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愛の鞭 2

「ねえ愛由、土佐、まだこっち見てると思う?」 「っは、ぁ……わかんな、い……」 「見てるんじゃない?2階のあの窓、土佐の部屋だよね?」 愛由は、荒い息を吐きながら不安そうに俺を見上げた。返事はそれだけで結構。分かりやすいなあ。 「ばっちりここ、見えるね。よし、決めた。ここでセックスしよう」 「え……やだあっ!」 愛由はそこまで想像してなかったのか、一瞬目を丸くして、それから駄々をこねるみたいに首をブンブン横に振った。 「やだじゃないよ。愛由だって、ローターじゃ足りないでしょ?ほらここ、苦しいって言ってるよ」 「いやっ……!やだよ、宗ちゃん……!」 愛由の大きな瞳からは、涙が今にもこぼれ落ちそうになっていた。そんな姿にも煽られて、俺は助手席の愛由の上まで移動すると、シートを倒して愛由に覆い被さった。 「土佐、ずっと車が停まってるから、不審に思って見に来たりして……」 愛由の頬や首筋にキスを落としながら言うと、愛由はついに大きな涙の粒をこぼした。 「やだ……やだ………」 一粒こぼしたら次々涙が溢れてくる。俺の身体を引き剥がすように両手を突っぱろうとするから、手を振り上げて殴るフリをしたら、面白いくらいに愛由は身体をびくつかせて、抵抗をやめた。 「手は頭の横ね」 大人しく言われるがまま両手を万歳の形にした愛由に、異常にそそられた。元々、ローターを入れたまま土佐と会わせてる時点でかなり興奮していたのが、メーターを一気に振り切るみたいに理性が吹き飛ぶ。 「んん……っ」 手始めにひっくひっくと泣き続ける可愛らしい口を塞いで、愛由の柔らかい舌を弄ぶ。 キスしながら片手を服の中に入れて胸をまさぐる。小さな突起を探り当てて、撫で回して硬く立ち上がったそれを摘まむと、愛由が高い声をあげた。 「その気になってきた?」 「や……ちがう……っ」 「ふーん。こんなになってるのに?」 Tシャツの裾を捲って胸を露出させて、ぷっくりと腫れ上がった乳首を見せつける。 「愛由のピンク色の乳首、触られた方も触られてない方も、両方ビンビンに勃ってるよ。小さい乳輪まで縮ませて硬くしちゃって、本当に変態だね」 愛由が目を逸らそうとするから、イヤらしい様を実況することにした。案の定愛由は顔を真っ赤にして恥じらっている。 「今舐めてあげるからね」 「や……あっ……だ、めぇ……っ」 ゆっくりと舌を伸ばす。押し潰して、吸い上げて、上下に弾くように転がす。だんだん動きを早めていくと、それに合わせて愛由の嬌声も大きくなる。 片方だけでは可哀想だから、もう片方は指でねぶる。舌で苛めている方は、わざと大袈裟な水音を立ててしゃぶった。 「や……めぇ……っ……宗、ちゃん………っ」 可愛い愛由の懇願する声は、俺の行動を後押ししかしない。 「さあ、次はこっち……」 散々乳首を可愛がった後に漸く下に触れる。もうパンツが窮屈そうなくらい愛由のそこは張りつめている。乳首だけでなく、愛由はずっと後ろの穴もローターで可愛いがられているのだ。身体はもうずっと限界に近い筈だ。 「だ、め……おねがい……っ、家に、戻って、から……」 また殴られる事を覚悟の上でか無意識か、愛由は細身のパンツを脱がそうとする俺に抵抗してきた。 手を振り上げる。今度はフリじゃなく頬に向けて勢いよく振り降ろした。殴りつける程怒っている訳ではないけれど、毎回フリだと舐められて効かなくなっても困るから、これは躾の為の鉄拳だ。 「手は頭の横と言っただろう?」 「は、い………」 また、愛由は言われるがまま両手を持ち上げて、パタンと力なく下ろした。 一応車にもポケットにも結束バンドは常備しているけど、愛由を言いなりにするのに拘束具なんて必要ない。ただこの拳ひとつあれば、こんなにも簡単に愛由は俺のオモチャになる。 「こんなに硬くしてるんだから、すっきりさせないと辛いでしょ?」 「………辛く、ない……。だから………っ」 「往生際が悪いぞ!」 軽く大きな声を出すだけで、愛由は足の力を抜いた。初めから素直に協力してればいいものを。これは、後でお仕置きだな………。 パンツを脱がせ、下着の中に手を入れて硬く勃ち上がった愛由のペニスをなぞる様に撫でたら、快感でか愛由は目をぎゅっと瞑って身体を震わせた。可愛くて我慢できなくなってすぐに下着も脱がせる。愛由の綺麗な色のペニスは宙を向いた。 「すっごい勃ってる。エロいね……。ねえ、先っぽぬるぬるしてない?これ何かな?」 愛由のペニスの先の鈴口から溢れる雫を手に取って、愛由の目の前でその糸を引かせて見せる。 「や………恥ずかし………」 愛由は泣きそうな声で言った。嫌だ嫌だと言っている割に素直な所が堪らなく可愛くて好きだ。身体も、顔も、言動も、性格も、全部可愛い。 「後ろのローター、抜いてあげるから足を開いて」 愛由は少し躊躇った後、足を上げてゆっくりとその秘孔を俺の眼前に晒した。 繰り返し虐め抜かれたそこは、見る者を誘うように赤くなっている。中で暴れて愛由を気持ちよくさせているローターのピンク色のコードが、充血して少し腫れ上がった中心から延びていて、とてつもなく卑猥な光景だ……。 ごくりと生唾を飲み込んでコードをゆっくり引っ張ると、愛由は目をぎゅっと閉じて眉根を寄せた。振動と出すときの快感が相まっている様だ。 「愛由のお尻が、玩具出したくないって言ってるよ」 「や……あ、あ……」 入り口がきゅうと締まって、ローターを再び飲み込もうとしているかに見える。強めに引っ張ってようやく出てきたローターはしとどに濡れていて、ここへ来る前にいっぱい中出しした精液がトロォと蜜のように後から垂れてきた。 「愛由、よかったね。ローション使う手間が省けたよ」 自身の下半身を露出させながらそう言うと、愛由は脱力してトロンとさせていた目を見開いて顔を強張らせた。 「宗ちゃん、だめ……ここでは、やだ……」 「こんなに煽っておいてそれは無理だから」 愛由の開かれた中心に、自身の怒張を当てがう。土佐に会っている時から前戯は始まっていたのだ。その上愛由の可愛い痴態を見せられて、もう本当に我慢の限界だ。 「やだって言いながら、物欲しそうにお尻の穴ヒクヒクさせてるじゃないか」 ヤダヤダ煩い愛由を辱しめてから、入れやすい様に愛由の足を持ち上げる。 さっきも叩かれたというのに、また手がこっちに伸びて来ようとしたから、さっきよりも強めの力で愛の鞭を振るう。何度言っても分からない聞き分けの悪い子には、痛みで覚えさせるしかないから。 「入るよ。力抜いて……」 「はあぁっ……あ、や、あぁ……ッ」 縛られている訳でもないのに両手を万歳にしたまま、愛由は左右に頭を振った。 入り口は慣らしていないから少しきついけど、今日だけで数えきれない程入れているのだ。ゆっくりでも確実に俺の昂りは愛由の中へと埋め込まれていく。 「あー、……気持ちいい………」 根元まできっちり埋め込んだ後、温かい愛由の中で少し幸せな余韻に浸る。愛由も口を半開きにして短い吐息を漏らしていて凄く気持ち良さそうだ。 けど、やっぱりお仕置きは必要。

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