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第47話 繋がり

  「つきは、むりはよくないよ」 止まった腰を担ぎあげるように色が僕の腰を持ち上げるから、僕はバランスを崩す。少しだけ突っ込まれた部分がつぽっという感じで僕の中に挿いり、カリの部分まで一気に呑み込む。 「─────!!!」 悲鳴に近い声が僕からあがって、僕は色に倒れかかった。色が僕の腰を持ち上げようと踏ん張るが、僕がきゅっと色を締めつけてしまって、色がぶるっと身震いをさせると角度が少しかわったらしく、つるんと竿まで呑み込んでしまう。 「────────────!!!!」 もうコレはひとの声ではない奇声をあげる僕はその儘に色に抱きついた。だが、思っていたよりも痛みはなく、逆に物凄く気持ちよく中を擦られて快楽の波が押し寄せてくる。 色が少し動いただけで、ソレは性感帯のように快感を放ち僕を苦しめた。 「………い、やぁ!………うごかなひ、で……!」 だから、僕は首を振って嫌々をする。なのに、色は僕の身体を引き寄せるように抱え直すと、僕にこういうのだ。 「つきは、………ごめん……」 と。次の瞬間、僕は頭が真っ白になって、まったく自分になにが起きているのか、解らなかった。 「…………や、………………………いろ………」 うごかなひでっ!と何度も泣き叫んでいるのに、色はまったく僕のいうことを聞いてくれない。ソレどころか、物凄く激しく腰を突き上げる。 「…………やぁ、………い、……………ろ…………!!」 がくがくと腰が震えて、頭が真っ白の真っ白になっている僕はのたうち廻った。だが、色は「ごめん、つきは」というだけで、腰を打ちつけるの止めようしなかった。 「………はっんっん!………んぁん!」 半狂乱の末、どれだけのぼり詰めて落ちたのか解らないけど、かろうじて意識を保った僕は片目だけ薄く目蓋を開けると、色が僕の頭を撫でていた。腰はがくがくで、喉が痛い。コレでは、気持ちイイを通り越して快楽が怖いモノになる。 身体を動かしたかったが、身体が鉛のように重たかった。どれだけ貪ればイイのかと色を睨むと色は恥ずかしげもなく、僕に「きもちよかった?」と訊くのだ。 「─────ばぁが………」 と、枯れた声で怒鳴ると色がしゅんとする。眉根を下げて、「おれもうごけばよかった?」というから僕は激怒する。 「………いど、うごいでだ。ぼぐ、やめでっでいだのに………!」 キョトンとする色は「なにいってんの?つきは、じぶんでこしふってよがってたよ?」おれ、なまごろし………と、最後の方は悲しそうにいう。ソレを聞いて、僕は青ざめる。 「え"っ!………う"ぞ!」 「ほんとうだよ。つきは、ものすごくきもちよさそうにこしふってたよ?」 ちゅーっと額にキスを落とす色は、「つきは、もうおこらない?」と聞いてくる。恥ずかしいというよりもコレは完全にやってしまったというヤツだ。 「…………う"ぞ!………い"ど、……ゴメ"ン!」 平謝りしたいが、指いっぽん動かせれない僕は言葉だけで平に謝った。だが、色はこういうのだ。 「おれ、つきはがきもちよくなってくれただけでうれしいよ」 「……でも"………」 僕が切りだそうとすると、色は笑って僕の唇にキスをした。 「だって、つきははもうおれでしかきもちよくなれないでしょう?」 そういわれてしまったら、どう返してイイか解らなくなる。 「こんどはこれよりも、もっともっときもちよくしてあげるから」 また、嬉しそうにそうつけ加えられたら、なおさらもうなにもいえない。僕は色にうんと頷いて、ちゅーっと降ってくるキスを受け入れた。  

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