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第42話

蹴人のナカは相変わらず熱くて狭かった。 力が入っているせいだろうか中々進まず、ゆっくりと馴染ませ、ようやく半分まで挿入する事ができた。 「…く…ッ…ゆっくり…、息を…吐いてごらん…」 「…はッ…ぁ…」 「…いい子、…そう…上手だよ…ッ…」 必死に逃げようと腰を引いているが逃げられる筈がない。 逃がさない様に俺が強く捕まえているのだから。 当然抜くつもりもない。 俺の言葉にゆっくりと深呼吸し、力が抜けていくのを感じると浅いところで馴染ませる様にピストンした。 「ひ…ッ…ぐ、ぅ…ッ…痛ッ…うぁあ"…ぅう…ッ…」 「…ッ…蹴人…大丈夫…ゆっくり、するから…君を、傷つけたいわけじゃない…」 「いやだッ…も、痛ッ…抜け…ッ…むり、だ…」 一度抜けた筈の力が再度強くなり始めた。 このままでは傷つけてしまう… 「蹴人ッ…力を、抜いて…大丈夫、だから…」 その言葉に、ゆっくりと深呼吸をし力を抜こうと努めてくれている姿がとても可愛らしい。 俺を受け入れようと必死な蹴人のけなげさが可愛らしくて仕方がない。 ゆっくりと浅い場所でピストンを開始した。 少しでも楽にする為には先に進む他ないのだ。 馴染ませるようにゆっくりと浅い場所を擦る。 「ン…ッ…ん、ぐぅ…ぁ…ぅぐ…」 「…ハァ…ッ…ごめんね、甘やかすだなんて、…偉そうな事を言いながら、…もう限界だよ…」 「なん…だそれ…ッ…拒否、ん"ぅ…できなく、なる…」 「ッ…俺を、受け入れてくれるね?…」 頷いた事を確認し、一気に奥へと貫いた。 「ぐぁあぁぁ…!!」 「ッく、は、ぁ…ごめんね、余裕が…ない…動くよ…ッ…」 覆い被さるように敷き、激しく揺する。 ベッドが軋む、呼吸が荒くなる。 「あっ…く"、うぁ…待てッ…は…ぅあ"…まだ、動く…なぁっ…」 「…は、ぁ…ハァ…蹴人ッ…」 あの場所を探るように律動を繰り返している内に、その場所を見つけた。 「あ"ぁ…そ…こ、そこ…止めッ…あ、ぁ…あぁ…んぅ…は、ぁ…」 「…この場所が、悦い?…」 その場所をしつこく攻めたてると、次第に追いかけてくるように蹴人の腰が揺れ始めた。 「そこ、止めッ…あぁ、おかしく…なるッ…も…イッく…イくッ…」 流石に、後ろだけでは達する事ができないのだろう。 自らのモノを握り扱き喘ぐ姿が更に俺を熱くさせた。 「は…ぁ、…蹴人…ッ…俺も、もう…」 小刻みに奥を突くと、肌がぶつかり合う音と激しい水音に聴覚が支配される。 「んんんんッ…あぁぁぁぁ!!」 蹴人が全身が痙攣して弓なりになると、お腹辺りに温かいものを感じ、それとほぼ同時にナカで達した。

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