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凌辱 3

20人もの男に凌辱され尽くした愛由は、死んだかと思うくらいぐったりして微動だにしなかった。その身体は上から下まで沢山の精液にまみれていて、投げ出された足の間からはドクドクと内部に放たれたそれが溢れ出している。 「よかったなぁ、愛由。紳士の皆にまた沢山可愛がってもらって」 床に転がっている頭を足先で小突くと、閉じられていた瞼がぴくりと動いた。 「売女の家に生まれた男娼のお前にはお似合いの格好だな」 うっすらと開いて現れた綺麗な琥珀色の瞳は、少し彷徨った後に俺の姿を捉えた。そして捉えるやいなや、その瞳は怯えた色を見せる。 「そんなに期待されたら、応えてやらないとな」 愛由の身体は確かにあまりにも汚い。けど、ここまで徹底的に汚されたという事実に興奮する部分も少なからずある訳で。 愛由を抱き上げてベッドに放り出すと、その上に跨がる。 もう愛由のそこはベトベトに濡れている上にガバガバにされていて、改造を施してある俺のモノすら割とすんなり受け入れた。 「まだちゃんと締め付けてくるじゃないか……」 が、驚きだった。拡張され続けていた割には……と言うよりも、これまで経験した中でもトップクラスに具合がいい。山辺の言っていた事は、どうやら誇張ではなかった様だ。 「これはいい……」 入り口だけじゃなく、中もねっとりと絡み付いてくる。想像の何倍もいい。 今日はあの時逮捕された不運な3人に順番を譲ったが、こんなにいいのなら最初にヤればよかったと今更ながら後悔する程に──。 「宗佑も手放せない訳だ……」 そして──。 「あっ……や、あぁっ!」 ペニスに埋め込んでいる硬いシリコンで愛由の前立腺をゴリゴリ擦ってやると、怯えて震えていた筈の愛由はすぐに与えられる快感に抗えなくなった様だ。泣き出しそうな顔をしながらも頬を赤く染め、甘い矯声をあげて、もう既に搾り取られて出るものも何もないだろう赤く腫れ上がったペニスを健気に勃起させるその姿は、最高にいやらしくて可愛らしい。 「堪らないな───」 ───宗佑は言った。愛由に一目惚れした、と。 俺がそれを初めて知ったのは、宗佑が愛由に刺されたあの事件が起こった直後のことだった。 虐待が認定されて施設に引き取られた愛由に未練がなかったと言えば嘘になるが……一度バツのついた商品は縁起が悪い。せめて処女を奪いたかったという思いを、新しい少年を買うことで昇華させようとしていた最中の、出来事だった。 事件の一報を聞いて、慌てて宗佑が運ばれた病院へ駆け付けると、思いの外息子の傷は浅かった。後遺症も残らないだろうと聞いて安心はしたが、俺はそこに着くまでに色んな事を勘ぐっていた。『愛由に、宗佑が俺の息子だという事がバレて復讐されたのかもしれない』というのが、俺が一番近いであろうと結論付けた想定で、そうであったとしたら息子に愛由との関係をどう説明しようか。そう悩んでいた全ては、宗佑の衝撃的な告白で全て飛んだ。 「ビデオの中で、お父様達にイタズラされる愛由に一目惚れした」 「愛由の処女をお父様が買った事を、ビデオの中の会話で知った」 「愛由の処女を守りたくて、俺が警察に通報した」 「愛由を追いかけて施設でボランティアをしていたけど、愛由に振られてカッとなってやってしまった」 普段俺の前だと萎縮してあまり喋らない宗佑は、この時失意のどん底にいたのだろう。虚ろな目をして、全てを洗いざらい話してくれた。 その一つ一つの告白は、どれも全部俺を驚愕させたが、それを置いて俺がまずやったのは、「今後どのような証拠が出てこようと愛由を犯人に」と、父の名を借り警察組織に通達した事だ。幸い、その時はおかしな正義漢は関わっていなかった様で、スムーズに事が進んだ。 宗佑は、その後精神を病んだ様に塞ぎ込んでしまった為、暫く入院させた。俺は、その間に宗佑から愛由を遠ざけなければならないと思った。いくら見目麗しくても所詮は身分の低い売女の子供。しかも男だ。そんなものに、俺の優秀な息子が本気で心を奪われてはいけない。そんなものは、宗佑にとって汚点にしかならないと思ったから。 だから、未成年素行不良者を支援する活動(素行不良の少年は大抵簡単に身体を開くのだ)で知り合った及川夫妻に、愛由を引き取らせたのだ。愛由の居場所を、宗佑に探られない為に。本当はもっと遠くにやるべきだったのかもしれないが……父の権力の及ばない所へやるのは、一抹の不安が棄てきれなかった。 それからずっと、あれの事は忘れなさいと宗佑に言って聞かせ続け、初めは反発していた宗佑も、だんだん何も言わなくなった。が、同時に、すべてに対する意欲や情熱をなくしてしまい、宗佑はエリートコースから転落した。それでも、いつかは元の宗佑に戻るだろう──そう信じていた通り、今年に入って漸く宗佑に以前の面影が戻ってきた。ようやく愛由への気持ちに区切りがついたのかと、そう思っていたら───。 「愛由を監禁して、処女を奪う事にします」 その為に別荘を貸してくれ。 宗佑から突然そう言われた。宗佑は退院してすぐに執念で愛由を捜しだし、ずっと気付かれない所で眺めていたらしい。元気を取り戻したのは、愛由を諦めたからではなく、愛由を手に入れる為に、俺に逆らう覚悟がついたからだったのだ───。 「───お前は罪な人間だ」 「ひ、ゃあ、あ……あ……」 「宗佑の輝かしい未来は、お前のせいで台無しだ。お前は、宗佑を愛するべきだ。宗佑の愛人として一生を送ることで、宗佑の人生を台無しにした責任を取るべきなんだ……!」 それなのに、宗佑にこんなに愛されているのに、愛由は宗佑から逃げ出し、他の男の所に───。 「赦せない!お前が浮気して、宗佑がどれだけ苦しい思いをしているか……!」 宗佑は、あの頃みたいに虚ろな目をして俺に助けを求めに来た。今すぐお爺様の力が必要だと。 愛由が死んでしまうかもしれない。愛由のいない人生なんて考えられない。今すぐに取り返したい。助けてください。 そう、今にも泣きだしそうな切羽詰まった声を出して───。 「明日も、お前と遊びたい紳士たちが大勢来てくれるぞ。自分が宗佑からどれだけ愛されていて、どれだけその暮らしが幸せだったのかに自ら気づけるまで、毎日毎日我々で可愛がってやるからな!」 「や……ぃやあっ……!」 愛由は、過ぎる快楽に溺れ意識を朦朧とさせながらも、悲鳴の様な声を出して首をぶんぶんと横に振った。 分からせなければならない。自分の立場を。身分を。そして、宗佑から愛されることが、どれだけ光栄なことなのかを。

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