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第19話
いよいよGWだ。
天気も良く全員揃って早目に出発。運転は俺。助手席には蓮。後部座席にはカップル。
順路的に最初に黒川温泉を目指す。帰りには、ソフトクリームが待っている♪
ミルクロードからやまなみハイウエイに入ると右手は絶景。今日は霞んでないし、青葉も茂り、目に優しい。
「おぉ!スゲ~!絶景だなぁ!」
蓮は都会っ子らしく感動しきり。
「休憩も兼ねて絶景ポイントに寄るから。」
後ろも、携帯で写真撮ったり盛り上がってる。
大観望に到着。
まだ10時前なのに車もバイクも多い。
「少し歩けば、展望台あるから。」
4人で、テクテク歩く。そよ風が気持ちいい。
「おぉ、なるほど。一望できるな。」
蓮はデジカメを出し風景を撮る。華達も楽しそうに携帯で自撮り。青春ですなぁ。
「俺達も撮ろう?」
いやいや、ツーショットは撮れないだろ?ファミリーやカップルで賑やかなのに男2人って、無いよ。
「パパ、撮ってあげる。」
そう言うとデジカメを高木君が受け取り、蓮が俺を引き寄せる。密着し過ぎだって。
「もっと引っ付いて下さい!背景が入らない。」
蓮は俺の腰に手を回しグッと引っ付く。恥ずかしくなって顔が火照る。
「凛さん、スマイル!ハイ、チーズ!」
撮った画像を確認して蓮はご満悦。ふぅ。オジサンまだそんなオープンに出来ない。車に戻る途中、土産屋に寄る。ここには、搾りたての牛乳ソフトはないけど・・・
「あっ!美味そうな蜂蜜だ!巣入りだ。ん~、高いなぁ。」
「これ、欲しいの?蜂蜜か。俺が買うから料理とか菓子作りに使ってよ。」
「あ、有難う。高いのに。」
「普段贅沢しないんだから、こうゆう時は気にしない。楽しむ事。」
そう言って会計を済ませた。男らしいな。
「昼飯は、黒川温泉で食べるよ。旅館に休憩と食事のセットプラン予約してるから。」
「さっすが~パパ♪」
山道を走り、昼前に到着。インフォメーションで、温泉手形を購入。木で出来てて、これを見せれば幾つか温泉巡りが出来る。
「12時に、いこい旅館に集合すれば良いか。バラける?」
「そうだね。私は健太と廻る。」
そう言うと、お目当ての温泉へさっさと行った。ん~俺達はどこ行くかな。
「俺、この立ち湯?の所行きたい。」
「ん、良いよ。近いし行こう。」
蓮と2人で温泉か。悪くない。そういや買い物やら化け物退治にしか一緒に出歩いてないな。
「暖かいから、露天風呂も気持ちいいよ。」
「アレだろ?凛は上がった後のスィーツが目当てだろ。」
あれ、バレてる。温泉名物のどら焼きにプリン。うーん、天国。
立ち湯に到着。先客もいるな。まぁGWだから仕方ない。さっさと脱いで風呂へ行く。おい、前くらい隠せ。確かに立派なモノをお持ちだが、マナーだ。
「おー、良い温度だ。しかし深いな。」
まるで子供みたいに喜んでる。連れて来た俺も嬉しい。
「凛は何度か来た事あるの?」
「うん、あるよ。数回だけどね。ウワッ!」
立ち湯、深けーよ。身体が浮いて慌てて竹竿に掴まる。185ある蓮は余裕だけど俺は顔が水面に出てるだけ。ゲラゲラ笑いやがって。湯船自体は小さいけど深い。ビックリしたよ。
沢山廻るか、どうするか考えてると湯の下で蓮の手が不穏な動きをしてる。
「おいっ。何してんだっ。」
「別にぃ~。」
客が立ち湯を覗き込む。デカイ男2人が入ってるので、入れない。
蓮の手が俺の尻を弄る。
「コラッ、マジで怒るぞ。」
湯で柔らかくなったのか、蕾に指入れて来た。
「んっ、駄目だってばっ!」
「絶対、声出すなよ?」
指で中を掻き回してきた。蓮の腕を掴んで離そうとするけど、身体が浮くから力めない。
「後ろだけでイって?」
はぁ、やるのか?公共の場だぞ。サカリがつきすぎだ。指が増えダイレクトに前立腺を捏ねる。
「んっ、ふぅっ、れ、蓮、声出ちゃうから止めて?」
スッと俺の後ろに回り込む。熱いモノが尻に当たる。は?本番すんの?無理だって!
「ほら、タオル咥えて。」
客足が止まったのを見計らった様に後ろの窄まりにいきり勃ったモノを捩じ込む。慣らしてないソコは狭く圧迫感半端ない。
「い、痛いっ、止めろって!」
小声で抗議。無駄だったけど。
ちょっとの間、じっとして慣れるのを待ってる様だ。あぁ、どうか客が来ませんように。俺は祈るしか出来ない。
蓮が俺の腰を掴み、性急に突き始めた。確かにノンビリしてる余裕は無い、無いならヤルなよ!
「・・・・んっ、グゥッ・・」
いくらタオル咥えても、声は漏れる。不幸中の幸いか、小川が流れてて俺の殺せない喘ぎ声はかき消される。ふわふわ浮いてる俺は必死に竹竿にしがみ付くしかない。
状況が状況だけに、俺まで身体が蓮を追う様に高まってきた。バックだけに集中する。早く終わんなきゃ。誰かに見られるかも知れないと言うスリル?で俺も感覚が敏感になる。突き上げに合わせて
「フゥッ・・ハァッ・・」
しっかりと立っている蓮は湯の中なのに、前立腺や最奥まで突いてくる。
(き、気持ちいいっ、ヤバイッ)
もう抵抗出来なくなっていた。立ちバックの体制だから蓮の顔は見れない。手を挙げて蓮の髪の毛を掴んで仰け反る。蓮がチラッと俺を覗き込む。もう顔付きで俺が無抵抗だと分かっただろう。更に追い込む。俺は感じちゃうとどうやら涙を流すらしい。後ろから顔が近づいて頬を舐める。湯に浸かってる所為で体温もいつもより上がる。
「んぅっ、うっ、くぅっ・・・」
身体がビクビクッと痙攣を始める、あぁ早くイキたい。
(も、もう、イかせてっ!)
腰を蓮に擦り付ける。俺の息子は大人しいまんまだが、後ろだけでイケるから屋外なのに大胆に蓮を求める。蓮が胸の突起を転がす様に弄る。
「う、うぅんっ、蓮、イキたいっ!」
タオルを離して蓮に伝える。
「いいよ、湯船の縁に掴まって?」
両手で言われた通りに掴まる。すると今まで以上に強く激しく突き上げてきた。慌ててタオルを咥えて衝撃を受け止め快感を追う。グゥッと仰け反りもうすぐイクッと身体で合図する。両足はもう底には着いてない。蓮も湯船の縁を握り、俺を突き上げてる。蓮の熱い楔だけで、繋がってる。
(あぁもう、駄目、イ、イクッ)
全身で感じてる事が分かる位ガクガクッと震えながらドライオーガズムに達した。
なんで温泉に入って疲れてんの俺?ちゃんと抵抗しなかった俺も悪い。蓮がラムネを買って来た。
「気持ち良かった?」
「知らねー。」
なんだよ、ちゃんと後ろだけでイケたじゃん。とぶつぶつ言ってる。
「誰かに見られたらどうすんだよ!」
「ん?どうもしない。眼で追い返す。」
天才と馬鹿は紙一重って本当だな。コイツは仕事は天才かも知れないけど俺関係は馬鹿だ。何処でも発情するし。兎に角、万年発情期の男を大人しくさせる手段を考えなきゃ。
結局、立ち湯しか入らず待ち合わせの旅館へ向かう。華達はもう到着していて、縁側?みたいな場所で寛いでいる。温泉卵とラムネか、んー定番だな。
「茹で卵か・・・入るかな?」
ど、どこに?!呟く蓮をみる。真剣に何を考えてるんだ?
旅館に予約済みを伝えると個室へ通された。既に料理が並んでる。ダゴ汁に高菜飯。あとはお造り他諸々。
「3時まで使えるから、ここの温泉にも入れそうだよ?」
「へぇ、ゆっくり出来るんだ。すご~い。」
華が俺の顔を覗き込む。
ゴスッとパンチが馬鹿の脇腹に命中。唸る万年発情期。
「な、何してんの!」
高木君、驚く。
「大丈夫。躾だから。」
パチパチ。最近はめっきり俺の味方。苦しめ変態。
食事も終え、休憩タイム。
「ここの温泉って美人の湯って言われるらしいよ?入ってくる?」
「そうね、入ろうかな。パパ、健太と入んなよ。蓮と2人きりは駄目。」
はい、分かってます。ごめんなさい。状況が分からない高木君巻き込んでます。
3人で温泉へ。
「ん~、お湯が柔らかいねぇ。美肌に効きそう。」
他に客も居ないので、ディウォーカーに変化。こっちが素顔だから、心底リラックス出来る。さっきは疲れただけだから、ゆっくりしたい。高木君も変化。蓮は、
「その姿で変化するのはズルい。」
そう言って1人で上がってしまった。チラッと股間が見えた。勃起してたな。さっきヤッたばかりなのに。まぁいいや、1人で抜いてくれ。
流石に帰路は疲れて、運転を蓮に頼む。
「帰り、内牧の道の駅に寄って。ソフトクリーム食べたい。」
「了解。寝てていいよ、起こすから。」
うん、と頷くとスゥーと眠気に飲まれた。
1時間もかからず、道の駅に到着。
「う~ん、着いた?」
「着いたよ。熟睡してたのに、自分で起きるなんてソフトクリームそんなに食べたかった?」
「当たり前だろ。搾りたての牛乳ソフトだぞ。それにヨーグルトタイプもあるから、2つ食べる。」
3人共、少し呆れてるみたい。甘党なんだからしょうがない。
「うま~。やっぱ違うわぁ。」
ニコニコしながら食ってるとデジカメでパシャパシャ。
「なんで撮ってるの?」
「いや、あんまり幸せそうに食べてるしね。高木君、コレ使えない?」
「そうですね。これから観光シーズンだし、雑誌に使えるかも。データ後で送って下さい。」
あ、そうか、俺モデルだった。うーむ、あんまり甘いの食べるのやばいかな?太るし。
「大丈夫ですよ、凛さん細いから。食べ過ぎなきゃ太りませんよ。」
いや、今2つ目食べてるんだけど。
予定を早めの時間にしていたので、渋滞にも巻き込まれずスムーズに帰宅。高木君も疲れただろうから自宅まで送る。
今日はコンビニ弁当。
観光も楽しんで温泉も入って結構充実した休暇じゃない?軽く疲れてるので、早目の就寝。
ベッドに入ると
「ん?温泉の匂いがするね。」
「うん、僅かだけど、気になるならシャワー浴びて来たら?」
いや、いい。と言って俺を抱きしめて来た。
ん、何?と顔を見上げるとキス。
啄ばむような優しいキス。俺も眼を閉じて応じる。舌で俺の唇をなぞる。ん、これはディープキスになるな。慌てて蓮の口を手で押さえる。
「・・・・」
お互い無言で抗議。蓮は昼間の続きをしたい。手に取るように分かる。俺は寝たい。蓮は俺の服の下に手を入れて胸を揉みだした。待て、待てってば。抵抗を試みる。
が、弱い所、良い所を知り尽くしてる手は確実に体温が上がる事をはじめた。俺はサッサと済ませて寝ようと決めた。
バッと起き上がると下だけ脱いだ。俺の行動に多少の驚きはあるものの静観してる。昼間、挿入したのでまだ後ろも柔らかい。自分でローションを入れ、既に硬く立ち上がってる蓮に跨る。ゆっくり体重を掛けて蓮を飲み込む。
「あぁはぁっ」
滅多にこんな事しないから、蓮は驚いてるみたい。俺だってあんな昼間に短時間のエッチだけで満足してないっつーの。眠いけど。
自分で胸を弄り片手を蓮の腹に乗せて上下する。んっ自分のペースも良いな。辛くないし、良い所に蓮のモノを擦り付けられる。意識して後ろに力を入れて蓮を絞りあげる。
「んっ、ふうっ、蓮、気持ち良い?」
「うん、気持ち良い。また力入れてみて?」
んっとお腹と後ろに力を入れる。蓮が顎を上げ、ハァッと吐息を漏らす。あれ、蓮ってこんなに色っぽかったっけ?
蓮は俺の太ももを両手で摩り、内壁の締め付けを味わっている。眼を細めて気持ち良さそうだ。それを見ていたら身体に火が着いた。てか多分昼間から着いたままだ。締め上げながら、上下する。ヌチャッヌチャッとローションが音を立てる。俺も自分の胸を両手で弄る。正直、前を弄るより胸の方がバックの快感に繋がってる。
「あぁいいっ。んっ、んっ!」
両足を踏ん張って腰を動かす。少し油断すると体重ですぐ最奥まで届いてしまう。蓮はまだ味わってる様だ。
「クゥッ!んうっ、気持ち良いっ!」
「俺も気持ち良いっ!」
アァッと蓮が喘ぐ。蓮が気持ち良さげにしてるとこちらも堪らない。両手で蓮の腹に突っ張って、激しく動き出す。
「あ、あうっ!ハァッ!ンンッ!」
自分で蓮の楔を突き立てる。受け身なのにまるで蓮を犯してるみたい。グチュッグチュッと次第に音も大きくなる。動いてる最中に前からトロリと精液が溢れた。それが俺と蓮の接合部分まで流れて、ペチャペチャっと濡らしている。もう、最奥に欲しい。体重を掛けより深く蓮を受け入れる。
「あぁ深いッ!んんうっ!れ、蓮、す・好きっ」
「えっ?今なんて?」
「はぁ、はぁ、な、何?」
「今、言った事もっかい、言って!」
よく分からないけど、復唱すれば良いの?
「蓮、だ、大好きぃ!良いッ深いよぅ!」
涙が流れてるのが分かる。その言葉を待っていたかの様に両手で腰を鷲掴みして下から突き上げる。
「ヒィッ!ああっ!良い、良いっ!」
俺も夢中で腰を上下させ、下からも突き上げられる。
「うわぁっ、深いっ。と、届いてるよっ!」
んんっイキそうっと言う時、蓮のモノが抜かれた。
「あぁ、んんっ、な、何で?」
どうやら体位を変えたいらしい。俺を四つ這いにして、後ろから挿入してきた。
「ふふっ、凛の下の口は正直だね、抜いた途端、パクパクして俺のモノ探してる。露が溢れて俺を待ってた。」
恥ずかしい事いわれてるけど、どうでも良い。
「俺の事、大好き?」
「う、うん。大好きっ。」
「突き上げて欲しい?腹の中、グチャグチャにして欲しい?」
「うんっ、してっ!メチャクチャにしてぇっ!」
ダメだ、抑制が効かない。蓮が欲しい、腹の奥まで!
「ヒィヤァッ!」
突然突き上げ始めた。悲鳴をあげる。身体を支えてる腕や脚に力が入らない。尻を突き出す格好になる。
「ヤァアァッ!ヴヴッ!ヒィっ!」
何処にも触れない。腰を掴み、打ち当てるだけ。目の奥がチカチカしてきた。
「ふうっ!はぁっ!れ、蓮、ダ、ダメェ!」
「ダメじゃない、良いんだよ。良いんだ。」
もう身体が震え始めた。
「ふ、深いっ!・・・イ、イイっ!」
パンッパンッとぶつける音。最奥まで届く蓮のモノ。ギュゥゥっと身体が絞りあげる。
「締め付け凄いよ!保たないっ!」
「も、もう、イかせてぇっ!」
アァッ!とどちらの声かわからない喘ぎ声。腹の奥で放たれる熱い精液。その感覚を最後に意識を手放した。
翌朝、尻の違和感で目が覚めた。
・・・入ったまんまじゃんか。寝落ちか?蓮を刺激しないようにジワーッと身体を離し後少しでモノが抜けそうになった時。
「ん?んんっ!」
「うわぁっ!」
イキナリ突き上げてきたのだ。さっきまでフニャチンだったのに、硬くなってるし。
「ちょっ、朝からは勘弁してっ」
「前菜的な?」
何がだよ!必死に抜こうとするも、クルッと体位を変えて昨夜の状態。
「最後、俺も凛も意識ぶっ飛んでわかんなかったじゃん?だから、続き。」
アホか。逃げようともがくも腰をホールドされ、逃げられない。
「ほら、逃げないのっ!」
と、突き上げる。
「ああっ!ダ、ダメだってばっ!」
有無を言わさず、ピストンする。
「ヒィッ!アァッ!」
クソゥッとばかりに尻に力を込める。
「あっ、ダメッ凛、ゆ、緩めてっ!出ちゃう!」
「早くイケ、このバカッ!」
何ぉ!と蓮も突き上げる。エッチといえるのか、これ。
「アァッ、あ、イ、イクッ!来るっなんか、出るぅっ!」
先に根をあげたのは俺。内壁はもう充血して蓮の形になってる。オーガズムと共に透明な液体を溢れさせた。
後始末させて、今日は俺なんもしないからな。と宣言。ハイハイと片付けたりしていて、リビングに行った時、開いていたドアから馬鹿の唸り声が聞こえた。
天誅だ。馬鹿者。
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