5 / 17
5 side智裕
「ごめんね、いつも忙しくて……それに誕生日も帰れなかったし…。」
そう、このハワイ旅行は尊い拓海さんの誕生日を犠牲にして勝ち取ったものだ。ほんとポストシーズンの日程見て泣いたよね。「行かない!」って駄々こねたら現エース投手の弥栄 にグラブで頭叩かれたっけ。
「今日のウェルカムパーティー、拓海さんのアロハシャツかぁ…絶対可愛いよ。」
「ふ、普通だよぉ…。」
「ムームーでもいいかも。」
「それ女の人用でしょ!」
「弥栄に自慢してやるんだー、俺の奥さん綺麗だろーって。」
「し、しなくていいよぉ…。」
益々照れる拓海さんを前から抱き締め直して、キスをした。キスも久々すぎてやばい。盛りそう。
「ん、む…ふぅ……。」
「ん……。」
「はぁ」と口を離したとき、拓海さんの顔が蕩 けていて可愛すぎて、理性をフル回転させた。そして耳元で囁く。
「続きは夜だね。」
そして俺が笑うと、拓海さんは恥ずかしそうに笑って頷いた。
ともだちにシェアしよう!