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そんな僕の腰に
祐輔の腕が回される
強く引き寄せられてギュッ と抱きしめられた
告白…ともとれる祐輔の言葉に
一瞬ドキッ としたけれど
スキンシップが強いのは昔からだし
そもそも祐輔が男の僕に恋愛感情を持つなんて……
勘違いしてしまったと
恥ずかしくなって顔が熱くなる
祐輔は…僕を慰めてる……んだよ、ね
ただ…それだけ……
「……ごめ…
もう、大丈夫だから……」
少し祐輔から離れると
無理にでも祐輔に笑顔を向けた
「もしかして二人待たせてる?
早く戻らないと…」
「せ…」
「お店もちゃんと閉めなきゃ……」
唇をギュッ と噛んだ
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