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第15話

 5  それから日曜になると兄ちゃんの部屋で特別授業をするようになった。  はっきし言って気は進まないけど、ぼくは兄ちゃんが大好きだから呼ばれると断われない。それに正直なところ、変態プレイも三度目になると慣れてきたのか気持ち悪さはなくなって、代わりに妙な感覚がクセになりつつある。  はじめは一本だった指は二本に増やされ、今は三本までちり穴に入るようになった。人間の身体は不思議なもので、どれだけ改造されても元に戻ろうとするのか、ちり穴が拡がったままという悲惨なことにはならないようだ。  おかげで学校にいってもお漏らしをすることはなく、必殺お漏らしウンチ野郎とあだ名をつけられずに済んでいる。それともうひとつ、便秘に悩まされることがなくなった。毎朝トイレで快腸、身体が軽い。  そしてまた次の日曜日。  今週はいつもの変態プレイだけではなく、実践をまじえてひとつステップアップすると言っていた。 「大丈夫だ、安心しろ。楽しみにしてな」──兄ちゃんの言葉を疑うわけじゃないけど、それでも安心だけはしちゃいけないような気がする。

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