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第19話

そのような気持ちを隠すように、激しく突き上げながら彼のモノを扱いた。 「…は、んンッ、んッぁ…イくッ!」 そして、彼は全身を激しく震わせて達した。 強く締め付けられ、俺もナカに放った。 幾度となく達しているのにも関わらず、彼の白濁の飛距離は衰えない。 彼の頬をも汚したソレを指で掬って舐めて見せる。 気分を害したらしく、その視線が鋭くなった。 そのような表情は俺を煽るだけだとも知らずに… 「…は、ぁ…沢山達したというのにも関わらず、飛距離は…、衰えを知らないようだね…」 「…はぁ…はッ…とっとと…どけ…ッ…」 繋がってからというもの、一度も抜いていない。 これ以上は、流石に彼の身体に負担がかかってしまう… 傷つけたいわけではないのだ。 「酷いね。…俺を誘惑したのは君の方だというのに…」 名残惜しいけれど、彼の言葉に応じゆっくりと俺のモノを抜いた。 「…ン…ッ…ん…俺が…誘うわけ…ッ…ない…」 敏感になっているせいか、抜いた瞬間に腰が揺れ、彼の口元から可愛いらしい声が漏れた。 ソコからは俺の精液が溢れ出て、彼の太腿を汚した。 「認めないのかい?…そのようなところも、可愛いらしいね…」 「…ッ、ふざけるな!」 「ふふ、意識がないのにも関わらず、散々に乱れていたのは君なのだけれどね…」 「…俺は、そんなのは認めない!」 このような態度は仕方のない事だ。 眠っているのをいい事に、手を出したのは俺なのだから… けれど、先に俺に触れたのは彼の方だ。 彼にとってみれば、都合のよい言い訳にしか聞こえないのだろう。

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