「ここ、ギンギンに勃起した俺のならもっと深く抉れるよ」 愛由にそう囁いた途端、きゅうっと入り口がディルドを締め付けたのが分かった。もう愛由の身体は完全に俺から与えられる快楽の虜なのだ……。 「俺のちんこで責められたい？」 「…………」 「素直じゃないなあ……」 とても気分がいい。 恥ずかしがって返事をしない愛由の代わりに、この淫乱な身体に答えさせてやろうか。 愛由の背中からクッションを外すと、自分がその空いたスペースに入って愛由の身体を後ろから抱き抱えた。 不安そうな愛由にはそのままディルドでオナニーを続ける様命じて、ナース服の首もとのボタンを外す。露になった首筋に恒例のキスマークをつけながら、胸元のジッパーも下ろす。 露になった胸の二つのピンク色は、直接刺激を与えなくてもツンと尖っている。そこを、後ろから回した指先できつく摘まむ。びくっと愛由が身体を震わせた。 「手、止まってるよ」 腫れ上がってきた乳首を親指と人差し指で挟んで捏ねながら、耳に舌を差し込んだ。愛由が「ふ……」と肩をすくませ、ビクビク身体を震わせる。 「手」 再び指摘すると、愛由は震えながらゆるゆるとディルドを出し入れする。 ぴちゃぴちゃと音で犯すように水音を立てながら愛由の耳を舐める。同時に乳首もずっと刺激しながら。 「ふ……ぁ、あ……あ……」 ショーツから飛び出した可愛い先っぽからは、ひっきりなしに雫が垂れる。 甘い喘ぎ声も抑えられなくなってきていて、そろそろ限界が近そうだ。 「一人でイっちゃだめだよ」 「え……」 耳元で囁くと、愛由はギクリとして動きを止めた。 「一人でイったらお仕置きするよ」 「そ、な……」 「だって俺イきなさいって言った？言ってないよね」 さあ俺は何て言ったでしょう？ おどけて言って、またすぐに乳首と耳への愛撫を再開した。愛由はまたビクビクっと震えて、新しい雫を垂らす。 「宗……ちゃん………」 愛由が声を震わせる。 「入れ、て………」 振り返って俺を見た愛由の目元は潤んで赤くなっていて、非常に扇情的だった。 「宗ちゃんの、が、ほしい………」 たどたどしくおねだりをする愛由は、俺の求めた事をちゃんと覚えていたらしい。『俺を誘惑して』と言ったことを。 ふいに、施設にいた頃の愛由を思い出す。あの頃、俺に向かって「男の人は好きじゃないから」と生意気を言っていた愛由は、もういない。俺を拒絶して、「嫌いだ」等とふざけたことを宣った愛由は、完全に消え失せた。今やこんなにも完璧に俺のものになって、こんな風に瞳を潤ませセックスのおねだりまでしているんだから……。ああ、本当にいい気分だ。 「入れて欲しいなら、もっと入れたくなる様なことしてくれないと」 本当はもう今すぐにでも入れたい程愛由を求めていたけど、追い込まれた愛由がこれ以上何をしてくれるのか興味があった。 愛由は、振り返ったまま俺の目を暫く見つめて、それから身体を伸ばして目を瞑ると……俺にキスをした。 控え目にしてくるかと思いきや、意外にも噛みつく様なキスだった。 いつもは受け身な愛由の舌が口の中に入ってきて歯列をなぞる。口を緩めてやると、歯の裏側を舐められ、頬の内側を舐められ、そして散々焦らした後に舌に絡めてきた。絡めて持っていかれた舌を愛由の唇にちうっと吸われて、まるでフェラチオされるみたいに擦られ愛撫される。気付けば俺自身も夢中で愛由の舌を吸っていて、俺は愛由のキスに溶かされていた。 愛由はこんなに可愛くて女装も様になっているけど、それでもこのキスは正真正銘男のキスだと思った。イキたいという欲求が女のそれよりも遥かに大きくて、だからこそ本能的にエロい。 俺相手だから犯される役をやらされているけど、一度火がついた性欲は能動的だ。残念ながら俺に犯される趣味はないが、そうしろと言えば、そうするだろう。愛由はあくまで雄だから……。 雄の愛由を想像したと同時に、もう限界まで昂っていた下半身がドクンと脈打ち、また大きくなったのを感じた。 「ヤらせろ」 愛由を押し倒して、今度は俺のやり方でキスをした。愛由のやり方よりも荒々しく獰猛に、息継ぎの隙さえ与えない程隙間なく愛由の口を塞ぎ、甘噛みし、舌で隈無く口内を蹂躙する。 「ふぁっ……はぁ、はぁ………」 ようやく解放してやると、酸欠気味の愛由が苦しそうに喘いだ。 「俺のぺニスで、愛由を雌にしてやる」 挑戦的に宣言すると、愛由は僅かに眉を潜めた。普段俺の前では隠しているが、まだ雄のプライドは健在らしい。 「くく……」 それをこれからへし折ってやるのだと思うと、勝手に笑みが漏れ出てしまう。 愛由を好きな理由は沢山あるけど、愛由が男であることも、俺の中では重要だ。 男の愛由が、同じ男である者に蹂躙され犯される姿。その背徳感は、女との退屈なセックスに飽きていた俺に、これまで感じたことのない種類の強い性的興奮をもたらした。 愛由が美少女だったなら、ここまで執着しなかったかもしれない。そう、愛由がとんでもないレベルの『美少年』だったからこそ、俺はこんなにも愛由に心奪われ、毎日抱いても欲して止まず、少しも枯れない欲望が湧き起こるのだ。 深々と刺さっていたディルドを引き抜くと、代わりに猛々しく勃ち上がった自身を当てがう。先走りで濡れそぼったそれで、愛由のアナルを抉じ開け、侵入する。俺の雄で、愛由を犯す。 雄をより強い雄が押さえつけ、雌にする。 相手を支配するのにこれ以上の方法はないし、これ程までの強い優越感も、アドレナリンも、こうすることでしか得られない。 そう、まるで麻薬なのだ。愛由とのセックスは…………。