跳ねた、気持ちいい？｣ ｢ン……っ！…ン…ぅ……っ｣ ｢強すぎて放心しちゃったかー？おーい｣ ペチペチと頬を叩かれて チカチカと光を頭の奥で散らして飛びかていけた意識が引き戻される 浅く抜き差しを繰り返されていたのに それをいきなり最奥まで突き刺されて電流が駆け巡るような刺激と痛みに息が詰まった それでも容赦なく未だに尿道の中のモノは上下に動かされていて感じた事のない痛みは波のように押し寄せてくる ｢ふ……っ…う、っ…ん…っ｣ ｢涙零しちゃって可愛い、尿道の初体験は俺が貰っちゃったな？悔しい？｣ ｢～～～～っ｣ ｢ああ、そうだいい事思いついた｣ ｢……っ｣ ｢可愛くお強請り出来たらこうやって意地悪するの辞めてやるよ、どう？｣ どうせくだらない事だ そう思って聞き流そうと思ったのに怜さんの試すようなその口調と言葉に反応してしまった