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第4話
「また、そんな格好をして!」
「…樋本。」
「簡単なご飯は作っています。着替えはご自分で。」
「…。」
「あぁ…それと、雪さん。今日から解雇です。」
「え?…どうゆうこと?」
「あなたが欲しいという社長様がいらして、契約させてもらいました。」
「僕の気持ちは⁉」
「あなたの同意ももらっていますよ。ここに。」
一枚の紙を見せられる。
「あなたのモノになります。雪。」
はんこの欄に指で押した朱印があった。
「もしかして、昨日の目隠しはこれ?」
「さあさ、準備準備!」
顔が青ざめていく。
ピンポーン
出てきたのは、やっぱりあの男だった。
「早く入れ。」
「…お邪魔します。」
ガチャン
「大抵の荷物は明日届く。明日の午前中に家具を見に行くぞ。」
「…なんで僕なんかを買ったの?」
「お前が欲しかったから。」
「…。」
「今日から俺と一緒に風呂に入り、ご飯を食べ、寝る。わかったか?」
「なんで一緒にしなくちゃいけないの?」
「オメガは不安定になりやすい。だからなるべく一緒にいなければならない。」
「…。」
ひろとはスマホをとりだし、電話をかけた。
「原田、今から出かける。準備しろ。」
と言うとピッと通話を切った。
「お前も行くぞ。最低限のものを買わないとな。」
そして10分後 ピンポーン
ガチャ
「お迎えにきましたよっと。あれ?君が雪くん?」
「黙れ。雪に話しかけるな。」
「うわぁー。アルファの独占欲すごいですねぇ。」
「…?」
「はじめましてぇ。俺は原田 拓弥です。」
「はじめまして。僕、北野 雪です。」
「早くしろ。」
「はいはーい。」
ついたのは、高そうなデパートだった。
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