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第11話 こ
――え・・・・?
高宮は目を開ける。誤解されているのか。
神津は開いた高宮の瞳を見つめ、薄ら笑いを浮かべ、陰部を掴んだ手を動かす。
「やめっ・・・!触らな・・・っ!!」
反射的に神津の手を止めようと、腕を伸ばそうとしたが、拘束されているせいでかなわない。
「触らない・・・・っでっ・・・!」
神津の指は冷たく心地いい。そしてリズミカルに動く手から送られてくる甘い痺れに背筋が弓なりになる。
「やったことないです・・・・っないですっ・・・・!」
首を何度も振って神津に視線を送り訴えかける。
「・・・・・・ほぉ」
手を止めないまま、本当に珍しいものを見るような表情をした。
「少数派だな」
自身が段々芯を持ち、熱くなり、硬くなっていくのが分かる。
「はぁああっ」
大きく吐息を吐く。熱い。
「人にやられるのも初めてかよ・・・」
神津は鼻で笑って、手の動きを早める。
「あぁ・・・・いいっ・・・・きもちい・・・・」
無意識に漏れる言葉。眉根に皺が寄る。喉が熱い。そこから出る息も。
「あぅ・・・はぁ・・ああ・・・・」
口内に唾液が溜まるけれど飲み込むのも億劫で口の端から滴り落ちる。
「開かせろ。あと、アレを持って来い」
神津は高宮のモノを扱いたまま周りの男達に言う。すぐに持ってこられたものは、ピンクがかった肌色の筒状の物だった。神津がもう片方の手で触っているのを見ると軟らかそうに見える。
「童貞、卒業させてやるよ」
これがオナホールと高宮が気付いたのは、自身に装着される直前だった。
「うわぁ・・・・・ああ・・・・あああああ」
軟らかい包み込むような締め付けと、内部と自身の温度差に視界が白く光ったような気がした。
「出したか」
次に視界に移る神津が手にしたのは、棒状の物だった。けれどそれも軟らかそうに見える。
「ひぃやっああ!」
火照る身体に冷たい物が触れる。双丘の中心部に。そこが冷たくなる感覚には慣れていないからか身体中が総毛立つ。
「何・・・・っ!?やめてぇっ」
「感謝しろよ?お前のためにローション使ってやってるんだ」
水のようにさらさらとしたものではなく、とろとろと粘り気があるもので、ゆっくり、嬲るように滴るためにくすぐったく、むず痒い。それに耐えている最中に、何か胎内に侵入してくる。排泄器官から。徐々に。
「あぅ・・・ああ・・・・・」
直腸が押し広げられる。内臓が潰されそうな気がして怖くなる。
「じれったいな・・・・」
その呟きのあとに、侵入してきたものが、勢い良く中に減り込んでくる。
「いやああああああぁっ!」
身体を2つに裂かれたような衝撃に叫び声が漏れた。
「痛い・・・・痛い・・・・痛いです・・・・」
うわ言のように高宮は同じことを繰り返した。
「神津さん、挿れたいです」
「まだ待て・・・・。な?」
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