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プロローグ 2

「はっ、あ、あぁっ…」 「春、かわいいよ、春っ…」 男は、カーテンが締め切られた陰鬱とした印象の暗いリビングのソファーの上で、少年を組み敷き、しきりに腰を振る。 春(しゅん)と呼ばれた少年は、苦しそうに眉根を寄せ、短い息と共に年齢に似つかわしくない甘い喘ぎを漏らす。 少年の後ろの蕾には、のしかかる男の禍々しい凶器がズブリ、ズブリと出入りしていた。 男は恍惚とした表情で腰を振り続けている。 暗い一戸建て住宅の玄関からリビングに繋がる廊下には、点々と春の着ていた制服やネクタイ、下着が散乱し、性急な情事を匂わせた。 「やっ…ん、あぁっ」 春が激しく頭を振って苦し気な声をいっそう強める。 男はいやらしく笑って、春の上半身に覆い被さり、その赤い唇に舌を這わせる。 「イキたいか、春?」 ピチャピチャと卑猥な音を立てながら春の唇や口腔を舐め回す。 「ん…やっ」 涙目で男を見詰める春に、男はニヤリと笑う。 「いつものおねだりをしなさい」 男の右手は、春自身に伸びて、その根本をきつく掴んでいた。掴まれた春のモノは、限界にまで勃起して、鈴口からは透明な液がトロリと流れ、春自身を淫猥に濡らし続けている。 春は、強すぎる快楽に意識を朦朧としたまま、男の指示に従う。 「こういちさんの…で、俺をイかせてくださいッ」 ぎゅっとつむった両の眼から、透明な涙を流し、たどたどしく訴える。 男は唇を笑みの形にいっそう歪めて、春の小さな尻に腰を強く打ち付ける。とたん春の喘ぎ声が激しくなるが、尚も春のモノはきつく握られたままである。 「気持ちいいか、春?」 「きもち…です。も、だめ…」 「俺も気持ちいいよ。春、愛してるよ」 「愛してます。愛してますから…ッ」 ようやく満足したらしい男は、春の戒めをといて、身体を起こし、春の腰を掴むと更に奥に奥にと打ち付ける。 「ああぁっ!」 春が背骨を反らせて身体全体で痙攣し、痛い位に立ち上がったものから白濁を飛ばす。 強い締め付けに、男も持っていかれ、同時に春の中奥深くに白く濁った欲望を注いだ。

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