42 / 109

第42話

    今日はレンタカー借りて観光地巡り。  「なんで、バンなの?2人なのに。」  「大は小を兼ねると言うじゃないか。寝たくなったら、後ろで寝れる。」  ん?そんなにウロウロすんの?  「美ら海水族館行きたい!あと首里城ね!」  運転する蓮に行きたい所をリクエスト。  「じゃ、後で俺のリクエストにも応えてくれる?」  「うん、良いよ~。」  何も考えてませんでした。2人なのに、7人乗りのバンの意味を。  美ら海水族館は、海浜公園の中。まだギリギリGWの前で、そこまで混んでない。タンクトップに短パン。この格好も後々後悔した。  「おぉ!デカイや。凄い!」  大水槽の前で感嘆する。  「あれ、美味いんだよな。」  「そう言う見方、するなよ。」  大きなジンベイザメに、イルカショー。バックヤードツアーにも参加出来た。  「いやぁ、楽しかった!来てよかっね。」  大水槽が見えるレストランで昼食。  「魚観ながら魚食べるんだから、俺の見方も強ち間違いじゃないな。」  確かにそうだけどさ。そういや、蓮のリクエストって何だろう?  「さっき言ってたリクエストって何?」  「ん?この後、応えてもらう。拒否権無しね。」  なんか嫌な予感がしてきた。  「オートマって、楽だよな。片手空くもんな。」  「・・・・」  リクエスト、何と無く分かった。左手で俺の太腿や脚の間に手を這わしてる。短パンだから生で触り放題。しまったなぁ、普通のパンツ履いてくりゃ良かった。  「ちょ、ちょっと運転に集中しろよ!危ないだろ?」  「うん、郊外だから大丈夫。」  いや、そう言う問題じゃない。短パンの隙間から手を入れて直に触りだした。  「コラってば。止めろ。」  「リクエスト、応えてくれるでしょ?」  「・・・こ、応えるけど、運転中は駄目!」  「お、いい眺めの所にパーキングエリア発見♪」  まだ昼過ぎ。ヤルのか。カーテンも無い車ん中で。  後部座席に誘導され、前の座席をずらしてスペースを作る。  「マジで、やるの?覗かれたら終わりだよ?」  「殆ど対向車も後続車も居ないから、覗く奴なんて居ないよ。」  「そうかなぁ、ヤダなぁ。」  「こんなに肌、露出してるのも悪い。」  「暑いんだから、仕方ないじゃん。」  「髪もアップして。うなじ、俺好き。」  ソッポを向いてた俺のうなじに、キスをする。  「くすぐったいっ。」  蓮の方へ向き直し、唇にキス。旅先で大胆になってるのか、俺も抵抗を止めた。  「あ~、服汚れちゃうよ。全裸はヤバイだろ?」  「お着替え、持ってきた。」  観光なのに荷物が多い訳だ。何だよ、最初から準備してんじゃんか。  「あ、でも車内汚さない様に、ゴム付けて。」  まさに用意周到。ゴム渡された。  「・・・あんまり激しいのは駄目だよ?まだ観光地廻るし。」  「自重します。」  舌を絡めてディープなキスを楽しむ。俺が口内も感じると分かって丹念に舌で味わう。手はタンクトップの下から、手を這わせ乳首を捏ねる。  「んん、ハァ、ちょ、ちょっと待って。」  勃ち始めた自分のモノにゴムを付ける。付けた上から、クリクリと先端を擦る。  「んぁっ、あぁっ。んっ。」  再びキス。3箇所も同時に愛撫され、あっという間に身体は熱くなり腰が疼く。蓮の昂りを引っ張り出し、上下に扱く。  「凛、沖縄きたら凄く積極的。良いね。」  お喋り要らない。蓮の口を口で塞ぐ。互いに昂りを扱き合い、蓮のモノは先走りで濡れてきた。口を離すと、俺はシートに向かって膝立ちして、蓮に腰を突き出す格好になった。狭いから蓮が動きやすいポジションになる。指を唾液で濡らし双丘の奥に這わせる。  「ううんっ。んっ、はぁっ。」  痒い所に手が届く感じと言えば分かりやすいだろうか。前を弄られるより、後ろが好きだから指を入れられるだけで身体は喜ぶ。沖縄に来て数日。ほぼ毎日SEXしてるから蕾も柔らかく直ぐに解ける。  「んっ、ううっ。あぅっ!」  指が増え、ピストンしながら、内壁を擦りあげる。蕾もパクパクと口を開き指を咥えこむ。1回1回、全部引き抜いてまた挿し込むから、淫靡な音が車内に響く。  「この音ってそそるよね。」  ヌチャッヌチャッと出し入れしながら言う。  「んっ、蓮の指がいやらしく動かすからだろっ。」  後ろの快感にウットリしながら応える。太くて長い指で腹の中を掻き回し、動きを早くしたピストンで俺を追い立てる。  「ううんっ!あぁっ!くぅっ!」  双丘を鷲掴みして蕾を見ながらスライドを早める。下腹がズンッと重くなる。  「ゆ、指でイくの?はぁんっ!」  「うん、まずは指でイって?」  腰が重くなり、ジンジンする。  「も、もっと激しくうごかしてっ!」  3本の指が俺の欲望に応えて激しく出入りする。  「糸引いて、汁が垂れてるよ。気持ち良い?」  「う、うんっ!気持ち良いっ!」  シートにしがみ付き、腰を振る。  「アアッ!良いっ!んあっ!」  あられもない喘きをあげ、後孔に集中する。蓮が滑りを良くする為に唾液を垂らす。生暖かい唾液が双丘を伝い蕾を濡らす。滑りが良くなり、さらに激しく指を出し入れする。  「アァンッ!良いよぅっ!良いっ!」  グチャグチャと濡れた音を立て、貫く。  「く、ヴヴッ、イ、イくっ!あぁっ、イって良い?」  「良いよ、イって。」  ブルブルと太腿が震え、指を絞めあげた。  「ンアアッ!イクッ!イクゥ!」  腰を震わせながら達した。蓮は指を中で回して捏ねながら、  「違うモノ欲しい?指だけで満足した?」  「んんっ、ゆ、指だけじゃ嫌っ。」  腰を突き出し脚を拡げ、双丘が開く様に蓮を誘う。明るい昼間。きっと何もかも丸見えだ。  「素直な子には、ご褒美がいるね。」  蓮が、俺の口に手を出し  「凛の唾液で濡らすから、出して?」  蓮の掌に、唾液をたっぷり垂らす。そして、自分のモノを濡らしてる。もうすぐ、あの熱いペニスが腹に入ってくると考えただけで、腰が疼き、内壁が動きだす。  「くぅっ!ああんっ!うぅんっ!」  ニュルッと潤った蓮の昂りが入って来た。熱い。そして硬く俺が毎回泣かされる程の快楽を与えてくれるモノ。  「昨日もしたのに、よく絞まるっ。」  ゆっくりピストンを始める。響く水音と俺の喘ぎ。見られるかも知れないスリルも加わりいつもより身体が興奮している。  「んん!もう解れてるから、突き上げてっ!」  とにかく、身体が蓮を欲している。昨夜も激しく求めたばかりなのに。  「凛、ずっと入れてて欲しいの?」  「んっ、蓮のペニスだったらずっと欲しいっ!」  タガが外れ、つい本音をこぼしてしまった。  「すっかり淫乱になったね。嬉しいよっ!」  「アアッ!ヒィッ!ウァッ!」  強く突き上げてきた。欲しかったモノが腹の中で暴れている。ゴリゴリと内壁を擦りながら。  「グヴッ、ヴヴッ、アアッ!」  激しく揺らされ、車も揺れてる。覗かれれるスリル、いや、もう見て欲しいのかも知れない。きっと声漏れてる。  「イイッ!ンクッ、ハァッン!」  背を限界まで反らし、快感を蓮に伝える。狭いから、俺は僅かに腰を振る位しか出来ない。引き抜かれる際にも、感じてる俺の為にペニスの先端がギリギリ入ってる浅い所まで抜き、そして最奥まで突き上げる。  「ンアアッ!アウッ、ウウッ。ハァンッ!」  ゴムの中は数回分の精液と先走りで溢れそうだ。蓮の突き上げに応えて下腹に力を入れて中を絞める。  「ん、あぁ、イイよ、凛。気持ち良い。」  蓮の声が艶っぽい。感じてくれてる。  「んっ、ああっ。腹が熱いっ!」  湧き上がる快感。迫り上がるオーガズム。膝が太腿がそして全身が震え、まもなく達するのを知らせる。  「ヒィィッ!イヤァァ!ンクゥッ!」  強い痙攣が走り、オーガズムを迎えた。  「俺、まだイって無いけど、続けて平気?辛くない?」  「へ、平気っ!来てっ!」  観光なんて、吹っ飛んでる。今はひたすら、快感を追う。  「ンアアッ!ヒィッ、ヒィッ、ハァァッ!」  続け様にくるオーガズム。蓮が達するまで味わえる。腰を持ち、精一杯の振れ幅で貫いてくる。涙が溢れ、快感に飲まれていく。腰を蓮に押し付け淫乱な姿を見せる。  「イヤラシ過ぎっ!」  パンッと双丘を叩く。ビクッと体が跳ね  「アアッ!ハァッ、ンンァッ!」  刺激の全てが全部ナカイキに繋がる。上半身の力が抜けて、シートに投げ出す。痙攣しながら、快楽を感じ蓮が達するまで堪える。蓮の手が震え出す。蓮ももうすぐ達するんだろう。俺もナカイキを最後まで味わう。  「ヴヴッ、出るッ!凛、出すよ!」  腰を一段と深く挿し、内壁の奥に熱い迸りを放った。  結果的に、いつも通りに激しく励んでしまった。ドロドロのゴムを取り、ウエットティッシュで、拭いてくれる。身体はまだ軽くイってて、自由に動けない。  「ハァ、いつも有難う。汚いのに。」  「凛に汚い所なんて無いよ。全部愛してるから。」  ゆったりと腕をあげ、蓮の肩にかけて、唇にキスをした。それは情熱的なものでは無く、愛してると伝える為に。  外にある自販機で、ジュース買ってきてくれた。  「有難う。首里城行けるかなぁ?」  「うん、まだ行けるけど身体大丈夫?」  「うん。大丈夫。怠いけど、歩けるよ。」  首里城まで暫く眠り、到着した。眠れたお陰で、普通に歩ける。空は快晴で少し夕焼け色味が入ってて、雰囲気が良い。見学した後、外に留まり、沖縄の風に癒される。  「なんか、新婚旅行みたいだな。」  「フフッ、そうだね。楽しいよ。連れて来てくれて、感謝してる。」  「仕事が入って、ほっといてるのに感謝なんて。凛が居るから張り合いがあって頑張れる。」  蓮の瞳を見つめる。俺と同じ金色の瞳。人間の人生を捨て、共に歩むことを選んでくれた彼はもう唯一無二の存在だ。  「凛は、俺が一度全て失った物をまた全て与えてくれた。凛が居なければ俺の存在価値なんて無い。」  髪を下ろし、上衣を羽織る。一見したら、女性に見える。  瞳と瞳を見つめ合いながら、唇を重ねる。誰かに見られても良い。男同士ってバレても構わない。今、目の前に居る彼に愛を伝えたかった。唇を離すと  「まさか、外でキス出来るなんて思わなかったよ。」  「雰囲気って怖いね。」  クスクスと笑い合う。腰を下ろした塀に蓮も俺にピッタリと寄り添い、海風に当たりながら夕焼けを眺める。腕を回し、俺に寄りかかる。  「受け入れてくれて有難う。フラれてたら今の俺は居ない。」  蓮の愛の告白が切なく辛い経験を乗り越え、今がある事を感じさせた。  「凛?泣いてるの?」  「嬉しいんだ。今、同じ時間を過ごせる事が。色んな事があり過ぎて諦めかけた事もあるのに、凄い幸せになれた。」  静かに溢れる涙を拭いてくれた。  夕焼けの首里城を後にホテルに戻る。  「確か、後1日仕事だよね?」  「いや、此間、終わらせた。折角沖縄来てんのに仕事なんてやってられん。」  「大丈夫?」  「うん、俺も凛が行った居酒屋行きたいし。それに国際通りも行ってみたい。海兵隊の古着とか見てみたいし。」  「スィーツも廻っても良い?」  「勿論。残り僅かなハネムーン、楽しみましょ。」  笑いながら、残り少ない沖縄を楽しむ事にした。

ともだちにシェアしよう!