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さあ、遊んでみよう!

真面目なお話が続いているので、ちょっとふざけた下品なお話を投入です。 そういうのはあまり興味ない...という方は、このパートすっ飛ばしてください。 仕事の現場で充彦と航生があるモノをもらいます。 さて、二人がもらったモノとは一体? ********** 【充彦×勇輝】 「これは一体、なんのつもりかな?」 「ん? なんのつもりって...わかってるくせにぃ」 ただ今俺達は、ベッドの上で意味のよくわからない攻防戦の真っ最中。 そう、『ベッドの上』だ。 って事で、俺も充彦も腰にタオルを巻いただけ...という、いつでも戦闘体制に入れる姿。 腕を伸ばしても簡単には触れられない距離を保っている俺と充彦のちょうど中間には...撮影の現場では非常に見覚えのあるブツが転がっている。 電動ハブラシを一回り大きくしたようなサイズ。 形状も...まあ似たような物。 ただし先端はブラシになってるわけもなく、絶妙な角度で曲線を描いた軸の先にはイボイボの付いたシリコンの塊。 ......これ、どう見てもバイブだよな? 男性器を模した、エグい『いかにも!』な奴じゃなく、いわゆる『Gスポ直撃』ってタイプのやつ。 ちゃんと軸の部分の振動に合わせて他の場所も攻められるように、本体から枝分かれするみたいに同じくシリコンのビラビラが付いてる。 俺はそんなに使った事は無いけど、『鬼イカセ』とか『ノンストップエクスタシー』なんてシリーズではすっかりおなじみの機械だ。 まあ、冷静にバイブの説明するのもおかしいか。 問題は! なぜにコイツが、『さあ、これから始めますよ』というベッドの上に鎮座してるのかって事だ。 「だから、何?」 「勇輝の商売道具?」 「俺の商売道具は、俺の体ですぅ。つかね、誰も『What is this?』なんて聞いてないの。まず、なんで充彦がこんな物を持ってるのかって事と、どうしてこんな物をベッドに持ち込んでるのかって事だろ!」 ちょっとイライラしてムキになってみるけど、相変わらず充彦は飄々としたままニヤニヤと良くない顔で笑ってる。 そもそも、仕事柄うちにもバイブはいくつかあるけど...この形のは無かったはず。 わざわざこんな物を買ってきたのかって考えるだけで無性に腹が立った。 「あ、それ買ったんじゃなくて、貰った物だから」 俺の考えてる事がわかったみたいに、充彦は顔色も変えないでヘラヘラ笑う。 「今日の昼さ、航生とグラビア撮影行ってたじゃない?」 「ああ、女性向けアダルトコミックだっけ? 結構きわどいヌードだったんだろ?」 「そうそう。モノが出てないだけで、二人ともパンツからブロッコリーがワッサ~みたいな? ついでにチンコ同士くっ付けて、兜合わせみたいなポーズまで取らされちゃったよ。さすがに航生とじゃ嫌なもんだな」 「いや、今撮影内容はいいから!」 「あ、悪い悪い。まあ、撮影終わった頃に、『コットンキャンディ』の島本さんが来たんだよ』 『コットンキャンディ』というのは、女性専用のアダルトグッズショップで、同じ名義でグッズ自体の開発も行ってる会社。 島本さんはこの会社の社長であり、また自身が率先してマスコミにも顔を出す広告塔でもあった。 俺らがグラビアに出させてもらう機会の多い雑誌には案外『懸賞の商品』としてここのアダルトグッズが提供される事が多い関係で、時々現場まで見学に来てたりする。 「で? 島本さんがどうしたの?」 「これくれたの」 「......はぁ!?」 「いや、だからさぁ、俺と航生の撮影だって聞いたとかで、『是非使ってみて欲しい』って新商品のモニターとしてこれくれたわけよ。シリコンの質感もそうなんだけど、ヘッド部分の大きさとかこの軸の反り具合とか、ちょっと改良加えたんだって。これまでは、あくまでも男が女をイカせる事を前提に考えられた物だったけど、これは女性が自分でGスポ開発してさらにセックスを楽しめるようにって......」 「はい、ストーップ!」 なかなかの勢いで喋り始めた充彦に、『ほうほう、なるほど』なんて思わず言ってしまいそうになり、慌てて言葉を制止する。 「じゃあこれは、女性のオナニー用のバイブって事でオッケー?」 「まあ、そうだね。専用ってわけじゃないけど」 「自分でもGスポで快感が得られるようにするための、開発用バイブ?」 「うん、そういう事」 「まあ、クリ舐め用のベロも手触りいいからね、女性が使うならひじょーーーに優秀な機械かもしれないね。でもさ、大切な事忘れてない?」 「おや? なんか忘れ物でもありました?」 「俺にGスポは...無いよね」 「んふふっ...そこだよ、そこ。島本さんが敢えて俺らにこれを託した理由」 「はっ?」 「今後、この商品はパッケージだけ変えてSMグッズを扱うショップに卸せないか考えてんだってさ。女王様に遊んでもらう為に自分でケツの穴拡張したり前立腺開発したりする、M男用に」 ピキッとこめかみの血管がぶちギレた気がする。 俺を...M男調教の為のモニターに使いたいだと!? ちょっと興奮気味に滔々と話す充彦は、微かな俺の怒りには気づいてないらしい。 「いや、ほらさぁ...勇輝って前立腺への強い刺激って苦手だろ? こういうの一回使ってみてそれが克服できたら、更に俺らの性生活は充実した物になんじゃないの?なんて思ったんだよね~。あ、それにさぁ、こんなピンポイントで中を攻める道具使いながら勇輝がアナニーしてるとこなんて見たら、俺鼻血噴くくらい興奮すんじゃないかなぁ...とか思っちゃって。てことで今の俺、すっごい興奮しながら興味津々なんだよね」 要は充彦の目の前でアナニーしろって事なわけね? ......いやいや、ふざけんな。 グルグルと俺の頭の中は静かに反論の言葉を探す。 相当堪える反論をしない限り、充彦は諦めそうにない。 つか、なんだかんだで充彦を喜ばせようと俺も渋々乗っかりかねない。 M男調教の為のモニターとか、ぜーったいに嫌だ。 そして俺の頭は...とある答えを導きだした。 「......オッケー、これ使って前立腺刺激しながらアナニーすりゃいいんだな?」 「そうそう。ほら、ベロんとこも上手くタマの下に当たるから、絶妙な振動が伝わって......」 「じゃ、俺当分はアナニーでの自分の開発に専念するから、それが終るまで充彦は一切俺に触らないように!」 たぶん俺、かなり悪い顔して笑ってると思う。 俺の言葉の意味を汲み兼ねたのか、充彦はなんだかちょっとだけポカーンとした。 「普通に充彦とセックスしてたら、ケツがユルユルでこんなモンじゃ物足りなくなるだろ? 締まりが悪くなったら困るから、アナニーは見せてやるけど本番は一切無しね。あくまで自力開発用グッズなわけでしょ? 女王様のお手を煩わせるわけにはいかないから」 「へっ? あっ、い、いや...ちょ、ちょっとそれは待って...いや、セックス無しはさすがにひどくない?」 「俺が頑張って一人で前立腺の開発するんだから、充彦にもそこは頑張って我慢してもらわないとね。あ、それともさ...ついでだから充彦も前立腺の開発してあげようか? 前立腺は何もアナル刺激するだけじゃないんだよ? チンコの先から極細のバイブ突っ込むって方法もあるの、知ってるでしょ? あれ、ブジーって言うんだよ。ちょっと苛めて欲しいなら、ブジーじゃなくカテーテル突っ込んでゴリゴリしてもいいし、綿棒刺してその先に電マ押し当てて中まで振動させてあげようか? もし気持ち良すぎてションベン漏らしても大丈夫。そんな事くらいで俺は充彦の事嫌いにはならないからね」 ニコッて笑いかけると同時に、充彦の顔色がサッと変わる。 きっと半勃ちだったであろう自身がヘニャヘニャに萎えてるのを一度触って確認すると、腰のタオルを巻き直してそそくさとバイブを片付けに行った。 馬鹿だなぁ。 どこをどれくらい刺激するバイブ持ってきたって、充彦がしてくれるセックスを覚えてる俺が気持ちよくなれるわけないじゃん。 ちょっとムカつかされたお詫びに、今日はいつも以上に気持ちよくしてもらおう...朝までどころか、昼までたっぷりと。 背中を丸めて戻ってきた充彦を、俺は勢いよくベッドに押し倒した。

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