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第84話
い、育児ってこんなに大変だったっけ?
華が居たけど嫁さん任せだったから、分からない。
「うをっ!また、ウ◯コ飛んだ!あー、もう。」
「新聞紙使えって言ったじゃん。」
蓮の方が小さな子供の世話してたから、知恵がある。
「あ、ヤバイ。ミルクもオムツも切れそう。」
「なんだよ、今買い物してきたばっかなのに。」
「・・・だって、もう俺、一杯一杯だよ。」
なんか、涙が溢れてきた。
「ごめん、ごめん。大丈夫。みんな初めて産んだらやる事全部初めてなんだ。凛もそうだから、泣くな。俺が言いすぎたよ。買ってくるから、暫く息抜きしろ。」
天馬を連れて買い物に行ってくれた。うん、蓮、優しい。甘える両親や義理の両親も居ない。自分達だけで、やんなきゃいけない。病院じゃ、看護師が居たけど自宅じゃ自分だけだ。
蓮が勤め人じゃなくて助かった。1人ならとうにノイローゼだ。
「お、ママ、寝てる。テン、大人しくしてよーな。パパと向こうで遊ぼう。」
「んきゃっ!」
あれ、寝てた。病院から自宅に帰ったら、なんと夜泣きが始まった。常に寝不足。隙を見て寝てる。
寝室、閉まってる。
「あ、帰ってた?ごめん、気が付かなかった。」
「いいよ、疲れてんだ。寝れる時に寝ないと。もういいの?」
「うん、もう大丈夫。買い物、ありがとう。」
「夜泣きも成長の証。大丈夫。もうすぐ収まるよ。」
「うん、蓮がパパで良かった。」
「ママは、泣き虫ですねー。ママにチュウして、ほら。」
天馬を渡してきた。
「お出掛けしてきた?楽しかったみたいだね。良かった。」
いつも、蓮に助けられてる。
「ね、今、テン、寝たから大丈夫。」
「でも、まだ昼!」
「しぃ~!起きちゃうだろ?ほら、脱いで脱いで。」
夜泣きも収まり、生活リズムも落ち着いた。
落ち着いたら、次は、蓮。
「ゴム付けた方がいいのかな?生じゃまた妊娠するかな?」
「し、しないと思うよ。テンは特別だよ。」
「だよね?生がいい。」
「ドア、少し開けてるから、声ヤバイかな?」
「うん、そうだね。我慢して。」
「んっ、ハァ、ああっ!んっあ、あ、イイッ!」
昼間なのに盛ってる。かなり回数も減ってお互い溜まってるから始めたら夢中。
「あぁ、凛、堪んねー。絞まり良い!」
パンパンッと突き上げる。
「あっんっ!んっ、クゥッ、んん、イイッ、イイよっ!蓮!」
「ほら、脚もっと拡げて?奥まで突いてやる。」
「んんっ、あぁ、深いっ!うわっ!んっ、あっアァッ!」
仰け反り、蓮の全てを受け止める。
「んあっ!あ、ああっ!イ、イキそっ!」
「早いな、まだまだだよ!」
ガクガクと震え、メスイキ。脚がバタつく。
「イ、イってる、イってる!あぁ、イイッ!気持ちいい!」
メスイキしてようが、御構い無しに突き上げる。
「ほら、まだイケる!」
「ヒィ!アァッ!んあっ!ま、またイクッ!」
何度目か続け様にイくからわからない。
「クソッ、俺も出そう!イクッ!」
「ダァッ!」
あ。
「と、止まんないからなっ!」
俺だって痙攣、止まんないよ!テン、起きてんじゃん!
我が子の前で、蓮は達して、俺はオーガズムに震えが止まらなかった。
「し、暫くエッチ禁止。」
「な、何でだよ!」
俺の身体を拭きながら、抗議。俺はテンを抱いている。
「だ、だって見られたんだよ?気になるじゃん!」
「その歳じゃ、覚えてないよ。次からドア閉めりゃいいじゃん。」
「何か、あったら大変じゃん!」
「禁止になったら、俺がどうにかなっちゃうよ!」
話し合って、夜、または、華達に預けてからのエッチにしました。
「何それ、バッカじゃない。」
華、笑いすぎ。
預ける理由、教えろと追及されたから、騒動を話した。
「別に預かってもいいけど、部屋に危ない物置かないで、サークルでもしてさ、寝かせてからエッチすりゃ良いじゃん。ドア開けっ放しは、自爆でしょ?」
ヒーヒー言って笑ってる。クソゥ。我が娘に性事情話すだけでも嫌なのに、腹の底から笑われてる。
「笑いすぎ。エッチ禁止って言ったら、蓮がどうにかなっちゃうって言うし。どうしたら良いんだよ!」
「だから、サークル買えってば!」
まだ笑うか。
「息抜きは、重要だ。」
ロイと裕太が遊びに来た。
「うん、でもまだ保育園は早いし、華達も勤め人だから、預ける所が無くて。」
「俺達が預かるよ?」
「え?赤ちゃん大丈夫なの?」
「うん、俺、年の離れた弟2人世話してたよ。オムツ替えたり、ミルクやったりしてた。」
「私も、赤ん坊の世話をしてた時期もある。」
マジか。た、助かる。
「じゃさ、お金じゃ生々しいから、飯かスィーツで、預かってもらえる?」
蓮がノリノリで話に入る。
「うん、良いよ!可愛いもんなー、テン!」
「裕太も、本当は子供欲しがっててね。こればっかりは、どうしようもないから私も預からせて貰ったら有難い。」
そうだね。裕太、寂しそうな顔してたもんな。
「たまに預かるなんて、良いとこ取りで、申し訳ないくらいだよ。凛、ありがとう。」
「こっちこそ。普通の子じゃないから、分かってる華か、裕太達しか当てが無いんだよ。」
そう、普通の子じゃない。産まれながらのディウォーカーだ。バチカンからも良く言えば注目、悪く言えば監視されてる。
天馬の能力の1つ、サイコキネシス。念動力だ。これがコントロール覚えないと保育園も幼稚園も無理。
元来、穏やかな性格らしく、滅多に発動しないから、余計にコントロールを教えにくい。しかもまだ約一歳。
「滅多に泣かないし、イタズラもしないからさ、叱れないし、まだ叱っても分かんないし、コントロール覚えさせられないんだよね。」
「そうか。性格は、蓮似だな。彼は穏やかだ。」
「うん、俺みたいに感情的にならない。」
「外見は、凛に似てるのにね~。外見、凛で中身蓮なら、スゲ~エロい男になりそう。」
「・・・いうな。薄々感じてる。」
「ひでーな。俺が変態みたいじゃねーかよ。」
「え?違うの?」
俺と裕太がシンクロ。
「愉快だな。な、天馬。」
ロイが愛おしそうに抱き上げた。
これなら大丈夫そうだ。テンもロイが気に入ったみたいで、キャッキャッ笑ってる。人見知りしないから、良かった。
「ほんと、俺って周りに助けられてるなぁ。」
テンを寝かせつけて、ベッドに入る。
「なして?」
「蓮も優しいし、華達も裕太達もテンをみてくれるし。俺、1人ならとうにどうにかなってるよ。」
「大丈夫、凛もちゃんと親してる。もうテンも一歳過ぎた。順調に人間らしく育ってる。凛が頑張ってるからだよ。」
「嬉しいな。褒められた。」
蓮の腕の中に潜り込む。
「そんな上目遣いされたら、襲いたくなる。」
「良いよ、テン寝てる。」
「凛の喘ぎ声で起きる。」
「ん~、何か咥える。」
「そこまで、頑張んなくて良いよ。大丈夫。寝よ?」
せ、折角、誘ったんだけどな。ま、まぁ良いか。じゃ、ゆっくり休もう。
「おやすみ、蓮。」
「ん、おやすみ。」
また、ひと騒動起きるまで暫く平和。
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