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空腹 香辛料 マスコット
高瀬が、僕以外のΩと交わったらしい
それも、αのマスコット的な存在である吉瀬と……
その噂は瞬く間に広がり、僕の耳にも届いた
「…ヤキモチ妬いてんのか?エル」
正木が日直当番で職員室に行ってる間、高瀬が僕に近付いてきた
「別に、妬いてなんか……」
「空腹に耐えられないって涎垂らして言うから、吉瀬に俺のを咥えさせただけだからよぉ……」
「………」
もう変態、…やだ…!
離れようと背を向けた僕の肩に腕を回し、僕の首元に顔を近付ける
「俺もさ、エルを食いたくて食いたくて、ウズウズしてんだよね」
そう言いながら、するすると制服の中に手指を忍ばせてくる
「……ひゃ、んっ!」
胸の小さな膨らみを弾かれて、変な声が出てしまった
窓際後ろの席だからって、教室に誰もいない訳じゃない
慌てて口元に手を当てる
「…もぅ、止めて、よ……」
意思とは裏腹に、体が高瀬を求めてしまう……
妙に体が熱くなり、発情期ではないのにソコが疼く
それを抑え、高瀬の手を払って離れようとした
しかし、高瀬はそれを許さずその反応を楽しむかの様に胸の尖りを弄ぶ
「…あ、ゃ……やだ…」
「エルの声、たまんねぇ…今すぐここで犯してぇ…」
高瀬のもう片方の手が、僕の手首を掴み下へと誘導する
そして触れたのは、高瀬の欲望に満ちた熱いモノだった
「ゃ…だ……変態」
「そんな事言って、…エルもエッチな顔してるぜ」
刺激的なオスの匂いがする……
それに靡こうと体は意思とは反対に快感を求めてしまう…
それに抗いたくても出来ない悔しさで、瞳から涙が零れ落ちた
それを知ってか知らずか、高瀬は僕の足の間に膝を捩じ込める
「…なぁエル、今度吉瀬と3pしようぜ」
耳裏を舐められた後、囁かれる
「吉瀬がいいスパイスになって、エルが積極的に俺を求めてくれりゃあ最高なんだけどなぁ…」
「やだ、高瀬のエッチ!」
僕は力を振り絞って高瀬から身を離すと、羞恥で真っ赤になる顔を高瀬に向けた
「ばか、キライ!」
そう言いながら涙が止まらなかった
「……エル、お前やっぱ妬いて…」
「…もう、やだ…」
涙を拭っていると、先程までの態度がガラリと変わり、高瀬がオロオロとし始めた
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