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祐輔は立ち上がって僕に近付いてきていた 祐輔の口から チラリ…と舌が見える 「…ゆ…う…」 「ついてる」 「…え…」 祐輔に正面を向いた僕の左肩と フォークを持った手首を掴まれた 見上げると 祐輔の唇が迫っていて…… 「――…!!」 思わず目をつぶる と同時に 唇の端に熱いものが当たった 「……んっ、…」 それは祐輔の舌だと感触で解った 「…や…ぁ…」 頬にかかる息も熱くて 何だか妙にドキドキして…… 僕は顔を背けて 目をギュッ…とつぶった 「雪菜の生クリームもーらいっ」 祐輔はこの行動に悪びれる様子もなく ニカッ と笑った

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