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第17話
ローションを追加し、指を増やていく。
内壁を擦るように馴染ませていく。
彼のナカは熱く蠢いて、指に吸い付いてくる。
俺を求めてくれているように感じて、愛おしさで胸がいっぱいになった。
ナカをかき混ぜると、下半身を激しく痙攣させて彼は再度達した。
放たれた白濁は相変わらずの飛距離で、彼自身のお腹を汚しつつ、シーツに散り、シミを作った。
俺がそのようにさせているのだと思うと、彼のモノまでもが愛おしく感じる。
握り込み、最後の一滴まで搾り出すと、それが彼のモノを伝って、俺の指を汚した。
絡みついた白濁を舐め取ると、苦味が口内に広がり、独特の青臭さが鼻を衝く…
当然の事ながら、それを口にする事など初めてだ。
女性が美味しいと言いながらそれを飲み込む姿を幾度か目にしたが、納得してしまう自分に苦笑した。
達する度に色気を増していく彼が可愛らしく、頬を指先で撫でてから、顔に張り付く前髪を流してその額にキスを落とした。
早く唇に触れたい…
そのような事を思いながら、唇以外の場所に執拗にキスを落とした。
「ん…ッ…」
敏感になった彼はいちいち反応を示す。
身を捩りながら小さく息を漏らす彼はとても可愛らしい。
「…ハァ…ッ…君が…欲しい…」
そう言った俺の声も、いつもとはどこか違う気がした。
このような声を出した事があっただろうか…
穏やかで、愛しむような声色…
まるで、自分のものではないような気分になる。
彼の足の間に入り込むと、金属音を立てながらベルトを外し、チャックを下ろす。
硬く張り詰めた自分のモノを取り出すと、彼の秘部にあてがいゆっくりと進めた。
慣らした筈のその場所は、俺の侵入を拒むかのように固く閉ざされている。
少しばかり強引に埋めていく。
「…ッ…ひ、ぐぁ…ッ…ぅう…ぁ"…」
彼はなんとも言えない声をあげた。
馴染ませるように浅い場所でピストンを繰り返す。
「…ぐ、ぁ…ッあ"…」
苦しげな声を漏らし、その表情は歪んでいる。
萎えてしまった彼のモノを扱きながら更に奥へと進ませた。
「ん"っん…ぅく…ぁ…」
声色が少しずつ変化し、萎えてしまったモノが再び熱を帯びた。
先端から先走りが溢れ、卑猥に濡れている。
俺の先走りとローションも手伝って大分滑りもよくなってきたように感じる。
腰を掴んで、一気に奥まで挿入した。
「ぐぁあッ!」
彼が胸を反らして跳ね上がった。
その瞬間激しく締め付けられ、ナカで達してしまった。
「…ハァ…ッ…は、ぁ…困ったね…あまり、早い方では…ッ…ないのだけれど…」
誰が聞いているわけでもないけれど、そのような言い訳を口にしていた。
早く達してしまった事に対するダメージが大きいからだろうか。
彼が目覚めない事が不思議で仕方がない。
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