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第36話
新春のセールがあってるうちに、買い物したいと蓮を誘って市街地に行く。今日は、蓮の車だ。エンジン音がポルシェらしくカッコイイ。
「何買うの?」
「決めて無いけど、見て廻って買いたい。」
女の子の買い方だな、と蓮。五月蝿い。ほっとけ。
高い物がお安く買えるなんて、お得じゃないか。ブラックカードの持ち主には、一般人の気持ちは分からないらしい。目を付けてたブランド店に行く。デパート大好き!街をウロウロしなくてもブランドが揃ってる。高級ブランドにかなりカジュアルな格好で来て浮いてる感は否めないけど。
身長は175あるんだけど、ウエストが細く少しヒップが大きいから、メンズのパンツよりレディースのパンツが合ったりする。
「おっ、コレぴったり。丁度良いなぁ。どうしよう?」
試着室のカーテンを開けると、蓮と店員さん。もう何度か来てる店だから、顔馴染みだ。
「お似合いですよ!やっぱりサイズはレディースがフィットして良いですね。」
「ですね。メンズサイズは、ヒップに合わせるとブカブカで。」
「ん~、まるでスキニーパンツじゃん。こないだ買ったばっかだろ?」
「春物!夏まで履けるし、気に入った!コレください。」
蓮は何か不満気。
春物の服を数点買ってデパート内の喫茶店へ。
「何?なんか不満?」
「まあ、暖かくなるから仕方ないけど、身体のラインが出過ぎだよ。上から羽織るなら良いけど。」
「大の大人が、なんで好きな服自由に着れないんだよ。良いじゃないか。蓮も嫌いじゃない癖に。」
「俺は良いの。恋人だから。目の保養になるけど、他の奴らまで見る。」
やかましい。能力はコントロール出来るし、何の問題があるんだ。
「ああ、ゴム忘れた。髪の毛ウザッ。」
髪の毛をかき上げながら、ケーキをほうばる。
「んま~♡ここのチーズケーキ超美味いんだよなぁ。」
「本当、幸せそうに食うな。」
笑いながらコーヒーをすする。甘味がダメって可哀想~。
「ちょっと、荷物みてて。トイレ行ってくる。」
何にも買わない蓮は、荷物番。ん、何でついてくんの?
「蓮もトイレ?じゃ先に行って来なよ。」
「違う。一緒に行く。」
はい?こんなに荷物あるのに?
「ちょっ、ちょっと、俺、大じゃない!」
俺を荷物ごと、個室に押し込む。
「ん、俺も大じゃない。」
・・・・何かやな予感がする。
「俺、出るからっ!」
狭い個室でジタバタする。
「さっき、試着してたじゃん?覗いてたらムラッてきちゃった。」
知るか!蓮の下半身は既に元気になってる。後ろ手でドアを閉め鍵をかけた。あぁ、もう駄目っすか?逃げられませんか?
《こんな所で、ヤンないからな?人が来るだろ!》
《凛が声我慢したら済む。》
小声で言い争う。
今日は平日で確かに客は少ないけど!なんか最近エスカレートしてるしっ!必死に食い下がる。
《やんないっ!出るから、退けって!》
荷物を壁際に置き、しゃがむ蓮。
《何してんだよ、退けって!》
ズルっと下着ごと足首まで下げされ、うな垂れてる俺の息子を手に
《すぐ元気にしてやる。》
しなくていいっ!全体をパクっと咥えると舌で舐め回し始めた。
(ンッ!あぁ、また流されちゃう~)
片手で口を押さえ、もう一方で蓮の頭を掴む。
「ん、くっ・・・」
蓮の声が漏れる。頭を前後させ、俺を愛撫する。
(駄目だ、勃っちゃう、んん、駄目だっ)
腰を蓮の口に突き立てる。
《き、気持ち良いっ!》
そう言うと強く吸う。
(んあっ!んんっ、ごめん蓮、腰止まんない!)
下唇を噛み締め、両手で蓮の頭を掴み腰をスライドさせる。舌で、先端の頭をクリクリッと擦る。弱い所を集中して攻めてくる。
《ハァッ、ハァッ、良い、良いっ!》
ガチャ。他の客が入って来た。
慌てて口を押さえる。蓮はわざと強くバキュームする。腰を止めて、フルフルと震えながら、客が出て行くまで待つ。その間も蓮の舌は止まらない。尿道口に舌を突き立てて穴を広げる様に弄る。
(ヤバイ。オシッコ我慢してた。)
勃ってると出ないから、取り敢えず出したい。客はまだ居るが、スライドを始めた。
「んぐっ、ふぅっ。」
蓮の漏れる声、聞こえませんように。
(ハァッ、ハァッ、んっ、出そうっ!)
先走り汁が溢れるのが分かる。花の蜜を吸うように、チュウチュウと啜って飲んでる。蓮、やらしい。スライドを早くする。頭を抱え込む様に前屈みになって、蓮の喉深く突き立てる。脚が震える。腰も止まらない。
《れ、蓮っ!で、出るっ!出して良い?》
蓮の眼を見るとゆっくり瞬かせた。顎が上がり、腰を蓮に押し付け、ビクビクッと白い液体を口内へ放出した。味わう様に全て吸い上げて飲み込む蓮。
やっと客が出て行った。
《俺、オシッコしたい。あっち向いてて。》
勿論、向くわけも無く。一回出して萎えたモノに手を添えて、便器に促す。持たれたまま、出すのかよ。どんだけ放尿シーン見たら気が済むんだろ。溜息と共に、ジョロロロッと勢いよく出す。もう、慣れたくなくても慣れたよ。はぁ。
俺を壁に向かって立たせて、腰を引っ張る。
《最近、ずっと挿れてないから挿れて良い?》
嫌だって言っても挿れるんだろ?聞くな。
舌と唾液で双丘を開き濡らす。
《中指挿れるよ?》
濡らした指をクイッと差し込む。一気に前立腺まで届く。
《うゔんっ、あぁ。》
コリコリっと前立腺をマッサージする。中指を咥えたまま、腰が上がる。ヌチッヌチッと静かなトイレに響く。
《久々だから?腰がまだ指1本なのに揺れてるよ?》
答えない。ていうか答えられない。掴む所が無い壁を支えにして、自分の腕に口を当てて声を殺してるから。
《指、増やして良い?》
返事の代わりに、両脚を広げ受け入れる体勢を取る。
《今日、素直じゃん?欲しかった?》
《馬鹿っ、時間かけられないだろ!慣らしたらさっさと挿れろっ!》
言い方酷くね~とブツブツ言いながら、蕾を解す。舌で縁を舐めながら指を入れ穴を拡げる。
(な、舐めながらやられるとヤバイッ!)
腰を振り蓮を誘う。少し位キツくても良い。正直、最近蓮自身を挿入されてない。身体が欲しがってるのが分かる。
《もういいの?大丈夫?》
震える脚に力を入れてこれからの突き上げを待つ。コクンと頷き蓮を受け入れる。
《じゃ、久々。頂きます。》
何をだよ・・・。熱い昂りが蕾に当たる。ゴクンと生唾を飲み、快感を期待する。ジワリと挿入して来た。圧迫感はあるが痛くは無い。更に脚を開き、挿れやすい様に腰を突き出す。
《凛は身体柔らかいから、色んな体位できそ。》
いや、普通で良いです。
根元まで挿れると、フゥッと吐息を出す蓮。
《凛の中って、慣れるってないよね。毎回、初めて挿れるみたいに絞まる。》
《はぁ、んん、痛くないから動いてっ》
ゆっくりとピストンを始めた。蓮の昂りの頭がゴリゴリと前立腺や内壁を擦り上げる。
(俺は蓮のコレ、身体にピッタリなんだけどっ)
絶対、言わないけどな。
声を殺しても、ヌチャッヌチャッとスライドする音は出てしまう。客が来る度、腰を止め、スライドの代わりにクリクリッと円を描く様に腰を回し中を抉る。気持ちよさと焦ったさで、腰を蓮に擦り付ける。客が出ると激しいピストン、客が来るとグリグリッと腰を回す。これの繰り返し。俺は声を殺すのがやっと。
(早くナカイキしたいっ!)
双丘に力を入れて、蓮を絞めあげる。
《くっ、り、凛。なにしてんの?》
《はぁ、はぁ、挿れてる時間、長いっ!》
《仕方ないよ、客が来るもん。どうして欲しい?》
スライドしながら聞いてくる。
《んぁっ!あぁっ!ナ、ナカイキさせてぇっ!》
オッシャッ!と両手で双丘を鷲掴みして、抜けるまで引いて最奥に突き立てる。
「ヒィッ!グヴッ!ウァッ、ヒィ!」
声、漏れる。客が来るまでに終わらないとヤバイ。頭では分かってるけど身体は快感をもっともっとと欲しがり蓮を咥えて離さない。パンッパンッと音を気にせず突き上げる。
「ぐあっ!んんっ!ぅああっ!」
ガクガクッと身体が痙攣を始めた。前からは2度目の勢いはないが白い液体を垂らしている。
「凛、前から糸引いて垂れてるよ。気持ち良い?」
カクカクッと頭を振る。
(あぁ、腹の奥から来るっ、せり上がってくるっ!)
「ヒィィ!イヤァァァァッ!」
腰を突き出し背中を仰け反らしてナカイキした。蓮はまだ俺が満足しない事が分かってる。イキたいのを我慢して、腰を突き上げる。涙が溢れる。こんなトコでナカイキして。背徳感すら快感にすり替わる。頭を壁に付けて両手で何とか上半身を支えて、連続するオーガズムに身体を預ける。前から漏らした体液が脚を濡らす。
「ハァッ、ハァッ、んっんんっ!」
立ってるのが辛くなって来た。ズルズルと身体が沈む。
蓮は一旦、モノを引き抜き洋式トイレに俺を座らして、脚を大きく開かせ高く持ち上げ再度、挿入してきた。口を開いて待っていた蕾は、抵抗なく呑み込む。大きなスパンでラストの追い込みをかける。ナカイキを連続で感じてる俺はもう、朦朧としてる。内壁もキュウッと蓮を絞めあげ、限界を知らせる。
「ヒッ、ヒィッ!ンアッ!アアッ!」
ガツンと何時もと違う角度で突かれ、身体は喜びの悲鳴をあげる。トイレの座面を握りしめて蓮が腹の中で熱い体液をぶちまけるのをウットリとした恍惚の中で感じた。
「んっ、俺もオシッコしたくなっちゃった。抜くね。」
「ダ、ダメッ、中で出して?」
もう何口走ってるか、分かってない。蓮を潤んだ眼で見上げる。中でされるのが気持ちいいって言ってるようなもんだ。
「わ、分かった。出すよ?」
「うんっ、出してっ!」
腹の中が、熱い液体で満たされる。この腹が満たされる感覚が堪らない。
「もしかして、中で出されるの気持ち良かったの?」
「うん、気持ち良いっ!今も!」
全部腹の中に出し切って蓮のモノが抜かれる。パックリと開いた蕾から勢いよく、ジョロロロッと蓮が満たしてくれた液体が、放たれる。
「んんっ、出すのも気持ち良いっ!」
頭が完全に溶けきってる。両手で脚を開き、出してる最中を自分と蓮に見せ付ける。まだ出し切ってないのに、指で蕾を弄る。
「ん、だ、駄目っ、また欲しくなっちゃうっ」
蓮の手を液体が濡らしながら、蕾に指を数本入れ掻き回す。
「クゥッ、ダ、ダメェ!」
ビクビクッと蕾から漏らしながらナカイキした。
(着替えは、買い物したから大丈夫だけど、歩けないぞ。どうしよう。)
蓮が買い物の中から着替えを出して下だけ変えれた。問題は、外に歩いて出なきゃいけない。
「ごめん、まさかここ迄、じっくりヤレるとは考えてなかった。取り敢えず、トイレの外のベンチに行こ。」
膝が笑う。腰にも力が入らない。荷物は全部蓮に持たせて、壁伝いに歩く。外にも客は居ない。良かった。2人でベンチで休む。
この時間が居た堪れない。さっきの言動がアリアリと蘇る。どうせなら、意識飛んで欲しかった。
「まさか、中に出してって言われるとは・・・・」
残り僅かな力を込めて脇腹に肘鉄を食らわす。イッテェッと言いながら笑ってる。クソッ、また弱音握られた気がする。
帰りは車まで何とか不自然に歩けた。車に乗ったら、五月蝿いエンジン音も気にせず眠ってしまった。眠ってる間に、ベッドまで運ばれたらしい。気がつくとフカフカのベッドで寝ていた。
(ん?華の声?ドア開いてる?)
「分かった?もうちょっと姫を労ってって、言ってるでしょ!見境なく盛り過ぎ!一緒に暮らしてんだから、夜まで待てないの?」
姫は、頂けないけど蓮を叱ってる。ウケる。
笑ってると、起きたのに気づき華が来た。
「姫も、姫よ?分かってる?ちゃんと拒みなさいっ!受身は、身体に負担かかるの分かってるでしょっ!」
分かったけど、何で受身は負担かかるって分かるの?もしかして!
「健太とエッチしたの!?」
踵落としを食らった。
「何年付き合ってると思うのよ。オタクらと違って節度をもって、お付き合いしてますから。」
はい、そうですね。貴女の言う通りです。お願いだから、姫は止めて。
「もう、姫で良いじゃん。車から部屋までお姫様抱っこで帰ってきたのよ?健太にも、エントランスの人にもしっかり見られてるからね。エロオーラ出しまくりのお姫様。」
ちょっと、死にたくなってきた。
「ま、まぁ具合が悪そうにも見えなくも無いし、大丈夫ですよ。」
目を合わせず、フォローする健太。具合が悪い以外は、完全にSEXの事後って分かった訳なんだな。本当、消えたい。
「仲が良い証拠じゃん、そこまで怒らないでも良くね?」
躾された所をさすりながら、反論。いや、頼むからもう喋るな。
「今日なんて身体の相性の良さを満喫・・・」
再び、躾。
一回死んでくれないかな。いや、死んでるけどさ。
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