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第41話

自らが置かれている状況を理解できていないのだろう、若干混乱しているようにも思える。 しかし、蹴人のモノは反応を示している。 拒絶ではない。 「…大丈夫かい?…混乱しているようだけれど…」 「…こんな事されて、大丈夫なわけ…ないだろ…」 「…そうだね。俺自身も、相当驚いているよ。」 睨み付ける表情にすら興奮を覚えてしまう自分に苦笑せずにはいられない。 口元を拭った後、指先を口に含ませ唾液を絡めた。 その指先を蹴人の秘部へとあてがいゆっくりと挿入する。 更に身体が強張ったように思える。 「…ッ……!」 「…蹴人、もう少し力を抜く事はできるかい?…」 「…ひッ…ぐ…ぅ、痛…ッ……」 「…そうだね、難しいね。」 「も…ッ、無理…ん"…ン…ッ…」 「ゆっくりと深呼吸をして?…ゆっくりとだよ、蹴人。」 俺の言葉に蹴人はゆっくりと深呼吸をした。 力が少し緩んだ事を感じ、更に指を進ませると蹴人も不安なのだろう、恐怖に囚われたような目をしていた。 混乱状態に拍車がかかったかのようだった。 「八神ッ…やだッ、マジ無理…あ"ぁ…指、動かすなぁ…」 「…蹴人、君はもう少し冷静な人なのだと思っていたけれど、追い詰められる事が得意ではないようだね。」 「…ゃ、やだやだ…、抜けッ…ン"ぅ…ゃだ…ぁ…ゃ、だ…」 まるで駄々っ子のように言う。 身体に心が着いていけていないようにも感じる。 「…ふふ、グズグズな君も、子どものようで可愛らしいね…」 男に二言はないと言い切られてしまっては、俺も途中で放棄する事はできない。 内壁を擦るようにゆっくりと開始したピストンが次第に早まると、水音が部屋に響きだした。 「…ッ…ん"ン…ぅあ"…止め…」 「…大丈夫…優しくする…」 引き寄せ、特徴的な猫ッ毛を撫でながらあやすように顔中にキスを落とす。 ゆっくりとナカをほぐしながらご褒美と言わんばかりに最後まで残しておいた唇を塞ぎ舌を絡ませた。 力が抜けていっている事が分かる。 二本目の指を挿入し、様子を伺いながらバラバラに動かし拡げていく。 蹴人のモノの裏側辺りに突起を見つけた。 その場所に触れた途端に蹴人の反応に変化が見られた。 「ひあぁッ!…そこ、止め、ろ…ん"ンッ…触るなぁ…」 身体を弓なりにそらせ、震えながら高めの声をあげた。 「ふふ、気持ちが良いの間違えではないかな?…先程から声が甘くなってきているけれど…」 おそらく、前立腺なのだろう。 耳にした事はある。 男性の悦い場所であると… 少しでも楽にさせてあけたいと、その場所を攻め立てた。 相当な頑固者なのだろう、流されまいと快感を逃すかのように強くシーツを握っている。 「…ハァ…そこ…ばっか、止め…んっん…ッ…あァ…」 「…ふふ、切羽詰まった声を出してどうしたのだい?…」 そして、俺も相当な意地悪者だ。 「…もッ…イきそ…んン、だからぁ…止め…」 俺の我慢も限界に近づいている。 蹴人が悦くなる事だけに集中してきたが、流石に待てを続けるのにも限度というものがあるようだ。 指を抜くと蹴人の腰が震えた。 敏感になった蹴人を前に息を飲まずにはいられなかった。 金属音をたてながらベルトを緩め、ズボンと下着を足の付け根辺りまで下ろし、張り詰めたモノを秘部にあてがった。 蹴人は、まるで逃げるように腰を引いた。 「蹴人、逃げないで…。大丈夫、酷い事はしないよ。…沢山、甘やかしてあげる…」 蹴人の腰を捕まえて再度あてがい、ゆっくりと挿入した。 「ッ……ひぐ…」 痛むのか蹴人は悲痛な声をあげてシーツを強く握った。

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