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第20話
モデルの仕事帰り。某有名なコーヒーショップで、甘~いドリンクを買って飲みながら帰宅途中。うーむ、撮影内容が過激になってないか?・・・だって今日は前貼りしてやったぞ?高木君、話が違う。エロ写真じゃないか。香水の広告らしいが、あの格好の意味がわからない。髪の毛もストレートに伸ばしてやったから別人みたい。良い写真だとは思うけど家族にみせるには勇気がいるな。
そんな事考えながら、アーケード街を歩いていたら、人とぶつかりそうに。
「あっ、すいませんっ!」
相手は、外国人男性。
フワッとあの臭いがした。死臭だ。
「美しいな。君がディウォーカーか。」
まだ金髪のままだったので、気づいたらしい。気づくという事は、ナイトウォーカーか?辺りはもうすっかり陽が落ちて暗い。それにしても、何か変な感じ。彼は穏やかで攻撃性を感じない。
「貴方はナイトウォーカーか?」
「そうだ、ナイトウォーカーだ。動物の血で生き長らえている。人間は襲わない。」
だからか、人間の血液の臭いがしない。にしても、何故襲わない?
「時間があるかね?立ち話も何だから何処か落ち着いて話しがしたい。」
こんなナイトウォーカーは初めてだ。話しが出来るならしてみたい。そう思って、近くの喫茶店に入る。
「オレンジジュースと、コーヒーを。」
ん?俺がコーヒー飲まないの何で分かった?
「私はね、もう数百年生きている。君程ではないが、多少は能力をもっているよ。」
「仲間は?今まで対決したナイトウォーカー達は、集団で人間を襲っていた。貴方には仲間はいないのか?」
「私に仲間か。ヴァンパイアの仲間は居ない。私のパートナー、愛してきたのは全て人間だ。」
驚いた。人間を襲うどころか、愛してきたのが人間?数百年も?
「もう、何人見送ったか覚えていないが、アレは慣れないな。いつも長い時間、逝ってしまった恋人を想って辛いままだ。」
慣れるわけがない。本気で愛した相手が逝ってしまって取り残される事なんて。蓮ですら今でも時折、眠っているのに涙を流す時がある。
「何故、人間をパートナーにするんだ?別れが来るのは分かっているのに。」
「私はね、人間に守られて今存在しているんだ。昼間休む場所を見つけてくれたりね。昔は恐ろしがられていたが、今は協力してくれる人間が多い。」
人間の協力者?そんなのが居るのか。って、俺も蓮と華が居たか。
「それにしても、君は美しいな。何と表現して良いか分からないが。」
あっ、俺の能力で釣られてるのか。手を握ってきた。
「さっきも言ったが私は人間としか付き合った事が無い。しかし君の美貌に私の心は奪われた。もし、良かったら・・・」
「い、いや、俺にはもうパートナーが居るんでっ!」
慌てて手を払い、立ち上がって店を出た。ちょっと歩いて落ち着こう。俺、動揺してる。
手を握られても、嫌じゃ無かった。彼の穏やかな声や醸し出される優しい空気感に引き込まれそうになってた。やはり同類だからか?するとフワッと後ろから抱き留められ、クルッと向かい合わせに。喫茶店から追いかけて来たらしい。あまりの事に固まってると、顎をクイッと上げられ、唇にキス。キ、キスされてる!ヤバイ。何とか離れようとするもガッチリ腕を回されてる。んんっ、舌入って来た!口内を彼の舌が味わっている。
「何してんだ?お楽しみの所、申し訳ないが。」
丁寧な言葉だが、怒気が込められてる。声の主は、蓮だ。ナイトウォーカーの男はやっと解放してくれた。涙目で蓮に駆け寄る。蓮は変化して今にもこのナイトウォーカーを殺さんとばかりの殺気だ。
「れ、蓮!俺、大丈夫だからっ!」
「何が大丈夫だ?キスされて恋人を奪われそうだったんだぞ?」
「と、とにかく落ち着け、彼は人間を襲わない!だから、殺す必要は無い!」
「・・・へぇ、詳しいんだな。アイツともうそんな深い仲なんだ?」
「違うっ!取り敢えず離れよう!話は後でするからっ。」
「私の名前は、ロイだ。暫くこの街に居る。逢いたくなったら先程の店に来い。」
背中で彼の言葉を聞きながら、蓮を押すようにその場を後にした。
「だから、さっきも言ったけどぶつかりそうに・・・」
「・・・・もう、いい。言い訳がましい。自分の能力が分かってる筈なのにノコノコと付いていくなんて。・・・最低だ。」
確かにその通り。反論も出来ない。ハァと溜息をついて助手席に身体を埋める。
暫く沈黙が続いた。
「あの、ロイか、あの男の方がいいのか?本気で嫌だったら逃げられた筈だろう?」
「ち、違う。良いとか悪いとかじゃなくて・・・」
なんかもう哀しくなってきた。蓮は俺を猜疑心で見てる。店から飛び出したのも蓮というパートナーがいるからなのに。あの腕力は俺でも振り解け無かった。どんなに説明しても空振りしてる。俺には蓮しか居ないのに。窓の外を眺めながらホロホロと静かに涙が流れた。
車が停まった。ん?俺のマンションじゃない。あぁ、今は仕事場として使っている元住居のマンションだ。
「そんなに泣く位、後悔するなら大声を出すなりして、逃げられただろ!」
もう反論する気力も無くなった。俺、捨てられるのかなぁ。ヤダなぁ、蓮好きだもん。また涙が溢れてきた。
「・・・・・俺、捨てられるの?」
それまで俺の顔まともに見なかったのに驚いて俺の顔を覗き込んだ。
「捨てる?誰が?俺が凛を捨てるって事?」
コクッと頷く。
「馬鹿な事言うのも大概にしとけよ。マジで怒るぞ。たかがキス位でなんで凛と別れなきゃいけないんだ?」
だって、キス現場みてずっと怒ってる。
「俺が怒ってんのは、能力分かってて警戒もせずについていった事!キスも不愉快極まりないけど、凛の魅力にやられたら仕方ない。」
ん?浮気っぽい現場見たからじゃないの?
「そういや、喫茶店で話しててスゥッと引き込まれる感じがした。ん~なんて言えばいいか分からないけど。」
「は?何それ。・・・確か僅かだが能力が有るってアイツ言ったんだよな?」
「うん、俺がコーヒー飲まないのも分かったみたい。」
暫し静寂。
「もしかしたら、凛と同じ能力があるのかも知れない。・・・キスシーンは嫌だったけど確かにアイツ自体に嫌な感じはしなかったな。」
そういや、俺に対してばっかり怒ってるし。襲って来たのはロイだ。
「・・・ちょっと言い過ぎた。ごめん。」
「いいよ、悪いのは俺だし。蓮の言う通りだ。」
好奇心に負けてついて行ったのは事実だ。
「もう泣かないで。頼むから。」
蓮が狭い車内でハグしてきた。・・・・俺まだこの腕の中にいて良いの?
「・・・・・まだ此処に俺の居場所ある?」
蓮の腕にもたれながら、聞いた。
「此処はずっと凛の場所。そう簡単に手放さないから。」
見つめ合ってキスをした。やっぱ蓮が良い。嬉しくてまた涙ぐむ。俺の瞳を優しく舐めて、更に深くキスを交わす。舌を絡めお互いがどれだけ必要な存在か、分かるように。唾液が入り混じり顎を伝う。俺に流れ込んだ液体をゴクリと飲む。蓮もまた同じように。2人とも身体を弄り始める。まるで存在を確認するかの様に。高ぶりを確認すると
「ここ、狭いから、部屋に上がらない?」
耳元で囁かれて、身体にそして腰にズンッと快感が走る。
玄関のドアが閉まるのと同時に蓮は俺を押し倒した。
「ごめん、ベッドまで保たない。」
そう言うと、俺の服の中に手を這わして来た。車の中のキスだけでもう胸の突起はプックリと勃ってる。勿論、2人の息子達もきつそうにズボンの中でフル勃起だ。舌を絡めながら、胸の突起を弄られる。
「んんっ。」
股間を擦り合う。布越しでも硬いモノがわかる。サカリのついた犬みたいに2人共ゴリゴリと擦り付ける。直接触らないもどかしさすら楽しんでる。
「凛の硬いの、グリグリ当たってる。」
蓮のも、と言って腰をぶつけ合う。
「ハァ、んん~っ、イイッ」
下半身がジンジンする。先端がジワッと濡れて来た。それでも直接触らない。さらにグイッと腰を押し付ける。喧嘩自体あんまりしないけど喧嘩の後のSEXはこんなに燃えるのか。
「もしかしたら、凛このまま前イキそう?」
ウンウンと頷く。腰が止まらない。必死に蓮の腰を掴んで擦りつける。クスクスッと蓮が笑う。何で笑う?
「凛、もう眼が虚ろだよ。そんなに良い?」
答える余裕が無い。もう出そうだから。
「も、もう出そうっ、・・・だ、出して良い?」
蓮の片脚を両脚で挟み、腰をグリグリと動かしながら。
「まだズボン履いたままだよ?」
「んっ、良いっこのままで良いからぁっ!」
もぅ無理っと腰がビクビクする。
「で、出るっ!」
直接触っても無いのに果ててしまった。ジワッと下着が濡れるのが分かる。
ちょっとグッタリしてると、抱き上げられてリビングのソファーに降ろされた。蓮が服を脱ぎ始めた。俺も脱いで、全裸になる。俺をソファーに向かって膝立たせる。自然と腰を突き出す格好だ。蓮が両手で双丘を押し開く。俺の蕾が丸見えだ。結構恥ずかしいな。
「あぁ!蓮、き、汚いよっ!」
なんといきなり蕾に舌を這わせてる。腰を振って逃げようとするがしっかり掴まれて動けない。唾液を垂らしながら舌で縁をなぞってる。
「んっ、蓮、や、止めてっ!」
なんで?と答えると蕾にキス。唇全体で吸い付いてきた。
「あはぁっ!んんっ!」
止めてくれない。腹が熱くなってきた。ソファーを握りしめて快感に堪える。
「ローション無いから、我慢してね。」
あぁそれで口で愛撫してるのか。クイッと舌を尖らせて蕾を押し開く。
「んあっ、蓮、汚いってば!」
「凛には汚い所なんて無い。」
そんな訳あるか!と思ったけどこの行為は愛情を感じるからもう止めない。舌で蕾を押し開き更に深く入ってくる。生暖かい舌の感覚が堪らなく良い。浅い場所だけど内壁も受け入れてうねっている。たっぷりと蓮の唾液で俺の蕾は潤った。指が入ってきたけど痛くない。入り口をなぞったり、深めに差し込み前立腺をコリッと押したり。
「ふぅっんっ、蓮、指増やして大丈夫っ」
腰が揺れるから蓮もわかるだろう。2本から、3本。スムーズに増やして柔らかく解す。指をまとめてピストンさせた。
「あ、あんっ、うぅんっ!」
あぁ気持ち良い。蓮の愛撫は俺を変えていく。動きに合わせて腰が指を追う。
クチュクチュ、んんっ良いっ。腰を突き出し蓮を誘う。
「ねぇ、コレ挿れて良い?」
振り向くと、蓮の手にウズラの卵大の玉が連なってる多分大人の玩具。蓮がそれを口に含んで舐めている。いやらしい光景。無言でいるとOKと受け取って、俺の中にゆっくり挿入してきた。唾液で濡れた玩具はプチュプチュと入って来る。いくつ入ったか分からない。結構長かった気がする。腹の中を始めて蓮以外のモノが蠢く。
「ヴヴッ、れ、蓮、もうお腹奥まで来てる!」
始めての感覚なのに、感じてしまう。挿れてどうするのか分からない。グリグリッと動かされると
「んあっ!あぁっ!ダ、ダメェ!」
内壁全体を捏ねられる。前立腺も最奥も。ソファーにしがみ付き身体を震わす。んんっ何か前から出そうな感覚。尿じゃない。また射精?
「ヒッ!?あっあぁっ!」
蓮が玩具を引き抜き始める。ゆっくりだったり、速めたり。ガクガク膝が笑う。蓮のモノを引き抜く快感が連続して来てる。
「んんっ、あぁ、良いっ!」
玩具を離さないみたいに咥え込む。
「ほら、そんなに力入れちゃったら抜けないよ?そんなに良いの?」
頭を振る位しか出来ない。後ろから抜かれる感覚ってなんか洩らすみたいで恥ずかしさもあり、うまく力が抜けない。蓮が途中まで抜けた玩具の根元の際を舌で舐める。玩具が入ったまんま、蕾を舐められて力が抜ける。
「一気に抜くからね?」
プチュプチュプチュッ!
「ヒィッ!あゝんっ!くぅっ!」
腰がガクガクする。嗚呼、頭の中まで痺れて来たみたいだ。全部抜かれて前から透明な体液がポタポタッと滴り落ちた。
「凛のお口が、プックリして開いてる。紅くてエロいよ。」
また舌で愛撫してくる。
「そ、それも良いけど・・・・」
指と舌で内壁を擦る。俺は喘ぐしか出来ない。
「そろそろ、コレ欲しい?」
俺の双丘にペチッペチッと熱いモノを当てる。パクパクッと開いている穴に充てがう。
「んっ、んぅ、・・・来てっ!」
腹の中を味わうように入ってきた。熱くて硬いモノ、俺を貫き何もかも忘れさせるモノ。
「ハァッ、蓮の熱いっ!」
「凛の中も熱くて俺の息子が溶けそうだ。」
ゆっくりスライドが始まる。さっきの玩具で俺の中はすっかり準備が整ってる。
「も、もう平気だから突いてっ、突いて良いから!」
双丘を鷲掴みして腰を突き上げる。玩具も良かったけど、やっぱり蓮が良い!
「玩具で慣らしたのに、締まりがキツイなっ!んっ!少し緩めてっ!」
「む、無理っ!そんなん出来ないしっ!」
蓮の唾液だけで濡らされたソコはもう体温で乾いてる筈なのにヌチャッヌチャッとスライドに合わせて聞こえてくる。
「くぅっ、んんぅ!あぁイイッ!お腹熱い!」
もっと欲しいとグイッと腰を蓮に押し付ける。
「ふふっ、今日は凄く素直だな。」
ソファーに両腕を突っ張り、蓮を受け止める。
ピストンが激しくなる。
「くぅうっ!ゔゔっ、あぁ、良いっ!」
「奥、好きだよね?」
カクカクッとうなづく。蓮が俺の腰を持って立ち上がる。慌てて背もたれを掴む。
「奥、行くね?」
立ち上がった所為で爪先立ち。両腕だけで体重を支える。
斜め下から突き上げてくる。今まで届かなかった奥までこじ開けられる。
「グヴッ、うわぁっ!お、奥までぇ!」
身長差もあってか、背もたれから手が浮く。腰を掴む腕と熱いモノだけで立ってる。
「んっ、くぅっ!ふ、深いよっ!んんぅ!」
もう焦点が合わない。周りがボンヤリしてくる。はっきりしてるのは、腹を穿つモノが与える強烈な快感だけ。涙がポロポロッと溢れる。
「凛っ、泣いてる?そんなに気持ち良い?」
ガクガクッと頭を振る。
「・・・も、もう分かんないっ!」
片手を腰から離し、もう蓮のモノ1本だけで立ってる。全体重が、バックに掛かってる。
「ヒィッ、ハァッ・・・んんぅ!グヴッ!」
内壁が熱いモノで満たされてる。もう、悲鳴だ。イヤだからじゃない。喘ぐなんて、生易しい快感じゃないからだ。内壁が痙攣を始める。まだイキたくない。もっと感じたい!腹に力を入れる。
「んっ!凛、力抜いてっ!」
「・・・ヒィッ、嗚呼ッ!ま、まだイキたくないっ!」
でも身体は言うこと聞いてくれない。
「ま、まだぁっ!イ、イキたくないのにぃっ!」
意識がフワッとしてきた。あぁ、イっちゃう。イキたくないのに!
「んあっ!イ、イクッイっちゃうっ!」
玩具で前戯された身体は待ってくれない。
ビクビクッと痙攣してドライオーガズムに達した。
でも、ピストンが止まらない。射精と違ってオーガズムは少し長い時間感じてる。イってる最中も最奥に熱いモノを打ち貫く。
「ヒィッ!れ、蓮っ、イ、イってるからぁっ!」
「分かってるよ、中が凄いうねってるからね、でもまだ欲しいんでしょ?俺もまだイってないし。」
「アァッ!ヒィッ・・クゥッ!」
頭も身体もおかしくなる。涙と涎を流しながら穿つ熱いモノを受け入れる。あまりの快感に身体はくの字に曲がり痙攣が続く。自分の息子から、蓮のリズムに合わせて体液が溢れる。もうソファーも床も濡れてる。
「ま、またイクッ!あぁっ!ぐぅっ!」
またオーガズム。意識が飛びそうだ。でも熱いモノが呼び戻す。何時もなら飛ぶのに。今日は違う。
「ぁあっ!も、もう許してぇっ!」
「ダメ。何度でもイクんだ、凛!」
蓮もイくのを堪えてるようだ。まるで俺の身体に自分自身を教え込む様に。
「ず、ずっとイってるからぁっ!」
「ホラッ、まだイケるっ!」
これでもかって位腰を打ち付ける。
「ま、またクルっぅ!ヒィッ!」
前からタラタラと体液が漏れる。
「ぐぁっ!あぁ、も、もう無理っ!」
少し痛い。どこか切れたかもしれない。それでも身体は快感として感じてる。
「まだ、まだだっ凛っ!」
「お、お願いっ!もう許してぇ!」
「もう少しだから!堪えてっ!」
何を堪えるの?もう分からない。ピストンの振り幅も凄い。抜けそうな所から一気に最奥まで貫く。その度に達してる様な感じだ。
「またクルゥッ!れ、蓮んっ!ヒィッ!」
痙攣が続いて苦しい。気持ち良さと苦しさが混じってる。
「で、出るよっ!凛!俺もイク!」
「クル、くるよっ!またイ、イクゥ!」
蓮の射精と共に何度目かのオーガズム、そしてまた失禁。ジョワァァと漏らしてしまった。
「ハァ、ハァ、ご、ごめん、また汚しちゃった。」
「ふぅ、いいよ。気にしないで。言っただろ?凛は汚くない。」
ズルッと後ろから蓮が抜ける。それだけでも身体がビクビクッと感じる。
「あ、少し血出てる。ごめん、痛かったね。」
「んっ!大丈夫。今はすぐ治る格好だから。」
そう、ディウォーカーだと治癒力が高い。
だけどイキ過ぎて怠いのは怠い。俺をソッと抱き上げて、蓮のベッドへ横にしてくれた。
「休んでて。片付けてくるから。何か飲む?」
「ううん、要らない。有難う。」
俺の身体を綺麗にするとリビングへ戻る。
「眠っても良いよ、華には連絡するから。」
あぁ、そうだ。家に1人で居る。もう11時だ。
心配だけど凄い眠気が来た。ふとベッドの枕元を見ると、蓮と奥さんであろう女性の写真や家族写真。きっと超えられないであろう過去。蓮をディウォーカーにしてしまった懺悔とこれからもっと笑える楽しい人生が送れるように祈りながら眠りに就いた。
翌日、気まづ~い雰囲気で朝帰り。
華は蓮から連絡を受けてる筈。怒るかな?
「次、そのナイトウォーカーと会う時は蓮か私を連れて行く事。蓮のマンションに泊まる時はメールくれたら別に構わないから。」
あら、意外と冷静。俺も蓮も躾されない。
「あのね~、私だって2人の関係理解してんのよ。蓮の家なら好き放題イチャイチャして下さい。」
あっそうなの。
「あ、昨日撮った写真見れる?香水の広告って健太から聞いてる。」
USBを蓮に渡して、パソコンを見る。
う~ん、恥ずかしいんだけど(まぁ昨夜はもっと恥ずかしい事したけど)
画像を見て2人共無言。
「あのさ、次からはさ高木君にもっと・・・」
「これ、下履いてるの?」
「・・・・・・・」
アウトじゃ~!と叫ぶ蓮。
「アウトね、確かに。」
次、高木君付けて下さい。お願いします。
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