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第66話

 専業主夫の俺は結構、綺麗好き。だと、思う。ソファー数台ダメにしたけど。  蓮の作業部屋。本当は、華の部屋使えばって言ったけど、帰ってきたら寝る場所が無いから、と相変わらず、狭いサービスルームで仕事してる。  滅多に入らないけど、掃除機位、かけようと部屋に入った。  ゴツっと何かに当たった。ダンボール箱。珍しい。買い物したら、直ぐに出してダンボールなんて捨てるのに。  (中身、何だろ?アダルト系だろな。)  開けたら予想通り、アダルト。洋物DVDが、沢山入ってた。・・・ただ内容が気になる。全て普通の男女のアダルトDVDなんだけど、女性が小柄でブロンドヘア。  (蓮は、本当はやっぱり女性が良いのかな。)  ちょっと、心がズキッと痛んだ。  今日、凛は美容院に行ってる。千円カットに行ってたが、やめれ、と言って市街地にある人気店に行くようになった。  (うん?あれ、箱動いてる。)  どうやら、凛が見つけたらしい。うーむ。また変な勘繰りしなきゃ良いけど。  携帯のLINE通知が鳴る。  「ん?何だ?」  『美容院、今終わった。帰ります。』  [気をつけて。]  暫くするとまた、LINE。  『なんか、スカウトマン?2人が執念く、声かけてくるよ。どうしたら良い?』  [うーん、とりあえず、離れて。人混みに紛れて逃げろ。]  『了解。』  なんだか、嫌な予感がする。  LINE通知が止まらない。  『怖いよ、追いかけてくる。今、デパートに入ったけど後付いてくる。』  [分かった。俺、迎えに行くから、デパートから出るな。]  『うん、分かった。早く来て。』  慌ててタクシーを呼び、街に向かう。その間もLINEが来る。  『捕まっちゃった。今、デパートの中の喫茶店。なんかビデオに出て欲しいって言ってる。』  [はぁ?多分、アダルトだ。拒否つづけろ。]  『今、トイレに立った。逃げるよ。GPSで、追いかけて?』  「もしもし?話せる?」  〔うん、今、トイレ。今大丈夫。〕  「取り敢えず、人混みに居ろ。隙を見せるなよ。」  〔うん、何か怖い。助けて。〕  「どんな奴ら?」  〔1人は痩せてて、リーマン風。もう1人がガタイ良くて、大きくて、目付きも怖い。〕  「いざと、なったら暴れろ。いいね。物壊しても良いから。」  〔うん、分かった。〕  「今、タクシーで◯◯だから、あと10分で着く。逃げろ。」  〔うん・・・、痛っ!〕  「どうした?」  〔何か、注射みたいの・・・打たれた・・〕  「おい!おい!大丈夫か?助け求めろ!声出せっ!」  〔れ、蓮、助けて・・・〕  通話が切れた。  クソッ、場所は?GPSで、探す。まだデパートか。でも、時差がある。何の目的で、薬まで仕込んで凛を襲うんだ。  いつも酷い目に遭ってるじゃないか!でも、ちゃんと助けてって、言った。  助ける。だから、もう少し、頑張れ凛。  結局、凛を見失った。地下か、高層マンションか?電波が途切れて右往左往した。車は見つけて、乗って帰った。  (どうする?警察?何も情報が無い。LINEも後半は通話だったし録音してない。)  パソコンで、凛の携帯の痕跡を探す。  携帯が鳴った。凛の携帯だ!  「もしもし?」  〔あぁ、貴方、蓮さん?彼の携帯履歴が殆ど貴方だから、彼の関係者かなと思ってね。掛けたんだよ。〕  「凛は?凛を出せ。」  〔彼は今、喋れないねぇ。薬も良く効いてるし。〕  「目的は、何だ?金か?」  〔察しが良いねぇ。貴方の事調べたよ。結構高額な資産家じゃないの?そんな貴方が、ここに居る彼とどういう関係な訳ぇ?〕  「お前にいう必要は無い。」  〔あ、そう。うちさぁ、ゲイビやってんだけど彼、かなり上玉じゃない?見かけた時、彼だっ!て思ってねぇ、声掛けたんだよねぇ。〕  「だから、何だ?凛を拉致って、録画するのか?」  〔あら、また正解。彼、かなり開発されてるねぇ。商品には、手を出さない主義だから玩具で遊んであげたら、メスイキ連続だよ。ビックリしたねぇ。貴方が仕込んだの?凄いねぇ。〕  クソッ。  〔それでさぁ、メスイキは構わないんだけどさ、撮影用のベッドが、潮吹かれてビショビショな訳。使えなくなったから、弁償してもらわないとねぇ。〕  「凛の映像も寄こすなら、弁償する。」  〔え?話が早いねぇ。まぁ、焦らずにさ。君のパソコンのアドレスに動画送るから、値段決めようかねぇ。〕  数分後、パソコンに動画が来た。  ・・・・絶句。  凛の呻き声が聞こえる。  「どういう事だ!なんてマネしやがる!」  〔そんな口、きいて良いのかなぁ。彼はうちらの手元に居るんだよ?それに、貴方の立場で、恋人が男ってマズくない?〕  「余計なお世話だ!商品には、手を出さないんだろ!」  〔いやぁね、それが、ウチのスタッフがさぁ、彼を抱きたがってる訳。・・・お値段次第じゃ、まぁ味見させて貰うよぉ?〕  「・・・・幾らだ?」  「そうだねぇ、1本かなぁ。」  「1本?100万か?」  「はぁ?馬鹿じゃないの?1000万だよぉ。丸一個たりなかったねぇ!」  笑ってやがる。憎悪と殺意が沸く。  「分かった。そんな端た金なら、明日朝一で持っていく。・・・凛に手を出したら殺す。どこに逃げても殺す。ターゲットにした相手を間違えた事を後悔させてやる。」  〔あらあら、怖いねぇ。分かったよぉ。明日朝10時までに持って来てね?彼と映像と交換ね?その代わり明日の朝まで彼は映像のまんまだよ?皆んな、彼を見て抜いてるよ!」  下品な笑い声が響く。  電話を切り、華に電話する。  「凛が拉致監禁された。酷い目にあってる。GPSで追いかけたけど、電波が悪くて特定出来ないんだ。」  〔分かった。健太も居るから、今からそっちに飛ぶわ。〕  暫くしたら、2人が現れた。  「ごめん。俺が一緒に居れば良かったんだけど。」  「仕方ないわ。仕事もあるし、姫も大人だもの。1人でウロウロするわよ。」  事の顛末を話す。  「絶対、ぶっ殺す。」  「待って。相手は人間でしょ?殺すのはマズイわ。」  華がネックレスに触れ、目を閉じる。  ガブリエル。ガブリエルを呼んだのか。  「ガブリエルには、パパ見えてるでしょ?蓮は、パパの所に行ったら相手を殺すかも知れない。どうしたら良い?」  「そうだな。今、凛はとても朦朧としてるが苦しんでる。慰み者になってる。・・・落ち着け、蓮。まだ、誰も凛に触れてない。」  立ち上がった俺を健太が抑える。  「しかし、襲われるのも、時間の問題だろうな。明日朝までは、恐らく無理だろう。」  やっぱり。絶対、輪姦する。その前に助けたい。  「人間を殺したら、俺は始末されるのか?」  「・・・彼等を殺すつもりか?」  「当たり前だ。凛は今回、何も落ち度は無い。薬で犯されたんだ。許せない。」  暫くガブリエルは、物想いにふけって居る。時間が惜しい。  「ガブリエル、何、考えてる。時間がない。・・・健太、悪いが、サーチしてくれ。後、華は来るな。凛も華に見られたく無いだろう。」  華は、悔しそうに頷き、健太のサーチを待つ。  「彼等は、同じ事を繰り返している。もう、かなりの若者が被害に遭っている。日本全国を股に掛けて、獲物を探してる犯罪者集団だ。」  ガブリエルは、奴等の事を読んでいたのか。  ・・・尚更、許せない。被害者は凛で最後だ。  「蓮、君の思う様にしたら良い。神は蓮の手を通して、罰を与える。」  「分かりました。意識がハッキリして苦しがってる。」  健太が見つけた。  「姫、怪我は?身体は?」  「・・・いたぶられては、居るけど怪我はしてない。泣いてる。声出せないから。」  「もう、いい。華、飛ばしてくれ。」  「うん。姫、頼むわ。」  バスローブを持たされ、凛の所へ飛ぶ。  「事が済んだら呼んで。迎えに行く。」  フッと飛んだ次の瞬間、凛の真上に飛ばされた。凛を跨いで立っている。  「凛、待たせたね。今、助ける。」  「お、お前、な、何者なんだ!」  痩せたリーマン風の男が叫ぶ。  「あぁ?俺か?蓮だよ。さっき、存分に電話で話しただろう?」  「く、空中から現れるとかっ!有り得ない!」  「だから、言っただろう?ターゲット、間違えた事、後悔させると。」  健太も現れた。凛を自由にしてる。  俺は、許さない。絶対に。  武器を出し、スタジオらしき、広い部屋を暴れ回り、絶叫の中1人残らず殺した。  「凛、辛かったな。すぐ来れなくてごめん。」  「ヴヴッ、俺っ、俺・・・」  バスローブで身体を包み、しがみ付いて泣く凛を抱きしめる。  健太は、奴等のパソコンから凛の動画を消している。  「他の子のは、消しません。警察が来た時、コイツらが何をして来たか、証拠に残します。」  済まないな。健太。  凛が落ち着くまで、暫く現場にいる。  「あっち、見るな。俺が始末したんだ。」  「蓮の手まで汚しちゃった。俺、何してんだろ。」  ホロホロと声を出さず、涙が溢れてる。  「凛の所為じゃない。大丈夫。誰も汚れてない。」  「だって、だって俺ずっと玩具で・・・」  「済んだ事だよ。誰にも触れられる前で良かった。」  「蓮だって、人、殺しちゃったんだよ?俺の所為で。」  「いや、違う。ちゃんとガブリエルの指示通りに動いたまでだ。」  後ろで、健太も優しく頷く。  「凛さんも、蓮さんも汚れてなんかいませんよ。大丈夫。華を呼びます。帰りましょう。」  帰宅したら、もう凛はグッタリとしていて、すぐに休ませた。  「華、ありがとな。いつも利用ばっかして。礼の1つもしてない。」  「ううん。家族だもの。気にしないで。姫のサポートお願い。頼むわ。」  そう言って2人は帰った。  凛は深い眠りについてる。目が覚めたら、どうサポートしたらいいんだろうか?能力も出してないのに襲われてしまった。多分、ダメージは、深い。  「今はゆっくり眠れ、凛。これからはもっと近くに居てやる。」  目が覚めたら、自宅の寝室だった。横には蓮が寝てる。まだ早朝だ。起こさない様に、ベッドから出る。  薬も抜け、身体はスッキリしてる。だけど心は、晴れない。レイプはされなかったけど、散々弄ばれた。録画までされた。蓮のパソコンが立ち上がったまんまだ。URLを押したら、俺の動画が流れた。薄気味悪い笑い声が耳から離れない。最後まで見るわけもなく、ゴミ箱へ入れた。  俺はどれだけ、男達の慰み者になれば済むんだろうか。もう、考えたくもない。こんな外見要らない。火傷でもすれば、醜くなるだろうか?恐らく回復して無意味だ。  ソファーで身体を丸め、静かに涙が出てきた。  「・・・凛、起きたのか。居ないから、少し驚いたよ。」  「・・・・・うん。ごめん。目が覚めたら早いから、リビングに来た。」  「もう、大丈夫だから、泣くな。凛は汚れちゃいないから。」  凛の肩に触れると、ビクッと身体が跳ねた。  「・・・俺も怖いか?」  「・・分からない。もう、男相手するの疲れちゃった。」  涙声で、応える。そうだよな。もう、疲れたよな。  「落ち着くまで、離れた方が良いか?」  「え?蓮が離れるの?ヤダよ。独りぼっちは、怖い。」  「そうか。じゃ、寝る場所変えよう。俺、華の部屋で寝るから。それなら平気だろう?」  「うん。ありがとう。気を使わせてごめん。」  「気にすんな。早いからもう一眠りするよ。」  蓮はそう言って華の部屋に消えた。  数日経っても、微妙な距離を空けてる。助けてくれたのに。蓮の事は好きだし、愛してる。だけど、身体が怯えきってて、近寄れない。  「ね、蓮。あのさ、蓮、本当は女の子の方が好きなんじゃない?」  「何だよ、イキナリだな。」  「うーん。だって、AV見ちゃったし、過去を鑑みても、蓮は女性好きだと思う。モテるし。」  「俺は凛が、1番。確かに女好きは認めるけど、もう恋愛対象じゃないね。」  「・・・ハッキリ言うね。じゃ何で、AV皆んな女の子なの?」  「凛、毎日エッチ辛いじゃん?だから、代わりにって買うんだけど萌えないんだよね。まず、勃たない。」  「変なの。」  クスッと笑いが溢れた。  「お、ほら。その笑顔より嬉しい物はないよ。どんなに美女に囲まれても、凛が前、通ったら凛に付いてく。」 ここ数日、触れ合ってない俺の左手を取り、指輪にキスをした。  「凛が、癒えるまで俺はいつも此処にいる。だから大丈夫。」  蓮、蓮の気持ちがネックレスに触れなくても通じる。蓮は俺を愛してる。だから、癒えるまで待つと言ってる。  「蓮。今、俺を抱ける?」  「・・・あぁ、抱けるよ。だけど自分を試す為なら抱かない。」  「・・・・多分、今抱かれないと、もう蓮とSEX出来ないと思う。」  言わば、荒療治だ。自分で言っておきながら、身体の芯は震えてる。  「・・・わかった。寝室に行こう。」  こんな始まり方は初めての時以来かな。身体は緊張して凝り固まっている。エッチな雰囲気でもなんでもない。  「そんなに緊張してるのに、するの?」  「うん。怖いよ。だけど蓮と別れたくない!」  「SEX出来ないからって別れたりしないのに。」  「駄目。身体の交わりは大切だから。わかってる。蓮は我慢できるよ。だけど俺が辛いもの。」  「分かったよ。じゃぁ、目閉じて?チューする時は、お目目閉じるんでしょ?」  「うん。よく覚えてるね。フフッ」  「俺、意外と頭良いの。知ってた?」  とても、とても優しいキス。性行為じゃない。穏やかで、リラックスして確かめ合うキス。身体から、強張りが取れていく。 ゆっくり、蓮の首に腕を回す。  うん。怖くない。大丈夫。蓮の唇を舌でなぞり、口を開かせる。蓮も応えてくれて、互いの味を確認する。  「凛、愛してる。これからは、どこにでも付いていくから。俺が守る。絶対、手放さない。」  「うん、うん。お願い。いつも、一緒に居て?1人は嫌だ。」  1枚ずつ、ゆっくり脱いで、裸になる。蓮のモノは、まだ大人しくて本当に俺が受け入れられるまで、待てるんだ。凄いよ、 蓮。こんなに愛されてるのに、何度離れてしまったか。この数日だってそうだ。横切るのさえ、避けてた。  「身体にキスして良い?」  うん、と頷く。本当に触れるか触れないか分からないくらいに、そっとキスの雨が降る。唇を感じる度、ピクッと身体が反応してしまう。蓮がまだ勃ってないのに、俺が先に勃ってしまった。  恥ずかしくて、蓮に背中を向ける。  「恥ずかしい事じゃないよ、凛。大丈夫。」  後ろから優しく触れてくる。荒療治と思ってた自分が一番恥ずかしい。こんなに優しいSEXは知らない。  蓮がローションで濡れた指を双丘に這わせる。拉致られた時の記憶は薬の所為で曖昧だけど、身体に触られた悪寒は覚えてる。  今は悪寒なんて感じない。2人の間には距離なんて無かった。愛情で満たされてた。  「ふっ、んっ、あぁっ。」  ゆっくりとした動きで解されていく。身体はもう、怖がってない。指が増えても辛くない。  「うぅん。蓮、今日、凄くソフトで気持ちいい。」  「うん、良い表情してるよ。力が、抜けてリラックスしてる。」  激しいナカイキやオーガズムに達しなくても、気持ちいいんだ。もう平気。  「もう、他の男から狙われても話なんて聞かない。蓮しか要らない。」  「そうだな。凛、優しすぎるから話聞いちゃうんだよね。」  蓮も、気が付いたらちゃんと勃ってた。手を伸ばして扱く。  「こら、俺の触らないで。」  「何で?駄目?」  「俺ね、結構、我慢してんの。だから、あまり触らせないでしょ?」  そうか。もしかして、早漏気味なのかな?  「蓮、もう来ても良いよ。」  「今日は無理しなくて良いよ。触れ合えただけで、大進歩だ。」  「・・・返って、生殺しなんだけど。それ。」  「分かった。じゃ、お邪魔します。」  「プッ、な、何それ。」  エッチな雰囲気なんだから、笑っちゃいけないんだけど、ウケる。  「笑うなよ。そのうち泣くからな。」  グッと入ってきた蓮の昂りは、とても熱くて、俺を快感の中に導く。ゆったりとしたスライドから、リズム良く突き上げる頃には、蓮が言った通り、涙が流れていた。でも、嫌だからじゃない。喜びと快感の涙だ。  「アァンッ!アァッ、ハァ、アアッ!」  「凛しか駄目なんだっ!凛、凛!」  蓮が、俺を呼んでいる。  「アアッ!お、俺も蓮、蓮だけっ!」  手を繋ぎ、指を絡めてキスをしながら繋がっている。こんな幸せなSEXを今までしてたのか。男相手に疲れちゃった?馬鹿な。蓮だけ、蓮だけ見てれば良いんだ。  「うんっ、ごめん、凛、もうイキそっ!」  「ハァッ、アァンッ、うん、イって!蓮っ!」  熱い迸りを体内で感じながら、蓮を受け止めた。  「凛、イケてないでしょ?平気?」  「え?イけたよ?気がつかなかった?」  そう、挿入されただけで、前から出てる。あのトコロテンってヤツだ。  「ナカイキしてない。」  「別に、ナカイキは必須条件じゃないです。」  クスクス笑いが止まらない。  「なんだよ~、今日、笑ってばっかじゃん。心配してたのにぃ。」  「お邪魔します、とかチューとか言うから。」  今日からまた一緒にデカイベッドで寝る。当たり前だろ?夫婦?だぞ。  俺の指定席に久々に帰ってきた。蓮の腕の中は落ち着く。見つめ合ってお休みのキス。  災い転じて福となす?よく分からないけど、それかな?  明日からはまた日常が帰ってくる。  「あー、裕太と2人っきりの抜き合い禁止な。もう駄目。普通の友達出来ないなら駄目だよ。」  自分らだって、抜き合いしてたって、言ってたのに。  アレはアレ、コレはコレと言いくるめられた。

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