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第44話

乗り込んで来たのは若い男女。 壁際で密着してるのをいい事に八神はまだ揉んでいる。 俯く俺を他所に、八神はその男女と談笑している。 ご近所付き合いだかなんだか知らないが、俺にこんな事をしておきながら何もないような顔をして… 「ッ…」 声が出そうになったのはケツの割れ目を八神の指が撫で上げたからだ。 睨み付けようにも顔を上げられなかった。 それは、今俺がどんな顔をしてるか自分で理解しているからだ。 俺は強く拳を握った。 腹立つ… ホントに腹立つヤツだ。 八神の指に力が入ってググッと押し込まれていく… 穴の中に下着とズボンがくい込んでいくのが分かった。 それが抜き差しされると、変な錯覚を起こした。 まるで指が直接俺のナカを犯してるような錯覚だ。 足が小刻みに震え始めて、前屈みになった。 「可愛らしい…」 耳元で囁かれると耳が熱くなる。 他人の居る場所でこんな事をされてるのに感じてるなんて… こんなの、俺じゃない… 認めない、絶対に… こんな事ならさっき許しておけば良かった。 今更後悔しても、もう遅い。 何もないような声で話している八神の熱い手が、下着の中に入り込んで直接穴に触られるともう立ってるだけで精一杯だ。 「…ッン…」 軽く漏れた声に慌てて唇を噛んだ。 「お連れの方、体調が悪いんですか?」 「少し熱があるようで…」 「お大事になさってね。お先に失礼します。」 エレベーターが止まって降りていく気配がした。 ケツ触られて、撫でられて、揉まれて、穴に指突っ込まれただけでその気にさせられた。 立ってるのもしんどいくらい膝がガクガク笑ってる。 ダサい… 「…お前…ッ…ふざけるな…」 そんな俺を八神が軽々抱えて最上階で止まったエレベーターを降りた。 指がまだ挿入っている… 解すように浅い場所を擦ってる… もどかしい… 奥が疼いて仕方ない… ダサい… ダサいダサいダサい… 「怒っている?…こうしていれば部屋に入った瞬間から繋がれるからね。エレベーターに他の人が乗って来るというのは想定外だったけれど…」 怒れるものなら怒りたい。 でもこんな事言われたら怒れない。 「…お前、…俺のナカ、好きすぎるだろ…」 「そうだね。けれど、俺が本当に好きなものは君の全てなのだから少し違うかな。」 甘い… 酔いそうなくらい甘い… キス、匂い、指… おまけに言葉まで甘い… …クソ… その指先がググッと奥を開くようにゆっくり進む。 少しだけ痛んだが堪えられない程酷い痛みじゃなかった。 「ッ…う''、ぁ…バッカ…慣らしてないのにッ…奥…ッ…」 「昨日抱いたばかりなのに、もうキツくなっているね…」 「知ら…ッ…んン…奥、止め…」 「早く俺の形にしてあげたくて堪らなくなってしまうよ…」 「…ッ…こんの、変態っ!」 叩いてる筈の手に力が入らない。 「はは、痛いよ。」 嘘つきだ。 ろくに痛くもないクセに… 鍵をさしてドアが開く音を聞くと玄関で靴も脱がないまま組み敷かれた。 多分、俺はココでヤられる… でも、ココなら構わない。 八神のクソ甘い匂いに包まれてヤられるなら、それはきっと堪らなく極上のセックスになる事を知っているからだ。 「…待て…このままじゃ痛いから…」 上体を起こして八神のベルトを雑な音を立てて外した。 ボタンを外して、チャックを下ろして、ズボンをズリ下げると下着の上から八神のチンコを撫で上げた。 「ッ…蹴人、なにして…」 「こんなデカイの、濡らさないと無理だろ…ガチガチだ」 ぶっちゃけフェラの経験は少ない。 上手く出来るかなんて分からない。 「…君がそうしたいのなら構わないけれど、無理をしてはいけないよ?」 八神を見上げると髪を撫でながら前髪を掻き上げられた。 こんなの、表情が丸見えで嫌だ… 自分のズボンと下着も下ろして扱きながら、八神の下着から飛び出した完勃ちのチンコを咥えた。

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