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第51話

   寝ながら笑うって、なんかきみ悪い。  「ん~、順番~。」  なんの順番?明け方、蓮の寝言で起きた。  「凛ちゃんはぁ・・・」  凛ちゃん?俺?それとも別人?  「寝言?笑ってた俺?」  「うん。ハッキリ喋ってたよ。覚えてる?」  「うん、夢は面白かった。」  「へぇ、凛ちゃん出てきた?」  「ん?俺、凛ちゃん言ってた?」  「うん。言ってた。」  夢のあらすじは、こうだ。  歳の頃は、幼稚園の年長と年中組の俺と蓮。  今と同じで、ブロンド。  年長の俺はモテモテで、しかも男の子達に次々にキスされてる。小柄だから、逃げきれなくて諦めていたらしい。  そいつら相手に毎日、喧嘩してる蓮。問題児扱いされて、親まで呼ばれた。それをみて  「蓮君は、僕を守ってるんだ!悪い事してない!」  泣きながら訴えて、何とか転園せずに済んだ。それから、毎日、組は違うけど園では、ずっと一緒に居る。公園にお散歩に行った時、少し皆んなから離れて2人で遊んでた。  「ぼ、僕も凛ちゃんにチュウしたい。」  顔、赤くして告白したらしい。  「チュウする時はお目目とじるの。」  チュッとキスして、  「僕のお嫁さんになって?」  「うん!良いよ!蓮君のお嫁さん、僕なる!」  ん~、なんとも穏やかな夢?願望じゃないか。てか、もう叶えてるじゃん。  「もう、現実なのにね?なんで、夢みたのかな?」  「まだ、何か足りないのかな?」  「凛が、一緒に生活してくれてる。足りない事なんてない。」  あ、そう?嬉しいけど恥ずかしいな。  インターフォンが、鳴る。何か荷物が届いたみたい。ん?またアレかな。  「おぉ、やっと来たな。」  「冷蔵?何コレ。」  「ジャジャーン♪」  中身は海産物。活きの良い魚や貝に、海老、蟹。  「どうしたの?通販?」  「税金対策にもなるな。ふるさと納税の見返り品。」  なるほど。てか、俺、魚さばけないぞ。  「よし、昼は刺身食おう。」  手際よく準備する。  「あれ?蓮、さばけるの?いつも料理しないのに。」  「ん~、出来ないんじゃなくやんない、が正しいな。」  「じゃぁ、たまには料理してよ。」  「だから、今からやる。凛さばけないだろ?」  む。バレた。  「だって、丸々一本、魚買わないからな。」  話してるうちに、あっという間に、3枚。  「美味そう!早く食べたい!」  「慌てんな。魚逃げないから。」  ほかに何点か作り、昼間からビールとワイン片手に酒宴だ。贅沢~。  「そろそろ、カミーノの準備しなきゃな。チケットとか取らないと。」  喧嘩して実家に帰って、カミーノは諦めていたから、少し驚いた。  「本当に行くの?」  「うん、行くよ?まぁ色々あって、ギチギチな計画になっちゃったけどね。」  「てかさ、荷物来た時、アダルトグッズだと思ったろ?」  「・・・いや、別に?」  「次からは、店舗に2人で行ってから買うから。一緒に選べばいい。」  「・・・・。」  何?羞恥プレイですか?でも、確かネットじゃ、カップルで買いに行くって書いてあったな。やっぱ、行かなきゃいけないみたい。  ドンキかな?それとも専門店?ドンキより近くにデカイ専門店がある。昔はラブホだと思ってたら、アダルトグッズの専門店だった。  「どっち、行くの?」  「両方。ドンキは、他のも買うから。」  両方かーい。蓮の車に乗ってお出かけ。行き先が決まってるから、緊張してしまう。  「そんなに、緊張しなくても。買うって決めてる訳じゃないんだから。」  笑う蓮。そうだけど、俺、未だにレンタルビデオ屋のアダルトコーナーも入った事無い。  久々のドンキ。沢山商品があって、賑やか。こん中から、お宝見つけたりするのが楽しい。部屋着なんて格安だからまとめ買いしちゃうよね。カート引いて、靴下やらTシャツやら買い漁る。  「普通に買い物じゃん。」  いや、あんまり来ないから買いたい。コロコロとカート押して奥まったピンク色のコーナー。目のやり場に困る。  「ネットより、やっぱ見て買った方が良いな。」  俺が実家に帰ってしまった後、玩具類は全部捨ててしまったらしい。俺もコッソリ、サイドボード見たけど空っぽだった。  「ほら。どれにしよう?」  わかんないよ。直視出来ない。  「身体に合う奴、買わないと勿体無いからなぁ。コレなんてどう?」  やっと、蓮の指す玩具を見る。  「真剣に選ばないと。凛の身体に無理させたくないから。」  じゃ、玩具要らないんだけどな。他に客も居ないから少し慣れてきて、ディスプレイを見る。  「うーん。こんなのは嫌かな。・・・こっちのが、その、大きさとか、良いかも。」  恥ずかしい。顔、火照る。  「そうか。やっぱ、エネマグラタイプが良いのかな。これ、一個買ってみよ。」  へぇ、一個しか買わないんだ。  「次、専門店だから沢山ありそうだし、一個でいいべ。」  あ、そうだった。専門店行くんだ。一個でいいんだけどな。  「おぉ。スゲ~な。流石、専門店。」  アダルトグッズだけじゃなくランジェリーも沢山。見た事てか履いた事があるガーターベルトもあった。まさか、ここで仕入れてんの?衣装係の人。  「これ、似合いそう。」  白のレースの一見、ウェディングドレスの様なランジェリー。エロく無い。綺麗だな。  「買っていい?サイズあるし。写真撮りたいね。」  「別にいいけど、これ殆ど、肌出ないね。」  「うん、普通のドレスみたいだね。」  ドンキの後だ。さして、恥ずかしくも無くなった。客もいるけどカップルで楽しくやってる。ふーん、他には興味持たないんだな。  玩具コーナー。圧巻。ドンキの比じゃなかった。  「良し、探そう。」  いや、そんなに必死にならんでも良い。  「お、こっちに沢山あるな。どれが良い?手動にリモコン。」  「ど、どっちでも良いよ。」  「ほら、ちゃんと見て?使えそうなの買うから。」  「うぅ。・・・じゃ、コレ。・・・後、コレに近いの使った時、良かった。」  頑張って、付き合う。うん、努力しなきゃ。なんか間違ってる?努力の方向?  数点買って店を出る。衣装になりそうなランジェリーもかなり買った。エロいのばかりかと思いきや、なんか高級ランジェリーもあったな。衣装係の人にも見て貰おう。  帰ったら、すぐ買ったやつ、広げて使うのかと思いきや、荷物は寝室に放り込んで、ソファーで俺に抱きついてきた。  「何?どうしたの?」  「一緒に、あんなん買いに行ってくれてありがとう。嫌だったろ?」  まぁ好き好んでは、行って無いな。  「だって、ああいうのは恋人と買いに行くもんなんだろ?それに沢山あったから、身体に合うの選ばなきゃ。」  「嫌だったら、嫌って言ってね?無理強いしたくないから。」  「分かってる。大丈夫。ネットで勝手に買われるより、選べたし良かったよ。」  それは良かったと笑い合う。  結局、買ったけど未だに使ってない。使わなくても充分に2人で満足行く関係が出来上がったから。たまに、ふざけて引っ張りだすけど、開封せずに片付ける。  何が大事で何が余計な事か、2人で考えるんだ。  暖かくなって薄着になると、まぁ発情期に入る男がいる。仕方ないけど。  「こらっ、昨日もしただろ?今日は休息日。」  「う~、毎日やりたい。」  馬鹿か。身体がもたない。  「もう、週1とは言わないから、毎日は嫌だ。」  ちゃんと自分の気持ちを伝える。大事。  「・・・うん、わかった。」  俺の胸に顔を埋めて、甘えてる。ヨシヨシと頭を撫でてやる。  「・・じゃあ、次、玩具使っても良い?」  そういや、買ったっきりだな。  「うん、良いよ。折角買ったんだし。その代わり、一回に一個までね。身体、辛いから。」  「了解です!」  敬礼してる。面白い。  「なぁ、もう数年付き合ってんじゃん、飽きたりしない?普通さ、3年とかで浮気とか別れたりするしさ。」  「あ?飽きる?そんな軽い気持ちなら、ディウォーカーになんかならない。」  蓮の心は最初から変わってなかった。周りの大事な人達は、普通に老いて、逝ってしまう。そんな中、老いも死ぬ事も出来ず存在し続ける運命を選んだ蓮。俺と一緒に居るために。胸が熱くなって、目元も潤むのが分かる。  「蓮、蓮。俺、蓮とずっと一緒が良い。」  「凛、チュウする時はお目目閉じるんだよ?」  「うん。わかった。」  衣装を持って、スタジオに入る。蓮も一緒。蓮もなかなか好評でモデルやってる。  「凛さん、コレ凄い!綺麗ですよ!まだ広告先決まってないけど、撮りましょう!」  あの純白のランジェリー。脚が少し見えて、腕が透ける程度。ランジェリーというよりドレスに近い。  ヘアメイクさんと衣装係さんが打ち合わせしてる。確かに急に持ってきたから、飾りとか無いよね。  「好評で良かったな。あそこ、たまに覗くのも良いかも。」  「そうだね。衣装になりそうなの沢山有ったし。気になるのも、あったんだよね。他にも。」  「何だよ、買えば良かったじゃん。」  「沢山買ってたから、買わなかったんだよ。買いすぎ。」  今日は、準備か出来なかったから、蓮だけ撮影。鍛えてる身体は、陰影を付けるとまるで彫刻のようだ。俺も一緒に鍛えてるんだけど、あんな身体にはならない。  帰り道に、あの専門店に寄った。  「何買うの?沢山買ったじゃん。」  「ほら、気になる衣装。売れちゃう前に見てみたい。」  う~ん、確かに。  「あ、有った。高いから簡単に売れなかったね。」  6万って。タケーよ。  「うん、コレ良いね。コレもランジェリーというより、ドレスだな。」  クラシカルなデザインでウエストはコルセットだ。  「凛はウエスト細いから似合うよ。」  買うの?6万だよ?蓮はもう、他のランジェリー見てる。この金持ちの思考はどうなってんだ?  「衣装用ばっかりなんて、ツマンナイ。家で着る奴も買う。」  コ、コスプレプレイ?蓮の情熱は止まらない。ま、まぁ身体に負担かかんないし、家の中なら良しとしよう。  「ね、蓮。忘れてない?カミーノ行くんだよ?エッチ回数減らさないとトレーニング出来ない。」  「!!忘れてた!」  そんなに驚くなよ。自分が行くって言い始めたのに。でも、ランジェリー、買うんだ。  「これ、ランジェリーじゃないじゃん。」  帰って早々、着替えさせられた。何かメイド服?テレビでチラッとしか見てないからよく分からない。超ミニ丈のワンピース。ガーターベルトまで穿かされた。  「うーん。なんか収まらないなぁ。なんでだろ?」  男のメイド服に収まるも収まらないもないだろう?まぁ、面白いからスカートの裾持って、クルクル回って楽しんでるけど。  「あぁ、髪型!髪の毛結ぼう!」  洗面台から、ヘアゴム持ってきて、俺の髪をブラシで梳かす。  「上手いね。手先器用だ。」  「まぁね。チビにしてたから。」  あぁ、そうか。小さな娘が居たんだ。  「朝から嫁さん、バタバタしてたからチビの髪は毎日、俺がやってた。」  少しシンミリしてしまった。  「ん?気にするなよ?今の俺にはちゃんと家族がいるから平気。まぁ娘はかなりバイオレンス的だけど。新しい嫁さんも綺麗だし。」  新しい嫁か。立ち位置的にはどうみても嫁だよな。  「良し。できた。うん。これで、カチューシャ付けたら完璧。」  ツインテールにカチューシャ。思いっきり女装じゃん。人間の姿になって、鏡をみる。・・・違和感が無いのが少し哀しい。  「ブロンドが、いいなぁ。髪がキラキラして可愛い。」  元の姿に戻る。  「こっちが好み?」  「うーん、どちらかといえばね。」  また、袋を漁ってる。次は何だ?  「コスプレは、玩具に入らないよね?」  う?うん、まぁ入らない事もなくはないが、  「着てるだけだから。ノーカンで良いよ。」  じゃ、コレ使おうって満面の笑みで・・・エネマグラ。使うんだ。やっぱり。買ったんだもんな。しかも一緒に選んだし。  スカートを捲られ、下着をずらされる。  「ガーターベルト、良いね。エロい。」  何か凄く倒錯的なエッチだ。四つ這いになって、腰を蓮に突き出してる。いつもの事だけど、格好が格好だけに恥ずかしい。  双丘を開かれ、舌で蕾を丹念に舐める。他には触れられて無いのに、前はもうジットリと下着を濡らしてる。  「ハァ、ん、この格好のまま?」  「勿論。何の問題も無い。」  強く蕾を吸われた。  「アァンッ!んんっ!す、吸わないでっ!」  「ん?何で?凛のここ、甘くて美味しい。」  何、言ってんの?んな訳ない。舌を尖らせ、挿入して来た。  「ハァッ、うんっ、蓮っ、気持ちいいっ」  内壁を味わう様に舌を暴れさせる。  「ん、んん、蓮、もう指、大丈夫!」  ローションをタプタプと流し込まれる。新しいローションだ。俺が選んだ温感タイプ。ジワッと暖かく感じる。中指を差し込み、蕾を解す。最近は、その回数も増えて蕾も柔らかく蓮を受け入れる。  「もう3本入れても平気だよね?」  グッと3本入れられた。少し引き攣るけど、痛みはない。  「フゥッ、ん、あぁ、平気。動いて?」  3本の指が俺を犯す。何処が良いのか知り尽くしてるから、もう身体は蓮に預けてる。殆ど服を脱がないSEXってなんか萌える。しかも今日はメイド服。腰が揺れる。ワンピースもヒラヒラ揺れて官能的だ。色味も好きな深い紅。  「あぁんっ、も、もう挿れて大丈夫!」  「欲しい?玩具?」  「・・・うんっ、欲しいっ!挿れて!」  格好の所為か?素直になってしまう。  「うっ、ううっんっ!」  グイッと挿入された玩具は、身体と相性が良いあの玩具。しかも、またリモコン。  挿れられたら、脚の力が抜けて、ペタンコ座りになって床に腰を落とす。床に玩具が当たり、中を抉る。下着も上げられ、一見、何もない様に見える。けど、蕾は玩具を咥えて喜んでる。  「・・ハァッ、アァッ、ん、良いっ」  「動かすよ?」  静音タイプだけど微かにモーター音が聞こえる。身体の中から。  「ううっ、クッウッ!あぁんっ、当たるっ!」  思わず腰を浮かす。肩を上から押さえられ、カツンッと玩具が床に当たる。  「ンアッ!ヴヴッ、んんぅ!ハァッ、ハァッ!」  この玩具はドライを促すタイプだから容赦なく中を刺激する。蓮がスイッチを操作して強くする。  「ヒィヤァッ!ンアアッ!早いっ!来ちゃう!」  「もう、ドライ?我慢できない?」  ソファーに座ってる蓮の膝を掴み、早すぎるドライを堪える。  「んんっ、が、我慢するっ!」  内股に脚を閉じて、震わせながら、ドライをやり過ごす。  「ハッ、ハッ、んん、ハァッ!あんんっ、が、我慢したよっ!」  涙目で、蓮を見上げる。  「良い子だね。ご褒美。」  蓮が自分の昂りを俺に差し出す。俺は喜んで、口に含む。口の中に性感帯があるから、舐める事がご褒美になる。  「・・んっ、クッ・・・」  口で奉仕しながら、カツカツッと床に玩具を当て擦る。両手で蓮の昂りを支えて全体に舌を這わせる。腰は腰で、玩具を味わう。  「ハァ、良いね、とても煽情的で色っぽいよ、凛。」  カチカチッとスイッチを入れる音。中で動きが激しくなる。  「ンアアッ!だ、駄目!イっちゃう!イっちゃうから!」  「我慢だよ、凛。すぐにイったら、つまんない。」  もう、口で奉仕する余裕がない。両手でめい一杯、自分の股間を握りしめて、オーガズムをやり過ごしたい。痛い位に握りしめても、玩具の快感に飲まれそうだ。体を丸め、震えながら、イカない様に耐える。  「ヒッ、ヒィッ、クゥッ!んんぅ!」  スイッチで強弱をつけて、俺を翻弄する。  「凛、嫌?嫌なら止めるから。」  「や、ヤァッ!やめなくていいっ!」  我慢するのも、痛い位握りしめてる息子も何もかもが全部、快感になってる。  「ヴヴッ、も、漏れちゃう!イって無いのに!」  「スカート、前めくって?」  もう、下着は先走りでビショビショだ。今まで握りしめて我慢してたけど、手を離しスカートを自らめくり、蓮に前を見せたら、チョロロと溢れ出した。  「んん、と、止まらないよぉ!」  その内、勢いよくジョワワ~と漏らし、脚の間に水溜りが出来た。  「我慢したね。イって良いよ。」  嬉しそうに漏らしてる様を見ながら玩具を最大限に強くした。  「・・・!!ヒッ、ハッ、アァッ!」  漏らしながら、オーガズムを受け入れた。痙攣も、前から溢れてるモノも止まらない。スカートを握りしめ、顎をあげ仰け反って続け様に襲うオーガズムの中に飲まれる。  (良すぎるっ、あぁ、堪らない!)  固まってる俺の背後に回り、下着に手を入れて玩具をグリグリを回す。  「ヒィッ!ううっん!アウッ、うぁっ!」  オーガズムに追い打ちをかける。腰を浮かせ、蓮の手に身体を集中する。さらに押し込み様にマックスのまま、玩具を動かす。  「・・・!ヒッ・・・んっ・・」  気持ち良すぎて、声が出ない。頭で考えられない。身体が欲するままに、動く。腰を上げ、びしょ濡れのまま蓮に双丘を押し付ける。手は水溜りの中だけど、もう気にならない。  「俺の、欲しい?」  「・・・うんっ、欲しいっ。」  玩具の所為で、ガクガクッとナカイキが続いてるのに、まだ蓮を欲しがる。  「凛を満足させられるのは、俺だけ?」  「・・そ、そうだよ!蓮だけっ、蓮だけしか居ないっ!」  下着をずらし、玩具を抜く。開いた蕾は、早く早くと蓮を誘う。  「嬉しいよ!凛。俺も凛だけだ!」  グイッと熱い楔が打ち込まれる。  「ヒッ・・アアッ!・・ンクッ!」  パンパンッとピチャピチャと喘ぎの淫靡な音が、2人住まいには広い部屋に響く。動きに合わせて、結んだ髪が揺れる。蓮に犯されてる。あぁ、良い。溶けて蓮と1つになりたい。  内壁も痙攣して、蓮を絞り上げる。少し下腹部に力を入れた。蓮が喜ぶから。  「ん、こら、凛。余裕だなっ。」  一旦、熱いモノを抜き、向かい合わせになり、挿入し直す。フワッと抱き上げられ、慌てて蓮の首にしがみ付く。  「んんっ!深いっ!」  全体重が後孔に掛かり、最奥まで挿し抜かれる。  「コレ、駅弁スタイルって言うらしいよ?痛くない?」  「・・・んんっ、痛くはないけどっ深いっ!」  「じゃ動くよ?」  逞しい蓮は、浮いてる俺の身体に楔を突き上げる。  「・・・!グッ・・ヒィ・・」  余りの快感に悲鳴すら出ない。腰と双丘が打つかる度に最奥まで届き、神経に直接当たるように電流が流れる。続くナカイキに、電流を感じる強い突き上げで、もう意識が朦朧とする。腕から力が抜け、ソファーに上半身を乗せて、高々と腰だけ持ち上げられてる。深々と蓮を受け入れ、前からは尽きたと思ってた体液が、突かれる度にピュルッと吹く。身体の痙攣は止まらない。蓮が突き上げるから、イキっぱなし。  「・・あ、・・うぅ・・」  視界が白む。  「も、もう、良いよね?イクよ?」  一際、強く貫かれ、痙攣する身体で蓮を受け止めた。  「んん?俺寝てた?」  蓮が俺を綺麗に拭いてる途中に目が覚めた。  「寝てたというより、意識失ってた。ごめん。また、ブレーキ、かけられなかった。」  「ん~、怠いけど、毎回こんなんじゃ無きゃ良いよ?俺だって、コスプレ楽しんでたし。」  笑顔で蓮の顔に触れる。  「凛、優しすぎ。嫌ならちゃんと言って?」  「嫌だったら、ワンピース着て、クルクル回らない。」  ププッと吹き出す。  「そうだな。クルクル回ってたね。髪も結わせたし。」  「ね?嫌だったらさせない。」  前とは違う。流されてSEXしない。  「好きだから、受け入れる。嫌ならやらない。前とは違うから。」  蓮はやっと安心したみたい。確かにもう少しブレーキ、覚えてくれたら回数増やしても良いんだけど、それは内緒。  「明日から、カミーノのトレーニング組むからね。暫くエッチは控えるよ?」  「うん。俺も筋トレばっかで、運動不足だからね。歩かなきゃ。華達にもトレーニングしろって伝えて?」  「うん、そうだね。伝えとく。」  撮影旅行も兼ねて、3度目のカミーノ。ケンの魂を偲び、巡礼の仕度を始めた。

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