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第30話 へ
連れてこられたところは見知らない部屋だった。真っ白いシーツの上。うつ伏せに寝ていた。下半身が重苦しく、前も後ろも苦しくて仕方なかった。ワイシャツはべちょべちょに濡れて色を変えている。ローションの甘ったるいような匂いが鼻に届いた。
「あ。やっと泣き止んだ」
太っていて無精髭を生やしている20代くらいの男が高宮の顔を覗き込んだ。
「画像で見るよりかわいいな」
くしゃくしゃと髪を乱す男。
「さっさとヤろうぜ。俺もう挿れたくてしょうがねーんだけど」
誰かが高宮の臀部を撫でた。気付けばワイシャツしか着ていない。
「まぁ、待てよ」
「高宮くんは、けいたって言うんだね。かわいいなぁ・・・・」
太った無精髭の男の小さな瞳が、黒い高宮の瞳を見つめた。そして高宮を仰向けに転がす。ぎちぎちに縛られた性器を銜えられた。
「出たよ、気持ち悪ぃ趣味」
背後でぎゃはははと笑い声がする。3人4人くらいいる。
「いいでしょ!別に」
太った無精髭の男は先走りで濡れた性器を丹念に舐めていく。解放を許されない高宮には苦しいだけだった。
「ひ・・・・・ぃやあああ・・あああ・・・・」
どうしようもできないもどかしさ。つま先をぴんと張る。射精したいそれは快感に膨らむだけ紐に押さえつけられ、痛い。
「フェラ趣味とかまじありえねぇ~」
太った男の頭を掴んで苦しい快感に耐える。
「とっとと入れましょうよ~、もう俺挿れた~い」
高宮は力ずくで四つん這いにされる。恐怖で逆らうことを忘れなすがまま、臀部を突き出すような体勢を許した。
ズチュウウウ
「はぁっ!」
退屈になった他の男が高宮の後孔に指を突っ込んだ。
「うん・・・?ローターか?動いてないじゃん」
「電源、俺渡されたよ」
「いやぁ・・・・やめっ・・・」
ローターの電源と思われるリモコンを髪の長い男が高宮の目の前にちらつかせた。眦が切れそうなほど瞳が見開かれる。カチっという音が、まるでギロチンの音のように思えた。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・
「・・・・あ・・・・あ゛あああああ」
体内から伝わる振動に身を震わせ、閉じることを忘れた口からは涎が滴り落ちる。
「ああああ・・・・止めて!止めっふむぐっ」
「うるせぇから銜えてろ。歯、立てるなよ」
前髪を掴まれ口に赤黒い男の肉棒を突っ込まれる。そしてそのまま出し入れを繰り返す。
「やっべぇ、すげぇソソる」
苦しくて、気持ち悪くてぼろぼろと涙が零れる。鼻をつく雄の匂いを意識すると吐き気がした。
「もぉいいんじゃね??」
ずちゅっ
「あぁああああんん・・・・・」
熱く硬い肉塊が侵入してくる。ローターが振動したまま、ゆっくりと。
「口の中に悲鳴が響いて気持ちい!」
「ふんっ・・・・ぁはぁああっ」
「ああ・・・・締まる・・・・気持ちいい・・・・・」
高宮には気持ちが悪かった。自分のナカに全然知らない人がいる。全身に寒気が走って再び涙がぼろぼろと溢れた。
「いやだ・・・・・・!!いやぁああああああああ」
肉棒から口を放し、高宮は叫んだ。
「いやだ!抜け!抜けよ!」
「黙って銜えてろ!隣に聞こえるだろ!」
パンッと音を立てて、疼いていた頬にさらに熱さが加わる。
「・・・・・はぁっう・・・・ううう・・・・」
大粒の涙が頬を伝ってシーツに染みをつくった。
「ローターの振動がチンコに伝わって・・・・ちょーきもちー」
「苦しそうだね・・・・」
身体中に伸びる手。胎内を侵す熱。
「飲めよ・・・・!」
口腔内で大きくなっていたモノが爆発する。どろりと口の中にしょっぱく苦いものが放たれた。
「ぅげっ・・・・ぉぇええ」
びっくりして口を閉じてしまった。
「いってぇ!」
口腔内を侵していたものに歯があたってしまう。
「てめぇ!」
口の端から精液が伝っていく。
「この!」
頭部を強く殴られる。
「おい、もう優しくしてらんねぇ」
「了解」
「うほ~、鬼畜~」
「フェラなんかしてないで、とっととヤりましょう先輩」
放して。出したい。出したい。出したい・・・・
「あああああああああああ!!!!」
後孔を侵していた熱の動きが激しくなる。
「こいつの乳首、勃ってるぜ」
「うっわ、えろ~」
ずちゅずちゅと卑猥な音と、さっきより激しくなった肌と肌がぶつかる音が耳を支配する。
「あ・・・っはぁあああ」
その音は、先端が最奥に当たっている音なのではないかと思えた。
「高宮ちゃん、外すよ~?」
性器を縛っていた紐が太った無精髭の男の手で解かれていく。
「・・・・っ!」
解放を許された欲は痛すぎる程の快感をもたらした。白濁がシーツを汚していく。数回に分けて、先端から噴出す。
「はぁっ・・・・締まる・・・・」
腸壁をずこずこと突かれる。
「ナカに出すから、孕めよ・・・・!」
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