65 / 109
第65話
見た目は20代、中身は50代が、朝目が覚めました。加齢臭がしないか心配する今日この頃。
専業主夫で、トレーダーだから、殆ど人と接触しない。当たり前で平気だったけど、一旦、友達を経験してしまうと、1人は淋しい。
ケンもそうだった。
今は良く裕太と遊んでる。趣味も合って話が弾む。
「あ~それ観てない、まだネタバレするなよ。」
「うわぁ~言いてぇ。」
ケタケタ笑う。
言葉使いも、タメ語になった。まぁ、見た目同世代だから良いか。
「マジで知らないの?」
「うん。コンパとか言ったことないし、女性経験も4人?位。」
「マジ?そうか~。じゃやってみる?」
「うん。やってみたい。」
「何してんの(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「ほっひーへーむ。」
「いや、見たらわかる。なんで、2人でやってんの?」
カリカリ食べた。
「凛さん、コンパとか知らないって話して、ポッキーゲームってメジャーなゲームがあるよって。」
「いやいや、分かるけど、普通2人でしない。」
「あー、なんか怖いねぇ。裕。」
「コワーイ!」
ゲラゲラ笑う。
「なんだよ、お前ら、JKかよ。」
凛と裕太は、まぁ友達になった。俺が仕掛けて3回ほど、やる事やったんだけど、そこには恋愛感情は無くて、抜き合いの延長みたいな感じだ。しかも、やる事やった後の方が2人は仲良くなってる。どうやら、ネコって言う立場同士で、仲良くなったみたいだ。
(返って、俺に試練が与えられた気がする)
だって、そうだろ?美形、(勿論凛と裕太は雲底の差はあるけれど)2人が、リビングで仲良くじゃれ合ってんだ。ポッキーゲームしたりして。夏だし、薄着でコッチはオアズケだよ。マジで。
それに、朝から夕方まで居る時は、必ず昼寝する。可愛すぎるだろ?2人だぞ?
正直、凛とは毎日ヤリたい。だけど、結構疲れるみたいだから、抑えてる。そこに裕太だ。凛が寝てる間に裕太を誘っても良いんだけど、修羅場になりそうだから出来ない。
お兄さんの股間はパンパンです。なんでこんなに性欲強くなったのか謎。昔は人並みだったと思う。
あぁ、また出張だ。ウンザリする。コンサルティングもやってるから、致し方ない。前乗りするから日曜に出発。
「いってらっしゃーい!」
2人に見送らせて出掛ける。最近、異様に仲が良いのは気のせいか?
夜、テレビ通話が掛かってきた。あれ?まだ裕太がいる。何か2人でゴソゴソ。何してんだ?
あ、キスしてる。な、何してんだ!
殆ど服を脱がず、どうやら抜き合いを中継してきた。ちょっと待て。凛は俺しか反応しないんじゃないのか?
携帯からは、2人の鼻に掛かる甘い喘ぎ声が聞こえてくる。まるで、レズビアンの行為を見てるみたいだ。まぁ、美味しそうにキスしてる。互いを扱きながら、暫くしたら、2人とも達して終了。
(クソッ、俺も入れろや!)
「じゃぁね~!」
特に会話も無く、中継して切った。
何なんだよ。何しに中継してんだよ!仕方なく久しぶりに一人で処理する羽目になった。
出張が終わり、帰宅。あれ?裕太来てる。平日だぞ。
「おい、平日に何してんだ。仕事は?」
「あ~辞めました。凛さんに教わって、トレーダー始めました。」
教える?そこまでレベル有ったっけ?
「なんだよ、あのテレビ通話。なんで2人でやってんだよ。」
「抜き合いくらい、普通なんだろ?蓮、1人で可哀想だったから、中継した。」
全く、その気まずい感が無い。本当に50代なのか?純粋無垢すぎる。裕太に食われてんじゃないか?
「そうだ。蓮さん、あの店、2人で行って来たんですよ!可愛いの見つけました。ほら、写真撮りましたよ。」
い、いやね、2人とも綺麗てか可愛いけどさ、なんか倒錯した世界に行ってないか?可愛いよ、うん。凛はウサ耳、裕太はトラ耳。可愛いけどだから、俺にどうしろと言うんだ?どうせ、オアズケだろ。
「蓮、あのさ、裕太もキス甘いんだよ!甘いの好きだからかな?」
なんか、凛が少しおバカに見えてきた。キョトンと首を傾げるな。可愛すぎるだろ!
「ま、凛と遊んでくれて、ありがとな。今日はもう帰れ。」
「はーい。じゃ、また来るね!凛!」
「うん、またね~!」
あ、呼び捨て。仲良すぎじゃないの?
「本当に抜き合いしか、してないの?」
「してないよ。なんで疑うんだよ?」
「あんまり仲良いからさ、裕太に言い包められてないか、心配。」
「裕太はそんな子じゃないよ。」
ふーん。そういや、2人でエッチもキャンプの初日以来だな。
「テレビ通話で、煽ったんだ。今日は楽しませてもらう。」
凛を抱き上げて、寝室へ。何時もなら、ブーブー言うのに今日は何か違う。首に腕を回し、身体を預けて来る。
・・・ハッ、もしや、これがエッチしたいモードか!?わ、わかりにくい。
「何?抜き合いだけじゃ、物足りない?」
コクンと顔を赤らめて頷く。ちょっと待ってくれ。もう10年超えたカップルなのに、何でこんなに初々しいんだ!今日も、ブレーキ無理かもしれない。
明るい灯の下で、凛の全裸。本当に美しい。いきなり抱くのはいささか勿体ないから、毎回暫く眺める。凛は、恥ずかしがって身体を丸めてしまうけど。
「今日は、玩具使わないから。その代わり、じっくり味あわせてもらうよ?」
ゆっくり、凛の脚を開く。凛の中心はゆらりと勃ち上がってる。
「うん、いつ見ても綺麗な色だな。赤ちゃんみたいだ。」
「赤ちゃんって。もう・・・」
両手で顔隠すけど、隠す場所違うくない?色素が薄いから、凛のモノは肌色かかったピンク。先端なんて、桃みたいだ。
グイッと両脚を上げて、腰も浮かせる。
「やっ!これ、ヤダってば!」
両肩がベッドに着いてて、背中から下は、逆立ちするくらい、ひっくり返す。大きく開いた双丘の真ん中には、ここもピンク色の蕾がある。凛の体臭は甘い。凛の蕾を口に含む。
「アァンッ、蓮っ、ヤンッ!」
凛はその馴れがない。反応も毎回初々しい。演技じゃないから、また嬉しい。
「ほれ、ひらい?」
「口、付けたまま喋らないで!」
嫌いじゃないだろ?前はガン勃ちして、もう先端濡れてるぞ。凛の抵抗は無視して蕾を味わう。舌で縁を舐めて中にも突き立てる。
「あぁ、んっ、ハァッ、んんっ。」
自分で前を弄りだした。
タップリ、舐めて解す。ローション、要らないかな?
「ローション、無いとキツイ?」
「・・・ううん、大丈夫。」
指を入れると、空にある脚がピクンと反応する。指で中を掻き回す。
「うぅん、あぁ、ハァ。」
もう、瞳がトロンとして来た。後ろの感度が回を増すごとに上がってる。指を増やして、抜き差しする頃には、自分で腰を支えて脚をビクビクさせてる。
「ハァッ、んんっ、ハァッ、イ、イイッ!」
コリコリッと前立腺を捏ねる。
「アァンッ!アウッ、うぅんっ!」
この体勢はキツイな。ゆっくり腰を下ろして、指で愛撫する。もう凛は夢中だ。大きく脚を開き、腰を浮かせて震えてる。
「指だけで、イッてみる?久々に。」
「・・・うん、わかった。」
3本に増やして、激しくピストンしたり廻したり。
「んっ、アウッ、ううっ!アアッ!」
身体に負担が無い分、快感だけがあるらしい。潤んだ瞳で、俺を見る。頭を上げて、キス。舌を絡めて互いを確かめ合う。愛してると。
「ハァッ!ハァッ、ウウッン!アッ、アアッ!」
グゥッと背を反らす。もうすぐイク合図だ。強めに出し入れして、追い立てる。
「アッ、ハァ、イ、イイッ!ハァッ!」
「イケそう?」
「アァンゥッ!ハァッ、う、うん!く、来るっ!」
唾液で濡らした指が、激しく出入りする。ヌチャッヌチャッと音を立て、たらりと糸を引きながら。
「ヴヴッ!ヒィッ!く、来る、来るよっ!」
今度は上半身を起こし、身体を丸め、激しく痙攣してる。中も、ギュゥゥと締まり、オーガズムを知らせる。ガクガク震える蕾から、指を抜いて、自分のモノを当てがう。
「ハッ、アッ、アァンッ!ウウッン!」
凛の長い睫毛を濡らす涙がホロリと溢れる。
ナカイキ、メスイキっても言うらしいけど、凄まじい快感らしい。1人の時、ゲイビ観た。うん、凛も同じ反応してる。
リズムよく突き上げる。角度を変えたり、抉るようにしたり。その度に強い痙攣が凛を襲う。脚はバタバタと暴れてる。
「凛、大丈夫か?辛くない?」
「ハッ、ア、アアッ!んんっ、ヒィィッ!」
頭を振って、快感の中で声が届いてない。
俺はまだイかないけど、痙攣が強すぎる。やめようかと身体を離したら、凛が手を握ってきた。
(やめないで!)
ネックレス、触れてないのに、気持ちが届いた。
「分かった。俺がイクまで、頑張って。」
「うぁっ!アアッ!ヒッ、ハァッ、あ、ああっ!」
激しく突き上げる。凛はもう我を失って、全て貫かれる衝撃に身を任せてる。
「あ、あっ!あ、ヒッ、イ、イク、あ、またイクッ!」
突き上げると潮を吹いてる。眼も、恍惚として焦点が合ってない。
「うっ、ん、俺も、イキそっ!」
脚を最大限に拡げ、最奥目指して突き上げる。
「アアッ!ヒィィッ!れ、蓮!」
「出すぞっ!」
更に強く腰をねじ込み、凛の中で果てた。
「・・・ブレーキ、無い。」
「しょうがない。凛の珍しいエッチしたいモードだもん。」
「胸、痛い。」
「あ、吸い過ぎた?ごめん。」
座ってた俺を凛が引っ張って、横にする。
「先に綺麗にした方が良くない?」
「今は、こうしてたい。」
俺の腕の中に入って、まだ軽く震えてる身体を休ませる。
裕太の事、疑ってまずかったな。凛はやっぱり、俺の物だ。
俺もいつのまにか深い眠りについた。
ともだちにシェアしよう!