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近くの公園に入り
息が乱れたままベンチに座る
杉浦に見られた事よりも
杉浦の彼女を見た方がショックで
忘れてしまいたいのに
杉浦に彼女が腕を回した事と
二人の表情が目に焼き付いてしまって…
熱い涙を拭っても
次々溢れ出てしまう
背中を丸め
喉の奥に力を入れて
僕は静かに泣いた
「…雪菜っ!!」
近くで祐輔の声がした
びっくりして顔を上げると
祐輔はこちらに気付いて駆け寄ってきた
「……っ!!」
祐輔は僕の腕を掴み上げ、僕を立たせた
少し複雑なその表情から逃げるように顔をそらす
と
それを許さないのか祐輔は僕の頬に手を当て
自分の方に向けた
「……何で泣いてるんだよ…」
「………」
「杉浦のせいか?」
核心を突かれる
ビクッ っと体が強張ると
それで全てを悟ったかのように祐輔は大きなため息をついた
「…俺じゃ、ダメなのか?」
「……え?」
思ってもいない言葉に僕は動揺する
色んな事がありすぎて
頭の中が混乱した
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