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私は心愛ちゃんとの部屋に荷物を置いて、ウェルカムパーティーまでパパたちとその辺を4人でブラブラする約束をしていたのでロビーで心愛ちゃんとパパたちを待っていた。
「アローハー!」
「げ。」
「あら、弥栄投手じゃないですか。」
「これはこれは…三葉オーナー代行のお嬢様と、まっつんの娘ちゃん。どもー。」
すでにアロハシャツを着て、腕には数百万の時計、超ハイブランドのサングラスとネックレスを身につけた茶髪のソフトモヒカンの大男が私たちに話しかけてきた。
彼は今回のこの旅行を勝ち取ってくれたと言っても過言ではない、チームのエース投手である弥栄仁紀 、32歳、独身貴族、今季推定年俸3億円。
「そんなあからさまにイヤーな顔しないでよー。茉莉ちゃーん。」
「しますよ!あんたが智裕狙ってんの知ってんだから!」
「別に家庭崩壊させたいわけじゃないよー。ただまっつんって超可愛いじゃん。」
「はっはーん残念でしたー!今回そのまっつんは私のパパと超ラブラブ旅行にする気満々なんで!」
「ほー、オーナー代行のお嬢さんを誑 かして手を回したとでも?俺来年から4億稼ぐぜ。」
「愛にお金は関係ありませんよーだ。」
私と弥栄はバッチバチに敵対していた。それを心愛ちゃんは面白そうに鑑賞していると、手を繋いだパパと智裕がこちらにやって来た。
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