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第63話

   「いや、マジ、偶然っすね!」  いや、事故だろ。折角の良い雰囲気が台無し。  「誰と来てんだ?」  蓮、不機嫌な声で聞く。  「家族とです。コテージに泊まってます。」  「彼氏はどうした?」  「あ~、大学の時の奴は、結局、相性悪くて別れました。今はフリーです。絶賛大募集中。」  「残念だな。ここには空きはないぞ。早くコテージに帰れ。」  うわー蓮、怖っ。  「酷いなぁ、冷たいっすよ!見ず知らずの仲じゃないのに。」  うわぁ、頼むから早く帰ってくれ。  「やっぱ、1番相性が良かったのは、凛さんかな?次は蓮さん。」  トップ1、2が、俺達って言う辺り、もう倫理観とか無いよね。俺が言える立場じゃ無いけど。  「ん?何だ、数年経ってんのに忘れられないのか?」  「忘れられないですよ。あんなSEX。」  言った。言っちゃった。頼むから忘れてくれ。  「ふん。今日は、凛とゆったりと過ごすんだ。どうしても俺達と絡みたいなら明日朝来い。」  「え?良いんですか?俺、期待しちゃいますよ?」  「別に何かするとか考えてない。期待に応えるとも考えて無いし。」  「ちぇ~、まぁ明日起きれたら来ますよ。じゃ、おやすみなさい。」  な、何するのかな?朝、来たらどうするの?  「何、凛、ビビってんの?」  「あ、明日朝、アイツ来たらどうすんの?」  「何も考えて無い。明日の気分次第。」  何?気分良かったら何するのぉ?怖くて聞けない。身から出た錆とは、まさにこの事。俺に発言権はありません。  「はぁ、でもビックリしたなぁ。」  また、2人っきりのゆったりした時間。  「まぁ俺もビックリしたわ。もっと男臭くなってるかと思ったら、凛の系列だったからな。」  「なんだよ、俺の系列って。」  「ん?童顔?んー違うな。綺麗系な顔だな。アイツも。」  確かに、分かりやすく言えば女顔のジャニーズ系?ジャニーズ知らないけど。  「んー、もう11時か。早いな。寝るか。」  「うん。寝る。」  バン買って良かった。シートを全部倒してマット引けば、大の大人2人余裕で寝れる。  「天井開けてみる?」  「うん。開けた事ないね。開けて。」  そこからは、満天の星空。  「綺麗。ウチからはこんなに見えない。」  「キャンプの醍醐味だな。本当に綺麗だ。」  眺めてるうちに先に寝てしまった。蓮も寄り添って静かに夜が更けた。  「ん?甘い香り。何?」  良い匂いで目が覚めた。  「ホットケーキ。これなら俺も食える。」  コーヒーの香りもする。フルーツとホットケーキ。生クリームまで。  「いただきます。・・・うん、安定の美味しさ。」  笑顔になる。美味しい。  「その笑顔が1番のお返しだな。ありがとう。」  流石に蓮は生クリーム無しで、食べてる。俺はメイプルシロップもかけたい位だけど、それは黙っとく。  「今日は、何する?すぐ帰るのは、勿体ないな。」  「ん、予定は決めた。アイツ次第。」  ん?アイツ次第?何で?何か一緒にするのかな?  「おはようございまーす。」  来た。来たよ。はぇーよ。まだ7時前だよ。  「朝飯は?」  「食べてきました。朝来たら何かするんですよね?何するんですか?」  「待て、準備する。」  俺と裕太は、何をするのか分からない。スポーツバッグに何か入れて準備してる。  「行くか。お前、何時まで時間あるんだ?」  「えーと、3時には出るって言ってました。」  「そうか、じゃぁ、時間あるな。」  「蓮、何すんの?」  「シークレットハイキング。」  何だそれ?出していたコンロや簡易テントを片付けて  「さぁ、行くぞ。」  行き先が分からない。蓮の後をついて行く。  「蓮、ハイキングコース、あっち。」  「普通のハイキングじゃない。そっちには行かない。」  「何だろ?何か聞いてます?」  「いや、何も知らない。」  道じゃない森の奥に向かってる。キャンプ場の外れだ。人は来ない場所。  「まぁこの辺で、いいか。」  少し開けた場所。レジャーシートを広げた。  「凛、脱いで?お前も脱げ。」  「は?はい?何で脱がなきゃいけないの?」  「コイツ、時々、マンションに来てた。凛知ってたか?」  「え?本当?知らなかった。」  「あ、バレてました?まぁ時々ですけどね。俺、諦めきれなくて。」  「目的は?あったから来てたんだろ?」  「・・・まぁ、隙あれば、凛さんとまたシタイなぁと。」  あ、あぁマジですか。それ、ストーカーって言うんじゃないっけ。  「これが、本当に最期だ。いいか?今日以降また家に来たら警察呼ぶからな。」  話しながら俺から服を奪う。  「ちょっ、ちょっと、俺の意見は聞かないの?」  どうやら、今から3人で致すらしいぞ。  「自分が蒔いた種が芽を出したんだ。自分で始末つけれるのか?」  「だ、だからって、エッチする必要は無くない?警察行きゃいいんじゃ?」  「酷い、いきなり警察ですか?俺、一目、凛さん見れたら帰ってたのに。」  「う、う~ん。被害が何か出てる訳じゃないから、多分警察も相手しないだろうけど、やっちゃ駄目だよね。ストーカー。」  「凛さん!これが最期で良いです!もうマンションにも行きません。だから、だから蓮さんの提案に乗りましょう?」  必死に最後の1枚のパンツを取られまいと格闘してたら、裕太、自分で後孔を解してる。2対1かよ。俺、勃たないぞ。裕太は下だけ脱いでる。何故か俺だけ全裸に剥かれてる。  「どうすんだよ!俺、勃たないよ?」  小声で訴える。  「俺が勃たせる。」  そう言うと、俺の萎えて元気の無い息子を扱く。それを見ながら、裕太は盛り上がって来たらしい。  「凛さん、綺麗でヤラシイ。」  はぁ、そうですか。やっぱしなきゃ駄目っすか?裕太は俺をみながらアナニーに夢中。まだ朝だぞ?2人とも性欲ありすぎだろ。  俺の反応が良くない(当たり前だ。まだ8時にもなってない)から、胸まで弄り出した。  「んっ、ハァ、蓮、胸、ダメッ!」  「ダメ?何で?乳首も下も勃ってきたよ?」  身体は素直だ。慣れた相手だと反応してしまう。昨日もしたのに、蓮に触れられて、直ぐにガン勃ち。  「凛さんのコレ、凄く綺麗。色も薄くてピンク色。」  顔を近づけて、舌先でチロチロと先端を舐めた。  「あっ、ダ、ダメ!ハァッ、んんっ!」  今は裕太が扱きながら舐めてる。俺もしがない男の端くれ。1回勃ってしまえば、性欲に飲まれる。  蓮は、ローション持参で俺の後孔を解してる。また同時?また真ん中だよね、俺。  「凛さんっ、もう、もう来てっ!」  裕太が自ら脚を開いて、後孔を開く。紅くて濡れていやらしい。自分の昂りをそっと当てがう。熱い。吸い付いてくる。ゆっくり挿入してたら、蓮も俺に挿れ始めた。  「ンアッ、アアッ!」  「誰も来ないから、声出していいよ、凛。」  グイッと一気に根元まで、挿れて来た。その弾みで、俺も裕太に深々と突き立てた。  「アアッ!ンンッ、り、凛さんっ!イイッ!」  裕太が、グッと仰け反る。  (あぁ、俺もこんな感じなのかな?)  「ンアッ、あ、ああっ、良いっ!蓮、良いっ!」  喘ぎながら、腰を動かし裕太を突き上げる。  「アァンッ、り、凛さんっ!もっと、もっと欲しいっ!」  俺の身体はもうめちゃくちゃだ。蓮に突き上げられながら、裕太も突き上げる。後ろの快感を感じながら、前も熱い内壁に締め上げられる。  「れ、蓮、俺、もう、動けないっ!」  蓮の突き上げに身体は震え、オーガズムが来そうだ。  「じゃ、裕太に乗っかれ。俺が2人とも突き上げてやる。」  裕太に身体の体重をかけ、深く繋がる。裕太はもう快感で涙を流してる。俺も涙が溢れてくるのが分かる。  「ほらっ!どうだっ!イイか?2人共!」  激しく突き上げられる。  「ああっ!凄いっ!蓮さん!凄い!」  「ウンンッ、アァンッ、ハァッ、 ハァッ!」  俺は言葉に出来ない。ダイレクトに蓮の衝撃を受けてる。裕太は、ワンクッション置いてるから、イイ塩梅らしい。  「り、凛さんのが、当たってるっ、ヴヴッ、ヒィッ!」  「ハァッ、アァッ!れ、蓮、来る、あぁ、来るぅっ!」  「裕太は?裕太はイケそうか?」  休まず、激しく腰を振る。  「あぁんっ、うん、俺も来そうっ!ああっ!」  「2人で仲良くドライにイケッ!」  裕太の腰にまで手を伸ばし、俺と裕太をまるで1つの身体みたいに密着させる。そして容赦ない突き上げ。2人とも、蓮に揺さぶられ、後孔の快感に理性を飛ばす。  「2人とも顔が蕩けてるぞ。そんなに良いか!」  グイッと角度を変えて貫く。  「ああっ!あ、うぁっ!ヒィッ!」  「ヤァッ!ンアッ、アァッ!」  同時に2人して喜びの悲鳴をあげる。  「どう!イケそう?」  「れ、蓮っ、も、もう、イク、イクよっ!」  「アァッ、お、俺もく、来るっ!来ちゃうっ!」  ガクガクッと痙攣が伝染する。2人同時にオーガズムを迎えた。  「ほら、まだ凛、前イってない!俺もまだだ!頑張って腰動かせっ!」  ブルブルと震える太腿に力が入らない。だけどイカなきゃ終われない。  「ううっ、んんっ、ハァ、ハァ!」  「アァッ、り、凛さんっ!俺、イってる、イってるから、突かないでっ!」  「まだ、前、出てないっ!俺がイくまで、ナカイキしてろっ!」  「良い子だ、凛。突いてやる!」  「あっ、ヒィッ!ううんっ!あぁんっ!」  「裕太!腹に力入れろっ、凛が喜ぶ!」  「ファッ、アァッんんぅ!り、凛さんっ!締めるよっ!」  ガクガク震えながら、腹に力を入れた。締め付けが凄い。熱くて溶けそうだ。夢中で残りの力で裕太を貫く。  「ヒィッ!ヒッ!うぁっ!アアッ!」  「ウウッ!アアッ!ウァンッ!」  ナカイキしながら裕太の腹の中に熱い体液をぶちまけた。裕太は悲鳴を上げながら、連続ナカイキに恍惚となって、意識を手放した。  「アアッ!蓮っ!お、俺もう、前イったからぁ!あぁん!もう、も、許してっ!」  「あと少しっ!ほらっ!」  「ヒィッ!ヴヴッ!ヒィッ、ハァッ!」  「あぁ、良い、凛、最高だっ!」  最期とばかりに深く穿ち、腹の中が熱い精液で満たされた。  蓮が、ズルッと引き抜きゾクッとする。蕾から、トロリとローションが流れる。俺も意識が吹っ飛んだ裕太から引き抜く。糸を引いて、俺の出した精液が溢れる。パックリと口が開き、紅く捲れてる。エロいな。蓮もコレ見てんだ。何か不思議な感覚。  「・・・もう、何がシークレットハイキングだよ。SEXしたかっただけじゃねーの?」  服を着ながら、文句を言う。  「・・・あれ?俺何かいった?」  惚けやがって。  裕太はまだ寝てる、てか気を失ってる。蓮が身体を拭いてやってる。  「あ、ごめん、俺がやんなきゃ。」  「いいよ。ほら、飲み物。」  声が少し枯れてる。しかし、準備いいな。  「いくら新しい身体でも2日連続でしかも3Pは、怠いわ。運転してよ?」  「ほい。ソフトクリームもだろ?」  「あ、そうだ。温泉もね。」  「・・・あ、俺、寝てました?」  「少し気を失っただけ。大丈夫か?」  「スゲ~怠いっす。ナカイキ、気持ちいいけど、キツイっすね。」  「俺の所為じゃないからな。」  蓮を睨む。  「うん?俺の所為?違うだろ。文句なら自分らの身体に言え。男でドライオーガズムなんて滅多にイかないんだぞ。素質のある身体に文句垂れろ。」  「・・・・・。」  「歩ける?戻ろ。」  2時間弱。朝から濃厚な内容でした。  「いいか、これが最期だぞ。分かったな。」  裕太に納得させる。だけど返って未練が強くなってる。当たり前だ。数年、遠くから眺めてるだけだったのに、エッチしてしまった。  裕太をコテージまで送って、帰り道。  「多分、また来るよ、裕太。」  「今、言い聞かせたぞ?」  「バカだな。片想いずっとしてて、また身体の繋がりもって、最高に感じてた。忘れられると思う?」  「そうかなぁ。諦めてくれないかな?」  「もう、俺の範疇じゃないぞ。蓮。」  うーむ、と考え込む蓮。本当、エロには凄い敏感なのにね。  「あー、やっぱ風呂上がりのソフトクリームは堪りませんなぁ。」  「よく食うな。それ3つ目だろ?」  「味が全部違うの。美味いよ?食べる?」  「いや、いい。」  ドタバタ、エロキャンプ。終了。  まだまだ、色々起きそうな予感がしてならない。

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