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「……ごめ…
祐輔……お願い…」
瞳の奥から熱いものが溢れてきそうで
杉浦に必死で笑顔を向けたけど
杉浦は隣の彼女に視線を移してて…
胸が苦しくて
いてもたってもいられなくて
僕は店から飛び出した
「…雪菜!!」
祐輔に呼び止められたけど
止まる事なんてできなかった
想いを断ち切ったはずなのに
いざ目の当たりにすると揺らいで
心の何処かで
淡い期待をしていて……
本当にバカだ………
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