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「おはよう」 「……」 俺の挨拶と森保君の会釈。 森保君に挨拶しはじめの頃は、 「三島、オマエよく森保に声かけれるなぁ」 「三島、森保と友達なの?」 「三島、実はスゲー奴だったりして?」 等々言われたけど、3ヶ月も経てばいつもの一場面となっていて、特に何も言われなくなった。 もちろん、森保君も俺の挨拶には何も言わないまま。 ただ、会釈は必ずしてくれる。 ちょっとシャイボーイなイケメン森保君。…と、俺は勝手に思ってる。 只今、午前7時55分。 今日は、だいぶお早い出勤。 すこし不思議な感じ。 「え、モリー⁉︎今日、ちょー早くね?」 「モリーが早いと調子狂うわwww」 「モリー、単位がヤベーって言われてたよな」 早速、森保君を囲むイケイケグループ。 ふむふむ、単位が足りずの早朝出勤ですか。 いやいや、この時間が本来の登校時間なんだけども。 やいのやいの言われながら席に着く森保君。 1週間前の席替えにより、森保君は窓側後方という好立地な席へ。 一方の俺は、中央最前列という"上手くいけば灯台下暗し"な席へ。 席が前後のときでも、これといった会話はなかったけど、物理的に離れると声をかけることもなくなった。 生徒Bに与えられた台詞は「おはよう」だけ。 そこだけが、生徒Bと主人公が一緒になるシーン。 それだけが、生徒Bに許されたドラマのワンシーン。

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