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「俺だけ除け者なんて酷くないか?もっと可愛い瑞生君と遊びたいし」
「や…っ!怜さ、ん…」
「怜、瑞生が嫌がってる辞めろ」
「ふーん?俺にはそうは見えないけどな。だったら耀が触れてやれば?」
「はぁ?!」
「3Pしよって言ってんの、瑞生君もいいだろ?今日は俺と寝る約束したのまさか破るのか?」
「ああっ!…っ……か、がりさ…」
背後から怜さんに抱きしめられて
目の前に耀さんが立っている
熱を含んだ視線とバッチリ目があって
それだけで頭がクラクラした
「…瑞生」
「耀さん…っ」
「ちょっと〜あたしも忘れないでよ〜」
「ひ…っやぁ!」
「おい!怜!」
「見てるだけでもいいけど、瑞生君に触れたくないの耀?」
「ッ」
「あ…ッ!…ん…ぅ…」
たじろぐ耀さんに、見せつけるよう
怜さんの手のひらが俺の体を撫でる
首筋から鎖骨へ
そしてそのまま胸の真ん中をスルスルと降りていきヘソをイヤらしくなぞるともっと下へと
ゆっくり、ゆっくり、いざなうように
耀さんを煽るようにして降りていくその手を追いかけている瞳はさっきよりも熱を含んでいた
「あ…っ……う…んぅ…」
「瑞生くん、耀にも触れて欲しい?」
「……っ…や…」
「素直にならなきゃ耀は触れてくれないよ?コイツ我慢強さだけは凄いから」
「は…っ……ん…」
「俺が触れられない所、耀に激しく触られて強く求められたいだろ?」
理性を働かせて動こうとしない耀さんに聞こえないよう、怜さんが耳元に口を寄せて囁く
ドロドロに溶けだした頭では
怜さんのその言葉は媚薬よりも強くてアルコールよりも刺激的で
だけど自分から求める事に恐怖を感じて狼狽えていた時、バチッと耀さんの視線と絡まった
熱く、男の瞳をした耀さんと
「んっ…耀さ…ッ…」
「そう、瑞生君、君の言葉で耀を求めて」
「か…がりさ…っ…キス……して」
「――ッ」
「耀さ…っん」
俺の口から紡ぎだされた言葉を聞いて
耀さんが心底信じられないと言いだけに驚く
その反応を見てやっぱり言わなきゃよかった、どうせ耀さんは俺には触れてくれない
俺の言葉じゃ耀さんは俺を求めてなんてくれない
そう、思った時
俯いていた顔を上に向かされ息をする間もなく唇を塞がれた
「ふ…っ…んぅ…!」
「ん…、瑞生…」
「ん…ん……ふ、ぁ…っ…んぅ」
「瑞生君、体ビクビクしてるねやらしい子」
「んぅ〜〜ッ…あ…っ!だ、め…っ」
耀さんにキスをされて驚きを隠せない
どうせまたあの日と同じく触れてくれないと思ったのに
耀さんのキスはいつもよりも今迄よりも
うんと激しくて強引で身体中にゾクゾクと興奮がかけ走った
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