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第8話

彼はひどい男だ。 だから僕は、彼がくれる優しい気持ちから逃げる。 最初は『首を絞めてほしい』と言ってみた。 驚いていたけど、僕が乱れて体を何度も何度も痙攣させながらイったのをみて、頼むと素直にやってくれるようになった。 次に、女性とデートしてみた。 これは本当に偶然で、彼に見られているとは思っていなかった。 だから、部屋に戻ったら彼がいたのを見て驚いた。 その夜は、根元からきつく締められて、後ろから挿入されて一晩中イかせてもらえなかった。 張り裂けそうにぎちぎちに膨張した僕自身が、まるでため込んでいた僕の気持ちみたいで滑稽だった。 なので我慢せずに『君が好きだよ。君だけだよ』って伝えた。 涙がこぼれて止まらなかった。 急に彼は優しくなり、根元の拘束を取るとキスをしながら先端を刺激してイかせてくれた。 不器用な男だ。やりすぎたなって、激情から冷静になっても謝ることもできないんだから。 でもめいいっぱい気持ちよくさせてくれたし、キスをくれた。 癖になりそうだった。

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