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第40話

 長い出張が終わり、蓮が帰って来る。空港までお迎え。  「お帰り!蓮。」  「ただ今~。最後の最後でトラブって徹夜明けだわ。」  「お疲れ様。時間も時間だし、帰りにどっかで、食事取ろう。」  「焼肉食いたいわ。近所にあったろ?」  「うん、分かった。行こうか。」  車に乗るとすぐに居眠りしてる。余程、疲れてたんだろう。レストランまで1時間もないけど。ゆっくり休んで。  焼肉屋で、ガツガツと食べる蓮。  「美味いわ。また来たいな。」  「そうだね。」  「今日、華居ないから。サークルでまたイベントに参加するから、漫研の方が忙しいみたい。」  「凛は何か参加とかしないの?」  「なんかね、俺の写真コーナーを本に入れるみたい。モデルで使われなかった写真を持ってった。」  「なんか、やな予感がスゲ~するんだけど。」  「ほら、こんなんとか。前の別ショット。」  「パ、パンプス履いてたの?」  「うん?あんまり過激なのは入れないように言っといた。」  お気に入りの店で買ったコーヒー豆をガリガリと挽きながらのんびりとした時間を過ごす。  「良い香りだ。飲めないのにいつも有難う。」  「面倒みてくれてる僅かなお礼だよ。」  俺達はよく有難うと言い合う。感謝はちゃんと伝えないと分からないからね。当たり前だと思い始めたら、白けた仲になるだろう。  「今日は疲れてるでしょ。ゆっくり休んで。おやすみ。」  蓮の腕の中、俺だけの場所に収まり緩やかに眠りに入った。  翌朝、下半身がスースーする。手を伸ばすと何も履いてない。ズボンの代わりに蓮が居る。  「・・・何してんの?」  「え?エッチ。」  「まだ朝の7時前なんですが。」  「エッチに時間は関係無いです。」  いや、あるだろ?萎えてる俺をペロペロ舐めてる。分かるよ?恋人だし、いつだってしたいのはさ。でも早すぎるだろ、流石に。  俺のモノは、そのあんまりでかくも無いから蓮の口に全部入る。根元まで咥えて舌で遊ばれたらそりゃ勃つよ。  「んはぁっ、蓮、舌激しいっ!」  「ん?そう?」  咥えながら喋らないで。軽く歯が当たり腰に快感が走る。  「んっ、んん!あ、あぁ、良いっ。」  舌で根元から先端まで丹念に舐め上げる。いきなりローションの容器を蕾に突き刺し、ゴプッゴプッと腹に流し込む。  「あっ、あんっ!」  かなりの量を入れられ、容器を抜くとトロッと溢れ出した。  「後ろから漏らしてるみたい。ヤラシイ。」  蓮がした癖に。舌でガン勃ちのモノを舐めながら、蕾に中指を挿し込む。ローションのおかげで、ヌルッと入る。  「もう、前弄らなくて良いでしょ?後ろだけで満足出来る?」  「・・・・う、うん。後ろだけで良い。」  明るい陽射しの中、恥ずかしくて顔を隠す。脚をグイッと拡げられ何もかもが光の下に晒される。中指だけで、クチュクチュと内壁を掻き回す。抜き差ししたり、縁をなぞったり。  「見えやすいように、自分のモノと袋、持って。」  ソロソロと股に手を伸ばし、蓮に蕾が見えるようにする。  「ね、カーテン閉めて?お願い。」  「ダメだよ。閉めたら、凛のお口が見えなくなる。」  やっぱ駄目か。今日は指1本だけでやけに時間をかける。とうに蕾も腹の中も疼いて堪らないのに。もう一方の手を双丘に這わせ指で割り開くようにする。  「んっ、もう指増やしてっ、ここに挿れてっ!」  とっくに解けてる蕾は、俺の指の間でヒクヒクと蓮を欲しがってる。蓮は1度中指を引き抜くと、一気に3本まとめて挿入してきた。  「ンアッ!んんぅ!あぁんっ、良いっ!」  「ほんと、旨そうに飲み込むね。」  這わせていた自分の指も挿れる。  「んんっ!クゥッ、ハァッン!」  「ワォ、3本じゃ足りなかった?」  「もっとグチャグチャに掻き回して!」  4本の指がバラバラに内壁を乱す。ニュルッニュルッと液を垂らしながら双丘の奥で蠢く。尻がマットから浮く。膝は震えながら、腰を上げて指の愛撫を受け止める。眼を閉じ、意識を指がある場所に飛ばす。  「ハァッ、んくっ、あぁ、れ、蓮っ!」  激しくピストンする指に双丘が震えながら喜ぶ。尻に力が入る。  (ああっ、ゆ、指だけでイキそうっ)  ギュゥゥと指を締め付け、脚が震えてもうすぐイクのを知らせる。  「あ、あっ、蓮っ、イ、イクッ!」  「え?指だけでイケるの?マジか。」  「あぁんっ!ひぃっ!ああっ!」  ガクガクと身体が揺れオーガズムに達した。ピクピクッと震える双丘から指を抜き、先走りで濡れた蓮の熱い昂りを蕾に当てる。  「あぁ、んんっ、まだイってるからぁっ!」  「指より良いモノ挿れてあげる。」  ニュルッと熱い蓮のモノが挿さってきた。溢れるローションで双丘はビショビショだ。  「んん、あ、熱いっ!あうっ、蓮、蓮っ!」  ゆっくり、スライドが始まる。  「ああっ、ぬ、抜けちゃうっ、抜かないでっ!」  「抜かないよ。ほらココが欲しがってる。」  「んんっ、ま、またイ、イクッ!」  息子から勢いよく白濁した汁を放出した。だけど俺のイクッて、前の事じゃない。バックだ。  「ヒィ!イクゥッ!」  ガクガクと2度目のオーガズム。大きなスパンで激しく突き上げる。  「ウワァッ!ヒィッ!アヴッ!」  突き上げられる度にナカイキが始まる。俺の脚を肩にかけ、最奥に届くように突き立てる。ポロポロと涙が流れる。  「良い?中が痙攣してる。もっと突いて欲しい?」  「う、うんっ!突いてぇっ!」  打ち上げられた魚の様に、ナカイキする度に身体が跳ねる。シーツを握りしめ次々にくるオーガズムに身体を委ねる。  「あっ、あぁ!ま、また出ちゃう、蓮っ、出ちゃうよっ!」  「良いよ、出して。凛のペニス、口がパクパクしてる。出したいんでしょ?出して。」  「んああっ!くうっ、蓮のが中から押してるからぁ、で、出ちゃうっ!」  蓮は腰を休めず、突き立てて俺が漏らすのを待つ。  「あっ、ヴヴッ!良い、イクッ!」  ジョロロロッと漏らしながら達してしまった。蓮は笑みを浮かべながら激しく突く。まだ溢れてるモノの先端をクリクリと指で摩る。  「ンアアッ!ひ、ひぃ、うんっ!」  口からだらし無く涎を流しながら快感の波状攻撃に喘ぐ。  「漏らしながら、触られるって、どんな感じっ?」  突き上げながら聞いてくる。頭を振って応えるしか出来ない。  肩から、脚を下ろし俺を横向きに寝かせる。終わり?と思ったら、脚をぴったり閉じさせ、双丘に再度、昂りを突き立ててきた。  「ンアアッ!クウウッ!」  俺は海老反りし、初めての角度からの突き上げに喜びの悲鳴をあげる。  「もっと欲しい?」  「・・・っ!っん!ほ、欲しいっ!」  先端が蕾から出て、最奥まで挿す。身体がガタガタ揺れる。頭の中が白く霞んできた。  「・・っ、ひっ・・ぁっ」  「俺のペニス、美味しい?」  「・・ぅ、ぅんっ!ぉおいしぃっ!」  グゥッと背中が反る。もう限界。プチュプチュと蕾からローションを垂らし、身体が脱力してくる。身体が脱力してもまだ突き上げてくる。  「凛っ、凛気を失っても絞めつけてくるから凄く良いよっ!」  「・・・・ハァ・・ハァ、中、ま、まだイってるぅ・・」  「んっ、俺もそろそろ出そうっ、中に出すよっ!」  最後の追い込みで貫いてくる。頭はボンヤリしてても、内壁への快感はハッキリ感じる。もう何度目か分からないオーガズムの中で腹に熱い液体が放たれた。  流石に怠い。もう10時だ。3時間もヤッてたのか。背中を反り過ぎて痛む。洗濯はやんなきゃ。身体を起こすと拭ききれなかったローションが流れて来た。  「ん、ヤバッ。」  慌ててティッシュで押さえる。  「凛、寝てて良いよ。家事俺がする。あ、まだ濡れちゃう?タオルがいいかな。」  優しいんだか優しくないんだか。タオル持って来て拭こうとする。  「じ、自分で出来るからっ!」  双丘を開いて  「ほら、腹に力入れて。出し切らないといつまでも垂れるよ。」  もう居た堪れなくて、枕に突っ伏す。腹に力を入れると、ブチュブチュとイヤラシイ音を出しながら中に残ってたローションが出てくる。やっと出し切って、一息。  「・・・あのさ、頼むから朝一からのエッチは無しの方向で検討して貰えない?1日潰れる。」  「う~ん。考えてみるだけはしよう。」  考えるだけっすか。そうっすか。  腰をトントンしながら、洗濯と掃除。あぁ、買い物にも行かななきゃ。  「俺が買ってくるよ。メモして?」  お言葉に甘えてお使いを頼む。多分、華の言うエロオーラが出てるんだろうな。  「えらく沢山買って来たね。今日、まだ華居ないよ?」  「うん、だから手抜きすりゃ良いじゃん。刺身食いたかったし。」  まぁ2人だから手抜きもたまには良いか。  夕食後、茶碗を洗ってたら、蓮が絡んでくる。  「ほら、洗い物してるから止めて。濡れる。」  「ん?洗い物してて?」  ズッとズボンの中に手を入れて来た。待て、待て、待てぇぃ。  「ちょっと、何してんだよっ!今朝ヤッたばっ・・・」  双丘に手を這わせ蕾に指を入れて来た。  「ま、待って!手が離せないからっ!」  「気にしなくていいよ?洗い物続けて?」  出来るか!数時間前まで蓮を咥え込んでたソコは柔らかく難なく指を3本飲み込んだ。  「あぁんっ!だ、駄目っ!まだ今朝の感覚、残ってるからっ!」  俺の反論は流されて、指が中を掻き回す。手が震えて洗い物なんか出来ない。ピストンされて、気持ち良くなってきた。シンクを握り、腰を突き出す。  「気持ち良い?」  「・・・ん、ダ、ダメなのにぃ。」  潤んだ眼で蓮を見る。  「身体は喜んでるみたいだよ?」  「フゥッ、ンンッ、ダ・ダメッ」  言葉とは裏腹に腰が揺れて指を追う。本当、淫乱になっちゃったみたいだ。いつの間にか前からまた漏らしてしまったらしい。ズボンに黒い滲みが足元まで伝う。  「ンンッ!アアッ!イ、イイッ!」  脚が身体が震え出す。ヌチャッヌチャッと濡れた音が響く。ゴリッと前立腺を押されて顎が上がり腰を突き出し、仰け反る。  「アヴッ、ソ、ソコ、良いっ!」  「指だけでイケそう?」  カクカクと頷く。内股になった脚がブルブル震え出した。  「中、痙攣してきたね。ナカイキ来る?」  「う、ううんっ!く、来るっ来るよぅっ!」  シンクに上半身を預けてオーガズムがもうすぐ来る。  「ヒィィッ!アアッ!グヴッ!」  内壁が絞まるのが分かる。洗い物しながらオーガズムに達した。  ビクビクしてる身体を支えて手を洗い、ソファーへ寝かされた。暫くナカイキが続く。  「・・・どうしたの?朝のじゃ物足りなかった?」  毎回、自分だけ感じまくって蓮に気が回ってなかったから。  「いや、朝シタ時、指だけでイったからさ、本当にイケるのかしてみたかった。」  ・・・興味本意かよ。半日に2回もナカイキ続いたら身体が持ちません。蓮の頭を軽く叩く。  「洗濯物増やしてどうすんだよ。」  「だって、華が帰ってきたらイチャイチャ出来ないじゃん。今だって本当は本番やりたかったけど、我慢したんだよ?」  一応、気は使ったんだ。気持ち良かったし、許してあげよう。  「でも、あれだね、開発した甲斐があるよ。最中は凛、スゲ~淫乱で可愛い♡」  僅かに残った力で蹴りを入れる。ま、まあ、多少い、淫乱になって来たのは認めるけどっ!  その日は、早目に就寝。明日、華が帰って来る。ちょっと話し合ってみるか。その家の中で位、イチャイチャしてもいいだろうって。  ゆ、勇気を出して華に話した。  「別に良いんじゃない?もう私、諦めたし。外でもイチャイチャすれば良いじゃん。カミングアウトしてるんだから。」  あ、そうなの。して良いんだ。だけど蓮の暴走、誰が止めるの?

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