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愛の鞭 3
「愛由さっき、出さなくても辛くないって言ってたよね?」
愛由は、え?って顔して俺を見上げている。ここまで勃起していて、焦らしに焦らされ続けて、後ろに本物をギチギチに挿入されて前立腺を圧迫されて、きっともう出す事しか考えられない状況だろう。それを充分わかっている上で、敢えて問いかけた。
「こんなのあるんだけど」
ポケットの中から取り出したのは、縁に金色の刺繍のついた水色のリボンだ。ケーキの箱についていたのを、使えそうだと拝借しておいたのだ。
愛由はまだ分からないって顔でこっちを見ている。
「これでさ、愛由の可愛いおちんちん縛っちゃおっか」
「え……なに、や、やだ、やめてっ!」
やめてと言われてやめる筈もなく、愛由のいじらしく勃ち上がっているペニスの根元をきつくリボン結びにする。
「あはは、可愛い。よく似合うよ」
「やだ、宗ちゃん、やだ、痛い……!」
「さあ、動くよ」
愛由の訴えは完全に無視して律動を開始する。愛由は悲鳴の様な声を上げて、さっきよりも激しく暴れる様に頭を横に振った。
「やあぁっ!あっ……くる、し……あぁああ……ッ」
「ここ、愛由が好きな場所だよね。いっぱい突いてあげる」
「はぁああ……っ、や、あああぁッ」
愛由の前立腺を抉る角度で容赦なく腰を使う。ずっと突くだけの同じ動きだとつまらないので、時々亀頭が出るギリギリまで腰を引いて、抜かれて狭くなった中をこじ開ける様に一気に最奥を暴くと、車が大袈裟に揺れた。
「ねえ、すごいギシギシ言ってるね。車、凄い揺れてるよ。土佐が見てたら、エッチしてるってバレバレだね」
「やだぁあ……言わない、で……っ」
「だって見られてるって思ったら興奮するじゃないか。愛由も、随分辛そうだねぇ」
「はあぁぁ、ん……も、むり……ッはず、して……ぇっ」
「なんで?何で外して欲しいの?」
「だし、たい……からッ」
「イキたいの?土佐が見てるかもしれないのに?」
土佐の名前を出す度、愛由は我に返ってはっとした顔をする。けど、奥を付かれる度毎に再び段々と理性を失って目付きが妖しくなっていく様はとても官能的だ。もう殆ど絶頂することしか頭にないぐらい感じている癖に………。
「愛由、おちんちんの先からまた何か垂れてるよ。女の子みたいにびしょびしょに濡らしちゃって……」
愛由の痛々しく鬱血したペニスの鈴口からは、糸が垂れ下がるみたいに先走りが漏れ出ている。それをまた手で掬って、今度は敏感な先っぽに塗りたくる様にして撫で回す。
快感を逃がせない愛由の腰はビクビクと逃げるように動いた。その腰を掴んで固定して、また前立腺を容赦なく責める。
パンパンと肉と肉がぶつかり合う音と、愛由の矯声が車内に響いて、愛由は気が狂ったみたいに頭を振った。
「や、ああぁああ……ッ……だめ、も……っイかせてえ……ッ」
「くく……。じゃあ、言って。俺は土佐の前でもイクのを我慢できない変態です、って」
「え……や、あああ……やだぁっ……いえな、ぃ……っ」
「何で?言えるでしょ?」
そら、理性なんか捨ててしまえ。
相変わらずペニスの先っぽを握りこんだ手を上下させながら、今度は前立腺でなく奥を責める。
セックスを重ねる内に奥の、女で言う子宮口の入り口にあたる場所まで感じる様に調教された愛由のナカは、快感が高まる程に俺のペニスに柔らかな肉壁を絡みつけてくるから、俺自身も既にイきたくて堪らない。
「あッ……やあぁぁあ、だめぇぇッ!」
「さあ早く。言わないとイかせてやらないよ」
「っ……おれ、は……っヘンタイ、ですっ」
「足りない」
「あぁあっ……おれ、は、……と、さの、まえ、でも……イきたい、です……ッ!」
「あはは、本当に変態だね……」
約束通りシュルシュルとリボンを解いてやる。そしたら、少し表情を和らげた愛由が腕を伸ばしてきた。その手が首に絡み付く。
これは調教の賜物だ。いつも正常位でイク時は抱き合っているから、無意識にそうしたのだろう。快楽に支配され、理性を失ない、手は頭の横という命令は元より、自分がここでするのを嫌がっていた事すら忘れてしまったのだ。
抱擁をねだる愛由は言葉にならないくらい可愛くて愛しいから、命令を破っても殴るつもりは毛頭ない。
愛由に抱きつかれて、抱き締めて、キスをしながら腰を打ち付けていたら、程なくして中がこれまで以上にきゅうっと締まって、腹の下で愛由のペニスが律動した。生暖かいものが、俺と愛由の身体の間にじわっと広がっていく。
もう当に限界は越えていた俺自身も、愛由の一番奥で射精する。身体を密着させてする中出しは、最高に気持ちがいい………。
まだ余韻に浸っていたかったのに、一足先に現実に戻ったらしい愛由の両手がするすると下ろされて、定位置の頭の横に戻る。
まだまだイチャイチャくっついていたい俺は、愛由がはーはーと荒い息をつく半開きの唇にちゅっちゅと軽いキスを落とす。
「すっごくよかったね。愛由も、今日あれだけ出した後なのに、またいっぱい出しちゃって。やっぱり土佐に見られてるって思ったら、興奮した?」
土佐、と言った途端、黙ってキスを受けていた愛由の唇がぎゅっと引き結ばれた。
「………かえりたい……」
「ん?」
「………帰りたいよ、宗ちゃん………」
愛由が眉を寄せて泣きそうな顔で俺を見上げた。
俺達の家に帰りたいなんて可愛い事を言われて気をよくした俺は、愛由にもう一度口付けをして運転席に戻った。
「家に帰ったら夕飯にしよう。仲直りしてからずっとエッチしてたから、流石にお腹減ったね」
「……うん、そうだね」
「あ、でも、今日は愛由が戻ってきたお祝いにご馳走作りたかったけど、買い物行く暇なくて家に何もないなぁ。買い物してから帰る?それともあるもので何か作ろうか?」
「……家に、あるものでいいよ」
「そう?じゃあ、ご馳走は明日にしよう。今日は何作ろうかなぁ。愛由は何かリクエストある?」
「………ナポリタン」
「あー、ナポリタンか。ウインナーあるし、玉ねぎとピーマンもあるし……うん。ケチャップ味でいいなら作れそうだよ。じゃあ、そうするね。今日は美味しく作るからね」
「……うん、楽しみ」
ああ、なんて幸せなんだろう。愛由は俺の思った通りの返事をくれる。ようやく俺達、相思相愛になれたのかな。………でも、油断は禁物だ。同じ過ちは二度と繰り返さないようにしないと。
まだ暫く愛由は夏休みだから、ずっと家に閉じ込めておける。その間にいっぱいいっぱい愛し合って、もう二度と俺の元から逃げ出すなんてバカな事考えない様に躾てあげないとね。
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