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捕縛 8

まだまだ春の身体を堪能するつもりの向田は、春に服は着せなかった。 放心状態の春の手を引いて部屋に戻ると、乱れた布団とシーツを整えもせず、春をベッドに横たえさせた。 そして、向田自身も狭いシングルベッドに入り込み、春の身体を抱き寄せた。 細い身体をきつく抱き締めた手で再び身体をまさぐると、その手つきに春は震え出した。 「大丈夫。今度は気持ちよくなるだけだから」 身体は強張らせたままだったが、相変わらず抵抗しない春に顔を寄せ、その唇に自分の物を重ねた。 大人しい春へのご褒美として、唇を啄むような軽いキスから始めたが、すぐにそれでは飽き足りなくなり、激しく貪りたくなった。 「春、口を開けなさい」 なかなか唇を緩めようとしない春にそう命じると、おずおずと開かれた唇の奥に赤い粘膜が覗いた。 甘くて美味しそうな柔らかなそこに舌を差し入れて、逃げるように縮こまっている春の舌と絡ませる。 「っふ…ぁ…んん…っ」 春はキスに慣れていないのだろう。息継ぎのタイミングが分からず苦しそうに喘いだ。 その声は、鼻にかかって甘ったるく聞こえて、向田の興奮を煽る。 愛する春とのキスは、それだけで昇天してしまいそうな程気持ちいい。 夢中で送り込んだ向田の唾液が、小さな春の口から溢れた。 ようやく顔を離すと、春の唇は唾液にテラテラと光り、溢れた唾液が顎を伝って艶かしかった。息苦しさのため生理的に涙ぐんだ虚ろな瞳も相まって非常に蠱惑的だ。 「素直になったから、ご褒美。優しく愛してあげる」 春の柔らかい髪の毛を撫でながらそう告げて、剥き出しの首や胸に吸い付いた。たちまち、真っ白な肌に一際目立つ卑猥な赤い花弁がいくつも散らされていく。 「すごいよ春の肌。すぐに跡がつく。まるで俺にこうされたがっているみたい」 向田は夢中で春の肌に所有の証を刻んでいった。 首筋から下腹部まで、その異常な独占欲を象徴するかの様に、それは無数に散りばめられた。 暫くしてマーキングに満足した向田は、春の身体のもっと下の方に移動した。 眼前には薄い銀の茂みと、その奥にはくったりとした可愛いらしい春の物がある。 向田は、目の前の春の物をパクリと咥えた。 「っ……や、それいや!」 途端、これまで無抵抗だった春が弾かれた様に声をあげ、弱々しい力で向田の頭を押しやろうとした。 「嫌じゃないよ。すぐ気持ちよくなるから」 向田の台詞を肯定するように、若い春の身体はすぐに向田の愛撫に反応した。自然と呼吸も荒くなる。 「ほーら、春の可愛いおちんちん、気持ちよくなって勃ってきたよ」 向田は、わざと春の羞恥心を煽るようにじゅぶじゅぶと音をたてて春の物をしゃぶった。 「んっ…ッ…ぁ…はぁっ…」 やがて頬や眦を赤らめた春の吐息に甘い声が混じり始めると、向田は口を離して自分の物を春のそれに合わせ、一緒に扱き始めた。 春の痴態に煽られ、自身を慰めずにはいられなくなったのだ。 向田が合わせて扱くあまりにサイズの違うそれは、まるで大人と子供だ。 「春のおちんちん可愛い」 時折唾液を垂らされながら向田の大きな手でリズミカルに扱かれ、春の腰から全身に痺れが回った。絶頂感が近づいてきたのだ。 春は慣れないその感覚に恐怖していた。 「ッ…や、いやだッ…へん、になるっ!」 「春、変じゃないよ。気持ちよくなる時は、イクっていうんだよ。ほら、言ってごらん」 「やっ、やだッ…こわいっ」 「怖くないよ。ほら、『イク』だ。いい子の春は、ちゃんと言えるだろう?」 春は頭を振って自分をおかしくされる恐ろしい感覚――絶頂感に抗っていたが、向田の巧みな追い上げに、やがて頭がぼんやりしていくのを感じた。 向田が『気持ちいい』と表するその変な感覚に思考を乗っ取られる。 「春、我慢しなくていいんだよ。イッてしまいなさい」 「あ、ぁぁっ……だ、めぇ…ッ…!」 苦しそうに喘いだ春の腰がビクッビクッと前に突き出て、透明な汁がピュッと飛び出た。 その姿に興奮した向田も、ほぼ同時に春の腹に白いドロドロの体液をかけた。 「はあ、はあ、はあ、」 未だ呼吸を乱しながら自分の痴態に絶望している春に、向田は自分の出した白い物を指でぬぐいとって春に見せ付けた。 「俺の精液。今日は春があんまりえっちだから、沢山出してしまったよ。春もすぐにこれと同じのが出るようになるからね。初めては、俺が経験させてあげる」 そう言って恍惚とした笑みを見せた向田は、精液の沢山ついたその指を、あろうことか春の口へと突っ込んだ。 口に広がるエグミと独特の臭いに吐き気がこみ上げ、春はとっさに顔を背けた。 「逃げるんじゃない。俺が春を思って出してあげた大事な物なんだから、ちゃんと飲み干しなさい。一滴も溢すんじゃないぞ」 向田は春の顎を片手で掴んで固定すると、ニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながら腹の上に出された精液を掬っては春の口の中へと塗り込んでいった。 春は込み上げてくる吐き気と戦いながら、次々運ばれてくる精液を嚥下するしかなかった。

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