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第39話
蹴人をベッドに下ろすとその重みでベッドが軋んだ。
このベッドに他人を入れるのは初めてだ。
後にも先にも蹴人以外をこのベッドに連れて行くつもりはない。
そんな事を思いながら蹴人に目をやれば、蹴人は自らズボンと下着を脱ぎベッド下に落として俺を見上げた。
「意外と積極的なのだね。俺が脱がしてあげようと思っていたのだけれど、少し残念だよ。」
「そんな事はどうでもいいから、早く来い…」
「ふふ、君の方から誘ってくれるだなんて、嬉しいよ。」
「…黙れ。俺の気が変わらない内に、早く来い…」
俺も上着を床に落としてベッドに上がり蹴人に詰め寄った。
蹴人のモノは先程達したばかりだというのにも関わらず反応を示していた。
ベストを脱いで、ネクタイを解き、袖のボタンと正面のボタンを順に外していく。
もう何年も続けている動作だ。
この動作をこんなにも歯痒く感じた事はない。
余裕などある筈もない。
けれど、前回の時に床でシワを作った衣服を目にし、あまりのだらしのなさに少なからずダメージを受けた事は確かであるし、余裕は見せておきたい。
脱ぎ終えた衣服を椅子に掛けた。
「先程達したばかりだというのに、もうこんなにさせているのかい?…」
蹴人のモノの形を指先でなぞれば、先走りがトロトロと溢れた。
「んンッ…だ、まれ…ッ…」
「素直でない君も可愛らしいけれど、素直な反応を示すこちらの君も可愛らしいよ。」
人差し指で先端を優しく撫でる。
「…ッは、ぁ……そんな触り方…するなッ…」
「…ふふ、こちらの君は甘やかされて嬉しそうだけれど?」
「バカに…するな…ッン…」
「あまりこの子を甘やかしすぎると、肝心の君が機嫌を損ねてしまうね。」
口ではそう言っていても決して逃げる事も拒否する事もない。
それがまた俺を嬉しくさせた。
もっと強請ってほしい…
俺は蹴人の足の間に入り込み、蹴人のモノを握った。
そして焦らすように先の方を握って扱いた。
「…は、ァ…焦ら、すな…ンんッ…」
「…そのような事を言いながらも、溢れているよ…」
「ッ…違っ…ハァ…んぅ…」
「声も可愛らしくなってきたね、蹴人…」
「も…ッ、…言うな…」
蹴人のモノを強弱をつけながら激しく扱いた。
「…気持ちが良いのかい?…俺の手に包まれながらまた育ったようだけれど…」
「黙…ッ…も、言うな…は、ぁ…ッ…」
蹴人の先走りが俺の手を汚していった。
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