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第10話
「ズルいですね・・・如月先生。俺には声もかけてくれないのに
こんな格好いい先生方とお話なんて。俺にも紹介してくださいよ」
引っ張ったと思えば、腰に腕を回して顔を覗き込むように
俺に話しかけてきたのは
他の誰でもない神谷 新しかいなかった
「はぁ、神谷先生 どれだけ俺の腕を引っ張れば気か済むんですか?
あれですか新種の告白かなんかですか?」
ズレた眼鏡を直しながら体制を戻すと腰に回された手は離されることはなかった
この人にはこれが彼のスタイルだと理解するほか特に気にすることなく話を続けた
「彼は内科の清水 俊一郎先生でこちらが・・・」
俊一郎が頭を下げて次に秋吉君を紹介しようとしたとき
「柚先生ずるい!!いつの間に仲良くなったんですか?神谷先生!俺は西城 秋吉です!俺も先生と仲良くなりたい!!」
人懐っこい彼が身を乗り出して神谷先生に自己紹介をしていた
先生は苦笑いをしていたが挨拶をしていた
俊一郎が眉間に皺を寄せながら一転を見つめていた
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