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私たちはパパたちの部屋のドアに張り付いて2人の声に耳を立てていた。
「ひゃああ……た、たまりませんわ♡」
「ぬほぉ…ワイハの蜜月……。」
かろうじて聞こえる2人の声に萌えに萌えて。
「ん、あぁ……ん…きもち、い、い…。」
パパの途轍もなく愛らしい声が漏れて、私たちのボルテージは最高潮。
「な、あぁ、可愛すぎますぅ!」
「天使キタコレーーーー!」
そしたらつまづいてバランスを崩して私と心愛ちゃんはドアに激突してしまった。
ガチャ……
開いたドアから、すっごく鬼のような顔をした智裕が私たちを見下ろす。
「あ、あろーはー……。」
「睦み合っているところ、失礼しましたわ♡」
「おーまーえーらー……!」
私たちは一目散にその場から逃げていった。
「あーもー!続きが気になりますわー!」
「私だって気になるよー!絶対ヤるから!絶対に愛し合うんだから!」
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