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第36話
浴室に入って、シャワーを浴びながら八神がぶち撒けた精液をかき出す為に穴に指を突っ込む。
当然、そこはヒリヒリ痛んだ。
こうなるだろう事は予想がついていた。
分かった上で無茶をしたのは俺だ。
全てをかき出してから、リセットするように頭から少し冷たいシャワーを浴びた。
浴室を出てバスローブを着ると、髪ガシガシ拭きながら寝室を覗いた。
八神はベッド端に座っていた。
皺が寄って汚れていた筈のシーツは、綺麗な白いパリッとしたものに敷き変えられていた。
八神と目が合うと、少しスッキリしたような爽やかな笑顔を浮かべてから手招きされた。
俺は迂闊にもそれに素直に応じてベッド端に座った八神の前に立った。
「…」
「蹴人、失礼するよ。」
強引に後ろを向かされて、バスローブを捲られた。
「ちょ、お前ッ…なんのマネだ!」
「傷薬塗ってあげようと思ってね。ほら、お尻をこちらに向けてごらん。」
「いい!そういうの、マジでいい!!」
「ふふ、遠慮をしなくてもよいよ。」
「遠慮じゃない!」
八神に"はいはい"とあやされながら下着を足の付け根まで下ろされた。
「…なぜ、あのような無茶を?」
「…」
「蹴人、なぜだい?…」
なぜ…
それは俺が聞きたいくらいだ。
八神の手が俺のケツを割った。
「痛ッ…」
広げられただけで痛みが走った。
情けない…
「やはり、腫れているね…」
その時だった。
何かが穴を掠めた。
薬でも指でもない。
少し湿ったザラザラとした感覚…
これは、舌だ。
「ッ…バカ、お前何してッ…止めろ、そんな事…するな…」
舌が進んで浅いところでピストンする。
八神のクセ…
こんなのは似合わない。
八神は黙ったまま続けた。
周りもナカも丁寧に舐められた。
「…」
そこは痛むどころかむず痒くなってくる。
焦らすような舌の動きがもどかしい…
「ッは、ぁ…ふざけるなっ…止め…ろ…」
八神の舌が出ていくと、強請るように腰が振れた。
こんなのは俺の身体じゃない。
もう別の何かの身体に決まってる。
奥が疼く…
チンコは甘勃ちしていた。
「消毒をしていただけなのだけれどね。感じてしまったのかい?…」
八神の手が前に回って、俺のチンコを握った。
「…はッ…んン…」
強弱つけて扱かれて、ガクガクと膝が笑った。
崩れそうになるのを必死に堪えようとしたが、全神経が下半身に集中していて、一瞬でも気が緩んだら崩れそうだった。
「可愛らしい…」
「んっン…は、…も、イく…イ…ッ………」
「駄目…」
今にもイきそうなのにイけなかった。
イきそうなのを抑えたのは根元を握った八神の手だった。
性格が悪すぎる。
「やめ、…イきたい…ッ…も、イきたい…八神ッ、イかせて…八神、イきた…ッあ…ぁ…や…だぁ、イきたい、イかせ…ひぁ…」
イきたい…
ただそれだけしか考えられなかった。
「…好きだと言って?もしも君がそのように言ってくれるのならば、好きなだけ達する事を許してあげるよ…」
「ぁ、あ、…す、き…すき、すきだからぁ、も…イかせてッ…イきたい…ぁ…あぁ…やだ…すき、すきだからぁ…んぅ…あっあっ…すき、すき…だからぁ…やがみ…あっあっあ…」
「ふふ、よくできました。」
キツく握られた手が解かれた瞬間、頭が真っ白になって床に勢いよく精液をぶち撒けた。
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