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4 side智裕

「え?まーちゃん違うお部屋なの?」 部屋に着いた俺は拓海さんに茉莉が三葉取締役のご令嬢と同室だと伝えると驚き、少ししょんぼりとしていた。 「ま、茉莉も年頃だし、オッさんらと一緒よりは友達と一緒の方がいいのかもな。それに…俺は……久しぶりに拓海さんと2人きりになれて嬉しいんだけど……。」 決して茉莉が邪魔ってわけじゃない。むしろ茉莉(アイツ)は凄く気を使ってくれている方だ。今度はいつ来れるかわからない南の島で、拓海さんを独り占め出来るのって相当貴重なんだよね。 そう思いつつチラリと拓海さんを見ると、顔を真っ赤かにしていた。 最強に可愛すぎる。 俺は「クスッ」と笑うと、拓海さんを後ろから抱き締めた。

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