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第64話

 「来ちゃ駄目って言ったよね?」  キャンプから数週間。買い物にでたら、あの裕太が立ってた。  「ごめんなさい。だけど、どうしてもお話ししたくて。」  「・・・今、蓮居ないから、外で聞く。」  やっぱり来た。エロ蓮が、最期っていってまた身体の関係をもったからだ。  「話って?」  「あの、あのですね、恋愛とかはもう諦めました。これは断言します。凛さんとどうにかなりたいとは思ってないです。」  あら?そうなんだ。じゃ何で来たの?  「大学出て、社会人になったら、仕事もあるし、友人とか出来なくて、ずっと1人なんです。」  「ふーん。それで?」  「それで、凛さんと友達になりたいです!」  と、友達?俺と?  「身体の関係あった相手と友達?無理だろ?」  「いや、大丈夫。凛さん、蓮さん居ないと他人には反応しないの分かってます。」  あ、気付いてたのか。  「ここで話すのもなんですから、星野珈琲行きませんか?あそこのスィーツ、美味しいですよね。」  「裕太もスィーツ好きなの?」  「はい。大好きです!」  あら、なんか話合うかもしれない。  「体格も似てるし、洋服も好きです。今度、一緒にみにいきません?」  「ん?いいね。すぐそこにモールも有るし。街まで出なくていい。」  「えぇ、実はこの辺、ウロウロしてる間に、立地条件良いし、会社も近くだし引っ越してきたんですよ。」  「何、じゃぁ、今近所なの?」  「少し離れてますけど。俺ん家は、モールの向こう側ですね。」  「あ。じゃぁ、木いちごが、近いじゃん!」  「はい、常連です。」  「う~ん、良いなぁ。美味しいよね、あそこ。」  「俺はどちらかというと、ノジが好きですね。」  「あら、俺の家の前じゃん。」  「ちょっと買いに来るのは面倒でなかなか来ませんけど。」  男2人でスィーツ談義。あの店は、この店はと話に花が咲く。蓮は、スィーツ食べれないから、話できない。  「う~ん。友達なら俺、良いと思うよ。蓮には俺から話す。」  「本当ですか?ありがとうございます!」  「ただし、来る時は連絡する事。いいね?」  「はい。じゃ、LINE交換します?」  「うん、しよ。」  珈琲店で別れて、帰宅。あ、蓮帰ってる。  「買い物なげーよ。何してたの?」  「あ、あのね、裕太が来ててさ、話してた。」  「はぁ?アイツ懲りずに来てたのか?もう帰ったのか?」  「お、落ち着けって。もう俺に対して恋愛云々は、諦めましたってハッキリ言ったから。」  「本当か?じゃ何でこんなに時間掛かったの?」  「それがさ、趣味合い過ぎて盛り上がっちゃった。」  「・・・。まじかよ。」  「うん。友達になった。」  「はぁ、大丈夫なのか?」  「大丈夫も何も、俺、裕太に対して、勃たないし、それ裕太も知ってた。裕太は完璧に受身だし、肉体関係はあり得ないね。」  「・・・酒飲むなよ。一緒の時。」  「うん。分かってる。蓮のいない時酒飲んでない。」  「あ、そうなの?アレ以来?」  「うん。そう。だから友達、良いよね?」  「凛も家ばっかりだしなぁ。モデルもしてないから、まぁ裕太だったら、いいか。良いよ。仲良くしてやって。」  「ありがとう。うん、友達俺、居ないから。嬉しいよ。」  それから、結構絡むようになった。蓮は基本ホームワーカーだけど、忙しいし土日休みとは限らない。裕太は完全週休二日だから土日休み。  「今度、家に裕太呼びたいんだけど。」  「ん?良いんじゃない?なんか作ろうか?」  「あ、嬉しいかも。なんか作って!楽しみにしとく。」  裕太にLINEして、家に来て良いって伝えると喜んでた。毎回、外だと何かしら金がかかるからね。裕太は一人暮らしだし、切り詰めないと遊べなかった。  「いらっしゃい・・って、えらくラフな格好で来たな。」  ランニングに短パン。別に良いけど。  蓮が作って置いてくれたスィーツを2人で楽しむ。  「作れるのに食えないって面白いっすね。」  「な、おかしいよな。」  ゲームしたり、DVDみたり。蓮となかなか趣味が合わなくて出来ないゲームや映画を楽しんだ。友達、嬉しいな。  「ん、何か眠たくなって来ちゃった。」  「車?」  「はい、車で来ました。」  「うーん、じゃ少し寝て帰ったら?事故られても困る。」  「すいません。」  リビングには、クッションの入ってるラグがひいてあるから、2人してごろ寝。  「何か、俺も眠いわ。昼寝すっか。」  タオルケット持ってきて、お昼寝タイム。  (な、何だ。この光景は!俺は試されてるのか?)  帰宅したら、凛と裕太がリビングで昼寝してる。いや、昼寝は大した問題じゃない。一応、タオルケットは掛かってるけど、2人ともかなりショート丈の短パンとランニング。凛の方が多少、筋肉質だけどタオルケットから、腰から下が出てる。  (なんだ?これ、まるで犬のオアズケ状態じゃないか。)  2人とも体格がよく似てて、くびれたウエストにふっくらしたヒップ。凛は陶器のような白い肌の脚が伸びている。裕太は、健康的な肌色でこちらも体毛も殆ど無く綺麗な脚してる。  (2人ともネコなんだよな。ヴヴッ、ハーレム状態だけど手が出せない!)  1人、珈琲を飲みつつ、目の保養。これで裕太に手を出したら殺されるな。多分。寝返りする度に、チラチラッと脚の隙間から、ナニがコンニチワしてる。この格好で、家に来たのか。凛が鈍感だから気がつかないのか、無意識なのか、分からないが、タチの俺からみたら、誘ってるようにしか見えない。  「ん~?珈琲?あ、蓮、お帰り。」  (そんな短パンの下になんでトランクス履いてんだよ。丸見えだぞ。)  「ただ今。まだ裕太起きない?」  「うん、熟睡。疲れてたのかな。」  「短パンの下は、ボクサーパンツにしろ。丸見えだぞ。」  「蓮のエッチ。」  「褒めて欲しいね。この光景で悪戯してない事を。」  よく見たら、俺と裕太並んでケツ出してねてた。裕太もなかなか美形で身体つきは、俺に似てる。脚も綺麗だ。ん?2人で寝てるのを眺めながら珈琲飲んでたのか。・・・何してんだよ。悪戯するのがおかしいんだよ。  「2人ともネコだし、こっちは必死に理性を保ったぞ。」  「どこが?勃ってんじゃねーかよ。」  「あ、バレた?」  「バレたじゃない。裕太起きる前に抜いてこいよ!」  「え~相手してくれないの?」  「裕太、来てんのに出来るか!」  あっちあっちと寝室を指差す。はぁ、やる気満々じゃん。  「駄目。友達来てんのに、やんない。」  「そんなにすぐ起きないよ。大丈夫だって。」  「ヤダ。いーやーだ。」  「・・・・ん?あぁ、よく寝た。あ、蓮さん、ご無沙汰してます。あ、あとスィーツ、美味しかったです。」  「あぁ、起きちゃった。」  「どうかしました?」  「いや、気にしなくて良いよ。蓮、無視して良い。」  「ふーん、そういう事言うんだ。あぁ、そう。」  ん?なんか開き直ったぞ。何する気だ?  「裕太、一発やらせて?」  「アホか!」  飛び蹴りをかます。何言ってんの?恋人目の前にして!  「それは、ちょっと・・・、凛さん居るし。」  は?俺が居なきゃヤラせるの?  「それ、どう言う意味?裕太。」  「いや、凛さんってちゃんとした恋人がいるのに、他の奴とエッチは駄目でしょ?」  あ、普通の事言った。そうだよ。普通、そうだよな。  「裕太、エライ。成長したな。うん。俺嬉しい。」  「3人なら別に良いと思うけど。」  えぇ、何言ってんの!あぁ、2人とも性欲半端なかった。  「お?じゃ、やる?」  馬鹿じゃないの?  「俺は友達とエッチな事、やらない主義。」  「俺は抜き合いくらい、平気だったな。」  え?マジかよ。やってたのかよ!  「俺も抜き合いやってましたよ。」  え!え?な、何?俺がおかしい側になってんの?おかしいのは、お前らだろ?  「よし、多数決。一切感情抜きで、スッキリしたい奴、挙手。」  蓮と裕太。当たり前のように手を挙げてる。馬鹿じゃなかろーか。  ズルズルと引っ張られて、寝室に移動。抜き合い?絶対違うだろ!そのくらいわかるぞ!  「ジャンケンして?1人ずつ抱くから。」  はい?何言ってんの。コイツ。抜き合いじゃねーじゃんか。  「じゃ、凛さん、ジャンケン。」  裕太もノリノリ。もう逃げ場ないの?てか、蓮が他の奴、抱く時点でムカついてんだけど。  「勝った方が先ね。」  はぁ、際限ない性欲の持ち主。多分、昼寝してる光景で火がついたんだろう。  負けました。裕太が先です。俺、リビング行っていい?  「駄目。そこに居て。」  何で彼氏が他の奴抱くの見なきゃいけないの?ベッドから少し離れて体育座り。見たくないなぁ。  ベッドの上で、裕太が喘きだす。ヌチャッヌチャッと後孔を解く音。やらしいな。脚が揺れてる。蓮のテクで、もう感じてる。  「ハァッ!んんっ!あぁ、イイっ!」  裕太は仰け反って、蓮の指を咥えこんでる。それ気持ちイイよね。うん、わかる。見てたら何か腰がモゾモゾしてきた。無意識に後孔に力が入ってる。  「もう、行けるか?柔らかいな。自分でやってんの?」  「ん・・・はい、自分でしてます。俺、後ろの方が好きだから。」  俺と同じかよ。俺、自分であんまやんないけど。  蓮のモノが、裕太に挿さっていく。ヤバイ。俺、勃ってきた。後孔も疼き始めた。  「んんっ、あぁっ、お、大きいっ!」  確かに俺よりデカイよね。俺には1回も大きいって言ってない。  フゥッと一息つけて、腰をスライド始めた。  「アアッ!ンアッ、ウウッ、ンンッ!」  知らず知らずの内に手を短パンの隙間から指を後孔に這わせてた。中指を自分に突き立てて、蓮と裕太のSEXをみてる。  チラッと蓮が俺を見た。俺が1人で弄ってるの見て、手招きした。  「凛、キス。凛とキスしたい。」  腰は休まず動かしながら、蓮とキス。蓮が俺の後孔に手を伸ばす。短パンの隙間から手を入れ、指を挿入してきた。   「あ、あぁんっ、蓮、蓮っ!」  ベッドに寄りかかり、蓮の指を受け入れる。裕太は突き上げられて喘ぎ、俺は指で犯され喘ぐ。  「凛、そのままで良いから、ベッドにあがって。」  裕太の横に並ぶ。裕太は仰向け。俺はうつ伏せ。喘ぐ裕太、色っぽい。  「凛、もうちょっと指だけで我慢して。」  指を激しくピストンされる。浅いけどちゃんとポイント狙って来るからたまらない。  「あ、あぁんっ!蓮っ、指も凄く良いっ!」  揺さぶられながら、裕太が俺に気がつく。  「うあっ、んんっ!あぁ、り、凛さん、ごめんねっ!」  「あ、謝らなくて良いっ!アアッ!」  思わず、裕太の紅い唇にキスをした。甘い。裕太も舌を絡ませて、応える。  「スゲ~光景!ハーレムだなっ!」  強く突き上げられ、キスしたまま、悲鳴をあげる裕太。気持ちイイよね。涙流れてる。  裕太が俺の手を握りしめる。小刻みに震えてる。もうすぐオーガズムがくるんだ。マジマジと裕太のオーガズムを眺める。顔は蕩け、涙は流れ、キスしてる唇の端からは唾液も溢れる。唇を離し、裕太の声を自由にする。  「ヒィッ!アアッヴヴッ!く、来る、アアッ、来るぅっ!」  手を握ったまま、ガクガクと震えて、全身に痙攣が走る。  「俺も出すぞ、中に出すからなっ!」  「クゥッ!アアッ!ま、またイクッ!イってるッ!ヒィッ!」  連続ナカイキだ。激しい痙攣が続く。  「出るっ!イクッ!」  激しく打ち付けて蓮も、達した。指は休まず、俺を快感に浸らせる。  ズルッと、裕太から引き抜いたそれは、もう復活してて、いやらしく糸を引いて精液を垂らしてる。  「おいで、凛。」  自ら腰を蓮に向け、短パンと下着を下ろす。ずっと指で愛撫されて、もう蓮を受け入れられる。  「ンアッ、アアッ!蓮、蓮、イイッ!」  「うんっ、具合はやっぱ凛が合うなっ!」  わかんないけど、裕太より良いらしい。  裕太もまだ震えながら俺を見てる。  「クウッ!アアッ!アンッ、ア、ア、アウッ!」  休みなしの2回目なのに、激しく突き上げられる。  「ヒィッ、ウワッ、アアッ、イイッ!イイッ!」  指でかなり追い詰められてたから、蓮の熱い昂りを挿入されたらもう、達しそうだ。  「ん、アアッ、れ、蓮、く、来る、もう来ちゃうっ!」  裕太が俺の手を握り、ゆっくり身体を起こし、プックリと勃ってる乳首を弄りだした。  「アアッ!ダ、ダメッ!裕太!触ったら、イっちゃうッ!」  「凛ッ!イって良いよ!ナカイキさせてやるっ!」  「ヴヴッ、アアッ、ふ、2人ってず、ズルイよっ!」  裕太の手を握りしめてガクガクッと痙攣してドライに達した。  「凛さん、まだ前イってない。」  蓮が、一旦引き抜き、俺をひっくり返す。大きく脚を開かせ再び挿入。裕太は、まだ堅く勃ったままの俺を咥えた。  「アアッ、ダ、ダメッ!おかしくなるっ!」  突かれる度、身体は跳ね、ナカイキが続いてる。前は裕太が咥えて溶けそうだ。頭が痺れて来た。  「・・あぁ、裕太、口、は、離してっ、漏れちゃうっ!」  「凛さんが、潮吹くのみたいな。」  「よし、見せてやる。」  そう言うと、スパンを広げ、身体が浮くくらい、強く穿ってきた。  「ヒィッ!ハァッ!アアッ!ウワァァッ!」  突かれる度に、プシュッと前から透明な液体を吹き上げる。自分の出したもので身体が濡れる。  「凛さん、綺麗。エロくて濡れて、めっちゃ綺麗。」  俺は強すぎる快感に翻弄され、裕太の言葉を拾えない。  「ヒッ、れ、蓮、も、もう、イってる、ずっと、イってるからっ!」  身体が溶ける位、熱い。前からも止まらない液体。濡れそぼったソレを裕太が扱く。  「ヴヴッ!ゆ、裕太、も、もう止めてっ!」  「まだ、白いの出てない。堅いままだよ?出してあげる。」  再び口に咥えた。  突き上げられ、続くナカイキに前からの奉仕でもう訳がわからない。  「・・ヒッ・・あぁ、・・で、出るっ・・」  痙攣の中、小刻みに震え、前から白濁した液体を吐き出す。  「よしっ、俺もイクぞ、凛!」  「・・んぁっ・・イ・・イイッ・・」  新しい身体は簡単に飛ばない。以前なら飛んで意識を失ってる所をずっと感じっぱなしだ。腹の中に熱い物が広がった。  「ハァ、ハァ、さ、流石に2連ちゃんは、疲れる。」  ・・・自分でいい出しといて何いってんの?俺と裕太もグッタリとベッドで休んでる。  「・・・疲れてんのはお互い様。身体拭くの持ってきて。」  「はい、はい。」  「裕太、俺とサイズ変わんないだろ?まだ新しい下着とかあるから、着替えていいから。」  「すいません。・・・そのもう遊べませんよね。」  ションボリとしてる。まぁ、蓮の提案にノリノリの辺りは考え物だけど、俺も結果的に乗っちゃったし。  「別にいいよ。抜き合いの筈が本番になっただけだろ?蓮の事、好きになった?」  頭をブンブン振って  「なりません。・・・今、蓮さん居ないから言いますけど、その蓮さんのアレ、大きくて正直、キツイです。相性はあんま良くないっす。」  あはは。マジかよ。蓮聞いたら暫く勃たないじゃないか?ウケる。  「じゃ友達のまんまね。」  「はい。ありがとうございます。」  「何、盛り上がってんだよ。」  「ネコ同士の会話。タチは入れません。」  ぬぅ~、と威嚇してもダメ。  身体を綺麗にして着替え終わると  「じゃ、俺帰ります。また、来ていいですか?」  「うん、いいよ。蓮が居ない時がいいね。食われずに済む。」  クスクスと裕太と俺が笑う。  「何なんだよ~、分かんねーよ。」  裕太が帰り、蓮の我儘を聞いたから今日の夕飯当番は蓮。  「何話してたの?教えろよ~。」  キッチンから、蓮が何か言ってる。  「別に大したことじゃないよ。」  「じゃ、教えろ。」  「ん~。大は小を兼ねない事もあるって所だな。」  「なんじゃそりゃ。訳わからん。」  小声で  「デカけりゃ良いって訳じゃないんだよ、馬鹿蓮。」  「ん?今、馬鹿って言ったろ?馬鹿って。聞こえたぞ。」  馬鹿につける薬は無いって言うけど、俺も大概、馬鹿だなとしみじみ感じた休日でした。  てか、裕太、セフレなの?違うよな。友達だよな?う~ん、複雑。

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