可愛らしいと言うよりは… 逆効果。 そのような顔は俺を興奮させ、調子付かせるだけだ。 わざとしているとしか思えない。 蹴人が俺を押し倒して仰向けにすると、その上に跨った。 どうやら、調子付いた俺の言葉は受け入れて貰えるようだ。 「…蹴人、自分で広げてごらん？…」 俺の口元からは、初めて口にするような変態じみた言葉が発せられた。 「ふざけるなッ…」 「…蹴人…」 口ではそのように言っておきながら、蹴人は指を口に含み、腰を浮かせた 「…ん"…ッ…」 蹴人の窄まった可愛らしい場所に指を挿入したのだろう、眉を寄せて呻いた。 その表情は苦し気だ。 自分で要求しておきながら心配で仕方がない。 早く楽にしてあげたいと… 「…蹴人、可愛らしいよ…」 蹴人の腕の動きがピッチを上げる。 部屋には水音が響き始めた。 蹴人のモノが切なげに擡げさせ、膝を震わせる様は、まるで強請られているようで可愛らしい。 「ハ…ァ…も、しんど…」 俺の胸元に食い込む爪が、苦痛と限界を物語っていた。 胸元は痛むが、蹴人にこのような苦痛を強いているのは俺だ。 これくらいの痛みは受け入れて当然… 「…ッ……蹴人…辛いかい？…」 「…はぁ…も、無理ッ…」 「…自分で、出来るね？…」 「なっ！…」 「…君から、おいで…」 俺の発言に驚いているのだろう。 目を見開く蹴人の、汗で顔に張り付いた前髪を掻き分けた。 「…ん…ぁ…無理…だ…ッ…」 「…何故？…欲しいのでしょう？…」 「…んン…ッ…嫌だ…ぁ…」 子どもがイヤイヤをするように、首を横に振る蹴人は可愛らしい。 本当に、どうしようもなく。 「…それでは、いつまで経っても君も俺も辛いままだよ…」 蹴人が指指を抜いて、その手で八神のモノに触れた。 震える膝を踏ん張らせ膝立ちになると、ゆっくり腰が落とされた。 場所を探るような動き… この上無く可愛らしくて、いやらしい… 「…や…がみ…ッ…」 「…うん…おいで…」 ゆっくりと埋めていく。 「…ん…ぐ…ッ…痛…」 蕾が花開くように俺を受け入れていく。 甘えるような収縮を感じると、嬉しくて、可愛らしくて、どうしようもなくなってしまう。 俺を健気に受け入れようとするその場所が愛おしく感じて、切なさに胸がいっぱいになった。