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第67話

 もう、何だろうか。俺はトラブルメーカーなのか?トラブル続きで、いい加減疲れた。  それでも何とか平和な日常に戻って、日々を過ごす。  今日は裕太が、泊りで遊びに来る。華の部屋を簡単に片付けて、食材も買った。  最近、昼寝の習慣がついて、毎日、昼寝してる。別に悪い事じゃないと思うけど。あの2人が、仕掛けて来た。  (何か、髪引っ張られてる・・・眠いのに・・)  ん?何で俺、パンイチなの?服着てたぞ。  ハッとすると横に、蓮と裕太が居た。  「・・・・。」  蓮の手にはブラシ。裕太の手には、近所のアダルトショップでカチューシャと一緒に買ったベビードールって言うセクシーランジェリー。髪の毛もツインテールになってる。  寝てる間にコスプレさせる気だったんだな。  「何してんの?まだ昼過ぎだよね。」  ちょっと言葉に怒気を込める。  「いや、寝姿があんまり可愛いからつい・・・。」  つい、じゃねーよ。腰に手を当てて、怒る。  ふざけ過ぎ。寝てる相手に何してんだ。この性欲の塊の2人は。髪を解こうとしたら  「あ、凛、そのままがいいよ!俺、自分の持ってきた!夜、遊ぼっ♪」  裕太が、バックから、自分のベビードールを出して来た。そういや、買っただけで着てない。しょっちゅう、着る物でもないけど。  「・・・裕太、着るの?」  「うん!まだ 着てないから。一緒に着たらそんなに恥ずかしくないでしょ?」  「う~ん、やっぱ着なきゃダメなの?」  「買っただけじゃ、勿体無いじゃん!俺は兎も角、凛は似合うと思うよ。デザインもシックだし。」  おい、蓮。顔、にやけてる。  「ほら、コレ良くない?」  裕太が、ネットでセクシーランジェリーのサイトを見てる。どうやらハマったらしい。  「俺を引きずりこむな。買うなら自分だけ買ってくれ。」  「どら?ほぅ。なんだ。エロばっかりじゃないじゃん。凛、似合うと思うよ?」  俺に女装癖は無い。見た目は、まぁ何もしなくても女性的だけどっ!  結局、暑いし髪の毛もそのまんまで、過ごした。  夕食も済んで、マッタリ。  「ね?ね?着よう?アレ。」  ワクワクしながら、裕太。ハァ、やっぱり着るのか。  「着替え終わるまで、入るなよ、蓮。」  「ほーい。」  結構、いい値段したんだ。触り心地は、良い。でもこの紐パンは、男には厳しくないか?躊躇してる間にも、裕太はサッサと着替えてる。  「俺のパンツ、大きめだ。うん、コレ良いな。」  あ、そう。俺のパンツは、布の面積小さいぞ。考えてなかった。セット売りだから仕方ないか。  「思ったより、着心地が良いね。」  「俺もそう思った!うん、良いね。」  「裕太のヤツもピンクで可愛いなぁ。俺の地味過ぎない?」  「ううん。大人っぽくて良いよ。人気商品ってあったし。」  「そう?なんか面白くなってきたな。」  「肌が白いから、ベージュでも良く映えるよ。」  「さっきのサイト、また後で見ようかな。」  「ね?楽しいでしょ?」  ん?これ女子会?  「ねぇ?まだぁ?」  リビングから声をかける。  ガチャと扉が開いた。裕太が、満面の笑みで  「お着替え終了っ!良いよ、入って。」  (おぉっ!凄い光景じゃないか!)  「ま、まぁ気持ち悪いだろうけど着てみた。」  凛が恥ずかしそうに言う。  「気持ち悪くなんかないよ!綺麗、綺麗!」  携帯を持つ手が震える。美青年2人がベビードール着て、ベッドの上でキャッキャッしてるんだぞ。  (2人なら、それ着るんだ・・・。)  1人撮影会。勿論、誰にも見せない。見せないけど、写真撮りたいよな。  裕太のピンクのベビードールも良く似合ってる。凛のも、大人っぽくて良い。・・・気になるのは、パンティだ。横は紐じゃないか?したらば、後ろはTバックか?  凛の着てるヤツは、前が開いてて、パンティが見える。うー、布小さくない?裕太のは後ろが開いてる。  「バックショットも撮りたいんだけど。」  「うん?あぁ、良いよ。」  2人揃って、後ろを向いた。  あぁ、俺の息子は素直だ。思った通りTバック。息子、元気になりました。プリッケツ丸出しじゃないか。いかん。これ、マジで誰にも見せられない。  2人は、写真撮り終えると、シフォンの裾を持って、はしゃいでる。ん?これ、女子会?  ここまで似合う男も中々居ないぞ。しかも2人。  「何で、蓮、勃ってんだよ。」  「わ~蓮さんのエッチィ!」  お前ら、画像みるか?冷静に自分らの格好、見てみろ。誘ってる様にしか見えねーよ。  裕太はノリノリで四つ這いになってるし。凛は凛で女の子座りして、笑ってる。  これは、あれか。据え膳食わぬは男の恥?  携帯を置いて、ベッドに上がる。  「わー、蓮さんから食べられる~!」  裕太、はしゃぎ過ぎ。凛は何か警戒してる。  「ね?ちょっとだけ、ね?」  「何が、ちょっとだよ。エッチしたくなっただけだろ?」  「ん~、正解。」  「俺、ヤダ。3人じゃやんない。」  「うん。3人じゃしない。」  「え?はぁ?どうすんの?」  「裕太、腰、こっち向けて。」  プリンッと張りのある尻を俺に向ける。指を舐めて濡らし、下着(まぁ、紐なんだけど)の脇から、蕾に指を入れる。うん、何時も弄ってるから柔らかい。  「あっ、んんっ、蓮さん、エッチするの?」  「まぁね。だけど1人ずつだから、裕太は、コレで待ってて。」  エネマグラ。裕太は玩具は使わない派らしいから、少し驚いてる。  「い、痛くない?それ。」  「・・・痛くはないけど。」  凛が恥ずかしそうに言う。利用者の意見は強い。  「うん、分かった。使ってみる。」  俺が口に咥えて濡らし、裕太に挿入する。ヌルっと入った。  「あぁ、んんっ。小さいね。大丈夫そう。」  「・・うん、最初はね・・・」  小声で言ってる。凛はエネマグラが身体に合って時々使ってるから、どうなるか分かってる。  「じゃ、スイッチ入れるから、ソレで楽しんでて。」  低音のモーター音と共に動き出す。裕太もナカイキ出来るタイプだから、喜ぶだろう。  「えっ、あぁっ!ンッ!ハァ、あ、当たるっ!良い所に当たっちゃう!」  四つ這いだったけど、直ぐに快感を拾い、腰だけ上げて喘いでる。  「凛は、こっち。俺に集中して。」  凛も裕太の悶えように目が離せないみたいだ。ベビードールのまま、凛の双丘に指を這わせ、後孔に触れる。熱いな。凛も興奮して来たみたいだ。小さな布から、凛の息子も顔を出してる。指を入れると  「ハッ、ンアッ。んんっ、ハァッ、ううんっ!」  腕を俺の首に回し、腰を浮かせて、指を受け入れる。  「玩具が良い?俺が良い?」  「・・・蓮が良い。」  解れた後孔に自分の熱いモノを当てがう。衣装もパンティも脱がせず、そのまま抱く。かなり倒錯的だけど、たまには良いかも知れない。  裕太はもう隣で、ベビードールのままずっと喘いで、悶えてる。  「ハァッ、ハァッ、ンアッ、き、来そうっ!」  こっちも、早く挿れたい。ゆっくり挿入する。クゥッと仰け反る。  「んん、あぁ、ハァ、んっ、蓮っ!」  挿れただけで、前から白い体液が溢れた。トロッと伝い、ベージュのパンティに沁みが付く。ストロークを大きくして、突き上げる。  「ンアッ、あ、ああっ、ハッ、んっ、んっ!」  シフォンの布が揺れて官能的だ。身体も火照り、肌に紅みがさす。  裕太も、力が入らないんだろう。うつ伏せになって、腰がビクビク跳ねてる。顔は蕩けて涙目だ。多分、ずっとナカイキしてる。  「凛はこの角度好きだよね。」  正常位で下から抉るようにポイントを狙って腰を打ち付ける。  「ヒィッ!アァッ、ハァンッ、ウヴッ、当たるっ!アアッ!当たってるっ!」  必死に俺にしがみ付いて、快感の波を受け止める。ポイント狙ってるから、凛もオーガズムが早そうだ。時折、身体が跳ねる。小刻みに震え出した。  「ハァッ、ハァッ、ん、んあっ!ああっ!」  締め付けが強い。俺もそんなに持たなそうだ。凛をオーガズムに追い立てる。パンパンッとリズム良くスライドさせると、甘い喘ぎ声が上がる。  「ハァッ、んん、イ、イイッ!アフッ!」  グリッといいポイントを抉り、オーガズムに導く。  「アアッ!ハァッ!ウァッ!イ、イクッ!蓮、イキそう!」  「もっと深くね!」  最奥に俺のモノを穿つ。首から腕を下ろし、俺の手首を掴んで、震える凛。衣装もよく似合って綺麗だ。  「ヒィッ、アウッ、く、来るっ!」  ビクビクッと強い痙攣が始まった。ナカイキが始まる。痙攣する身体を更に突き上げ、絶頂期まで追い詰める。  「ヒッ、アッ、れ、蓮っ!アアッ!」  綺麗な瞳から、ポロポロ涙が流れる。手で掬い、舐める。半勃ちのモノの口が、パクパクしてる。もうすぐ潮を吹く。  「ほらっ!潮、吹いて!」  「アアッ!んっ、ふ、吹きたく無いのにっ!」  「何で?感じてる証拠だよ?大丈夫!」  「うんっ!アアッ!ダ、ダメェッ!」  突き上げるタイミングで、前からプシュッと透明な液体が噴き出した。脚はバタバタと痙攣してる。シフォンが、潮で濡れて肌に密着して、劣情を抱かせる。  「そろそろ、俺もイクッ!」  最奥に突き立てて凛の体内にスペルマを吐き出した。  引き抜いても凛は暫く、オーガズムが続く。身体がビクビクと痙攣してる。  今度は、裕太だ。もう、目が虚ろ。涙と唾液の跡が顔に残ってる。ゆっくり、エネマグラを抜く。ビクッと身体が反応する。  「どう?初めての玩具、良かった?」  「・・ぅゔん、良すぎる・・・」  「じゃ、次は玩具じゃ無い奴ね。」  「・・・え、ま、待って、俺、も、もう良い、ずっとイってて充分・・っ!アアッ!」  裕太に回復したモノを突き立てる。もうナカイキしてるから、挿れただけで痙攣してる。  「ヒッ!も、もう、良いのにっ!アァンッ!」  「裕太は狭いなっ!入り口は柔らかいのにっ!」  「アアッ!れ、蓮さんの大きいよっ!ヒィッ!」  もう絶頂期の裕太には容赦ない突き上げだ。裕太は悲鳴を上げてるが、やめてっ!とか言わないから、大丈夫だろう。  「アウッ!アァ!ンゥッ!ヒッ、ハァッ!」  強い快感に飲まれていく裕太。ベビードールが、開いて、いやらしい。色んな角度から突き上げて、裕太が1番反応が良い場所を探る。  ん、分かったぞ。裕太も凛と同じ角度だ。体格が似てると感じる場所も似てるのか?  「あっ、ダ、ダメッ!ソコダメェ!」  全身を震わせながら、弱い場所を突かれて泣いている。  「ヴヴッ、ま、またイクッ!アァンッ、も、もういいっ!」  グゥッと一際、強く痙攣して仰け反り、前からは、凛と同じ様に潮を吹いた。裕太は初めてだったみたいで、ガクンッと身体から力が抜け、気を失った。俺も同じく、2回目に達して、裕太の中に吐き出した。  「・・ねぇ、蓮。ネックレス触らなくても、身体に触れたら、強い思念が読めるって知ってた?」  「はい?あぁ何となく分かってた。」  「うん。蓮の考えてる事、読めたよ。」  う~ん。マズイ。読まれてるのか。  「いつも、読んでるの?」  「いや、いつもは読まないよ。今は読んだけどね。」  「・・・・。ごめん。」  「驚くような思念じゃ無かったけどさ、やっぱ、あんまり良くはないよね。」  身体が落ち着いて、隣で裕太を追い上げる蓮を見つめてた。とても男らしくってセクシーだった。だから、自然と腕が伸びたんだ。  「ハーレムとか、ラッキーとか。目の保養に、据え膳食わぬは漢の恥とか。確かにケツ出してたけどさ。蓮、性欲強過ぎだよ。」  「やっぱ、キツイ?そうかぁ。仕方ないなぁ。1人上手になるか。」  う~ん、何か違う。こうやって、たまに裕太を絡めてエッチするのがあんまり良くないって事なんだけどな。裕太も、あんまり相性良くないって言ってたし。相性云々は、自分で言ってもらおう。  「こうさ、たまに裕太入れてエッチしなきゃもう、耐えられない?」  「いや?別に。今日だって、流れで裕太抱いたけど、玩具で充分っしょ?それに裕太の身体には俺、合わないみたいだしな。」  あれ、気が付いてるの?  「何かさ、中に挿れると少し苦しそうだから。合わないみたいだね。」  じゃ、挿れなきゃいいじゃん。でもそこは男だもんな。喘いでるネコみたら、堪らないよな。  「次からは無理強いしないからさ、また新しいランジェリー着てくれない?」  う、リクエストかよ。  「・・・分かったよ、裕太と被らないように2人で買いに行く。」  やった~と喜ぶ蓮。大丈夫か、なんか倒錯の世界に入ってないか?  裕太と出掛けると大体、コースが決まってきた。  モール→スィーツ→ドンキ又はアダルトショップ。  ドンキはともかく、何でアダルトショップに行くんだよ。  裕太は、新作のランジェリー見たいらしい。2人とも170cm超えてるからチビじゃない。だから、通販はサイズが無かったり分からないから、ショップが良いらしい。蓮ともたまに来るからスッカリ常連じゃないか。絶対、レジには近づかないからな。  「あ、また新作!サイズもあるよ!う~ん、どうしようかなぁ。」  「買い過ぎじゃ無い?トレーダーもまだ安定してないでしょ。」  「うん。まだね。でも、これ綺麗だなぁ。ん、コッチ、凛に似合いそう。」  む、紫のランジェリーですか。ハードル高いよ。  「よし。今月は、コレが最後。買う。凛も買おう!」  や、やっぱり買うんだ。裕太は黒で、俺、紫。倒錯的世界を突っ走ってる気がしてならない。  ま、まぁ、モデルん時、コルセットやらガーターベルトやピンヒール履いたけども。仕事だし!思いっきりプライベートで、着るとは思わなかった。うん。  「蓮さんには、見せちゃ駄目だよ?また、2人で見せよ?」  懲りてないのか。気を失って、蓮がシャワー浴びてる時、目覚まして  「やっぱり、蓮さんのアレ、キツイっす。合わないなぁ。」  って、言ってたよな。また、紐パンだぞ。絶対、蓮、手出すぞ。  まぁ、そんなこんなで、何となく平和がつづいてる今日この頃。

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