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7-F
「…それ、洋書か?」
「う、うん。たぶん」
「たぶんって何だよ」
俺の返しに、森保君が笑ってる…。
只今、午後0時28分。
うぅ〜眩しいすぎるぜ、イケメンの笑顔。
突然の森保君の登場。
そして、生徒Cと思ってた俺は、実は生徒Bのままのようだ。
正直、俺のキャパは完全にオーバーしている。
でも、ここで頑張んなきゃ、俺は一生"生徒Bのまま"だ。
「も、森保君は何でここに?」
なーーーっ!!
何故もっと気の利いた台詞が言えない俺ぇー。
だって仕方ないだろ、今のところ生徒Bの俺なんだから。
「三島が、教室出て行くのが見えて…、気になって来てみた」
ナ、ニ、森保君が、俺のこと、気になった…だと!?
「……」
「……」
沈黙が怖いわけじゃない。
沈黙が嫌いなわけじゃない。
でも、そうじゃないんだ。
生徒Bに与えられ台詞は「おはよう」だけ…だった。
だけど、今は違う。
「俺、森保君と話してみたかったんだ」
俺は生徒B。
主人公と話せるシーンをもらった生徒B。
俺は生徒B。
キミの隣にいる友人Aになる予定の生徒B。
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