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第12話

 4 「じゃあ郁、服を脱いだら尻を俺に向けて横になれ」 「……ほんとうにするの」 「特別授業して欲しいんだろ?」 「うっ……」  兄ちゃんがグロテスクなオモチャをぼくに向け、「さっさと脱げよ、男だろ」と理不尽なことをいう。手を動かすたびに、いちいちオモチャがプラプラ揺れるのが妙に腹立つけど、ここで下手なことを言ってはひどい目にあわされそうだ。  かなり不安になってきたけど言うとおりにするしかない。セーラーシャツと肌着を脱ぐと、ショートパンツとブリーフを一緒に下ろす。最後に靴下を脱ごうとしたら、兄ちゃんが「靴下はいい」と止める。  もしかして兄ちゃんは靴下フェチかもしれないと思ったけど、地雷かもしれないので聞かないでおいた。  今はベッドに深く腰かけ壁にもたれる兄ちゃんの足をまたぐと、おちりをつきだすようにしてハイハイのポーズを取る。これは想像以上に恥ずかしい格好だ。誰かに知られるようなことになれば、ぼくは生きていく自信がなくなってしまう。

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