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第97話

俺の名前は桃也。 頭がピンク色だから、桃也。本当の名前は秘密。年齢もね。自己紹介っつーても、特に話すことはない。 仕事は何でも屋。基本、悪者退治だけど金次第で何でもやるよ。 まぁ、一応、恋人がいるから、身体は売らない。1番売れそうなんだけどね。 人殺し?うん、頼まれたらやるよ。だけど無闇には殺さない。やっぱり、俺の中のルールがあるからね。 「つーかまえた♪」 「うおっ!お前、何者なんだ!」 「わっかんなーい。でも、おじさん、小さな子誘拐して悪戯して殺しちゃってるよね~、いけないなぁ。」 「しょ、証拠!証拠ないだろ!」 「俺にぃ、証拠とかぁ、いりませ~ん。」 パスッとサイレンサー付きの愛玩してるピストルちゃん。ピンちゃんが、爆発~。 はい、おじさん昇天~。 「たっだいまー。」 「あ、あ、お帰り。ご飯出来てるよ。」 彼氏の裕貴。デカイ体を猫背で小さくして、髪の毛もボサボサ。顔なんて見たことある奴いないんじゃないか? なんで、こんな陰キャラと付き合ってるのかは、まぁ追い追い話す。腹減った。 「裕の飯うめ~。」 「ふふっ、喜んでもらえて嬉しいよ。」 「あ、ピンちゃんの調子、イマイチ。みてくんない?」 「あ、うん。みるよ。」 裕貴は、御曹司の一人っ子で、両親は強盗に殺害されて、いまや天涯孤独。まだ、犯人にたどり着けない。 豪邸に1人で住んでる所に、転がり込んだ。 なんたって、俺には身分証明書とかが無い。だから、アパートとか借りれないんだよね。めんどくさっ。 金あるんだから、部屋貸せよもう! 公園で数日寝てたら、裕貴に拾われた。 条件は、恋人。家事は一切しない。金は自分で稼ぐ。 見た目はそうだな、そこら辺の女より可愛いよ、俺。お尻がチャームポイント♡裕貴も、一緒の時はいつも触ってる。 「うーん、これは全部バラさないとダメみたい。時間ある?」 「ふーん、仕方ないや。二番手に出てもらう。」 和室の畳を起こせば、其処は俺の宝の山。 「さてさて。どの子にしようかな?」 「湿度管理出来るようにしたから、みんな元気だよ。」 「え?カスタムしたんだ。サンキュ♡」 頬にキス。もう数年付き合ってるのに顔、真っ赤。 「ふむ。悩むね。ピンちゃんの代打。」 「これは?最新式だし、サイレンサー無しでも音が出ない。」 「ほー、仕入れたの?」 「うん。今日、記念日だから。」 あ、そうか、今日は拾われた記念日。 「最高のプレゼントだよ、じゃ、君にしますかねぇ~、ピンちゃんの代打。」 「反動が少し強いから気をつけて。」 「ほーい。うん、重さもピンちゃんとあまり変わらないな。良いね。」 夜はこれから。お仕事行ってきます。 「ごめんくださーい。」 日本家屋の立派な豪邸。玄関には◯◯組って書いてあるから、間違いない。 「あぁ?何だ、テメェ、ガキは帰れ!」 「あ、お兄さん、邪魔。」 パスッ。 「えーと、親分ってどなた?」 両手に、二番手三番手を持って、お掃除しながら、ターゲットを探す。 「クソガキっ!おい!あの派手な頭のガキ、殺せ!」 「ごめんね~、俺、ガキじゃないよ~。」 お家に土足で上がっちゃダメだよ、真似しないでね。 「お部屋がぁ、真っ赤に染まってく~♪」 おっさん達の屍超えてぇ、親分探してまーす。 「あ、親分、発見♡」 「な、何だ貴様!やれ!」 周りにガードしてるお兄様方が飛びかかってくる。タンタンって飛び跳ねて、後頭部に、タマタマ撃ち込みまーす。 「あ、もう、汚れちゃったじゃん。やだなぁ。」 「お、お前1人なのか?」 「うーん、複数に見えるなら、眼科に行った方が良いねぇ。まぁその前に昇天しちゃうけど。」 タマタマを装填して。ハイ。 「貴方、親分さんだよね?」 「ち、違う、親分なんかじゃない!み、見逃してくれ!金なら其処にあるから好きなだけ持っていけ!」 「おっかしいなぁ。親分さんじゃないのにぃ、お金勝手に触っていいノォ?貴方、親分だよねぇ。」 依頼人から貰った写真をジジィに見せる。 「嘘、嘘つくのは、悪い子だなぁ。おじさんいい歳してるのに、自分が何してるか分からないんだぁ。」 最高の笑顔を見せる。 「はぁ、今日はよく働いて疲れちゃった。じゃ、おっさん、バイバイ。」 「今日もお疲れ様。お風呂出来てるよ。」 「裕~、ありがと♡」 「今日は仕事ないの?」 「そうだねぇ、あるっちゃあるけど、最近、勤勉で働き詰めだから、今日はお休み~。」 「じゃ、桃也、抱きたい。」 陰キャラなんだけどね、こういう時は、どストレートに言う。 返事は、ゴムで髪を結ぶ。裕貴のね。顔ちゃんとみたいじゃん。これが、なかなかいないイケメン。初めてみた時は、ぽ~となっちゃったもんね。 「ん、裕、裕貴!」 「何?」 「もう、焦らさないで?来て?」 「まだ、あと少し我慢して?」 丹念に秘孔を舐める。お尻がムズムズするよ、早く入れて欲しい。 「ヤァンっ!指、指じゃヤダッ!」 腰をくねらせて、おねだり。ベッドの上だけ、変身しちゃう。 「わかったよ、ほら、足開いて?」 もう、パカーンと開きますよ。だって、熱くてふっとい裕貴のアレが挿さってくるんだもん。俺だってかなりの人数経験したけど、今現在、裕貴が1番。女も男も大好きだけど、今は裕貴一筋。 俺の仕事のパートナーでもあるしね。 「ん、あ、あぁっ!はぁ、ん、イ、イイッ!」 「僕もイイよ!」 リズミカルに突き上げられる。他の相手じゃ出来なかったメスイキも潮噴きもしちゃうんだよ。 「ん、んあっ!イ、イクッ!イっちゃう!」 「桃也がイっても、やめないよ。」 うん、やめないで。全身を痙攣が走る。 「ハァッ!アァッ!クゥッ、イ、イってる、イってるよぅ!」 ストロークをひらいて、抜けかけるまで、引いて根元まで一気に貫く。 その度に身体に電流のような快感が走る。 「桃也、ほら、潮噴いてる。」 「あぁん、わかんないよぉ!イイッ!アァッ、気持ちイイ!」 「す、すごいよ!裕!気持ち良すぎる!」 裕貴に揺さぶられながら、快感の渦に身を委ねる。 「・・ん、太陽、黄色い・・。」 「ごめんね、やり過ぎた。大丈夫?」 「ん、大丈夫。腹減っちゃった。」 「すぐ作るよ。」 美味い朝飯くったら、今日は昼間っから、お仕事。依頼は簡単。我が子がヤク中になったから、近所を掃除してくれ。 まぁ、お巡りさんに任せりゃいいんだけどね、頼りないのかな?大金出して、依頼してくる。 「失礼しまーす。うーん、お薬の匂い~。」 大麻の煙で部屋が霞んでる。普通の人間なら、この煙で朦朧となるけど、俺は平気。何でだろうねぇ。ひみちゅ。 この程度の現場で時間食いたくない。 さっさと清掃。 さて、芋づる式に次々にヤクの出所、お掃除します。 ま、休憩しよ。コンビニで、スィーツ。お、最後の一個のシュークリーム! 「あ、最後の一個だ。蓮、買っていい?」 ぬを。先を越された。 「凛、最近、ポッチャリしてきてない?」 「してないよ!ちゃんと体重計乗ってる!」 あら、これはお仲間さんかな?女と思ったロン毛パッキン、男でした。驚きー。人目を憚らず、イチャイチャしやがって。 俺も裕貴としたいなぁ。 仕方ないので、プリン買った。 美味いからいいけどね。 糖分補給して、お掃除再開。 次のネグラは今までと違った。お掃除の情報が流れたらしく、武装してます。 もう、サイレンサーも付けてないから、昼間っから、パンッパンッ煩い。 お、良い日本刀発見。 「サクサクッといきますかぁ。」 ピンちゃんに最新式の、そうだな。タマちゃんにしよう。タマちゃんとピンちゃんに日本刀で、お掃除。 「お前、何者っ!」 一々、答えてたらキリがない。 「面倒くさいから、おっしえない。」 あ、タマ当たった。ま、いっか。 「お前っ!撃たれてるのに、平気なのか?」 う~ん、平気じゃない、多少痛いよね。 「じゃ、お返しぃ。」 お兄さんの眉間に穴開けちゃった。派手に飛び散っちゃうんだよね、後頭部。グロいの嫌い。 「ん、良く切れるなぁ。この日本刀。これ頂戴♡」 ん、誰も答えてくれない。ちゃんと聞いてるのに。 あ、ごめん、全員死んでたわ。

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